• 2022.12.28
  • #Media
【東京ドームまであと7日! インタビュー無料公開!】「あの3人より“修羅場”をくぐってる数は俺の方が多い。俺がトップに君臨することでもっとベルトが輝く」“4WAYマッチ”へ向け、IWGPジュニア王者・石森太二が宣戦布告!【WK17C】

2023年1月4日(水)『WRESTLE KINGDOM 17 in 東京ドーム』のIWGPジュニアヘビー級選手権・4WAYマッチでマスター・ワト、高橋ヒロム、エル・デスペラードの挑戦を受ける王者・石森太二に直撃インタビュー!

撮影/中原義史

■アントニオ猪木追悼大会『 WRESTLE KINGDOM 17 in 東京ドーム ~闘魂よ、永遠に~ 』
2023年1月4日(水) 14:45開場 17:00試合開始 
※第0試合は15時20分開始予定
東京・東京ドーム
※「ロイヤルシート」「アリーナA」「バルコニースタンド」は完売となりました。
※アリーナBは残りわずか

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『 WRESTLE KINGDOM 17 in 東京ドーム』特設サイトはコチラ!

■(いまのジュニア戦線は)スゲーヤツらばっかりで次から次へと新しいヤツが来て、俺もウカウカしてられないなっていうのがあるよ

――さて、石森選手。まずは、2022年を振り返っていかがですか?

石森 振り返ると、今年5月(1日福岡・福岡PayPayドーム)でこのベルトを獲ることができて、このベルトとともに過ごしてきて、考え方が少し変わっていったよね。でも、それは俺が「どう変わったか?」っていちいち説明する必要もないし、見ているヤツらが判断すればいいよ。まだ2022年も終わってないけど、結果的にベルトが“ここ”にあるわけだから、振り返ってみたら楽しかったな(ニヤリ)。

――IWGPジュニアヘビー級王者として現在のジュニア戦線をどうご覧になっていますか?

石森 これは正直、スゲーヤツらばっかりで次から次へと新しいヤツが来て、俺もウカウカしてられないなっていうのがあるよ。去年、『NJPW STRONG』(2021年9.26ダラス大会)で負けてるリオ・ラッシュは今回、初来日でみごとに結果(『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2022』優勝)を出して登りつめてきたから、俺もこの4WAYを制した後は「アイツにリベンジしなきゃいけないな」って気持ちもあるし。

――今年の『BEST OF THE SUPER Jr.』、『SUPER Jr. TAG LEAGUE』では個性豊かな選手が参戦して、盛り上がりを見せましたよね。

石森 『SUPER Jr.』から初参戦組のアレックス・ゼイン、エース・オースティンもそうだし、『SUPER Jr. TAG LEAGUE』から来たクリス・ベイとか、ほかにもいろんなレスラーがいるなかで「俺も数年後はどうなるかな?」って思うけど、まだまだこの位置にいるつもりではいるよ。

――現在の選手層がブ厚くなったジュニアヘビー級の中で、石森選手がトップに居続けられる理由は、ご自身で振り返ってみていかがですか?

石森 ホントに実力は紙一重だと思うよ。その時の運もあるし、その時のコンディションもそうだし、いろんなものが重なっていまがあると思うし……。そこに関しては答えが見つからないところがあるな。

――王者としてこれだけ実力者がいるという現状はいかがですか?

石森 その中でトップを獲るっていうのは大変だけど、「おもしれーな」ってワクワクしてるよ。

――新日ジュニアのトップに立つ男としての重責などはありますか?

石森 そこまでの気負いはないな。やりたいようにやるよ。

――王者としては、どんな新日ジュニアにしたいですか?

石森 「それは俺が言うことじゃねーだろ」って思ってるし、新日ジュニアを背負うなんて一切ないからさ。ただやりたいようにやるだけ。

■ワトはニコニコして夢を語る純粋な小学生。ヒロムはクラスに一人は絶対いる目立ちたがり屋のウザいヤツ。デスペラードは正論みたいな空気を出して渋めの意見を言うヤツ

――では、1月4日東京ドーム大会での4WAY戦について話を伺っていきたいのですが、まず今回の対戦相手3人を一言で表すと?

石森 ワトはいつもにニコニコして夢を語る純粋な小学生みたいな感じだな(笑)。

――石森選手から見ると子供っぽいと。

石森 まあ「若いな」って。

――高橋ヒロム選手は?

石森 クラスに一人は絶対いる目立ちたがり屋のウザいヤツ。

――ヒロム選手はリング上でもバックステージでもガツガツと絡んでいきますよね。

石森 ホント鬱陶しいよな。まあでも、それがアイツなんだろうね。

――エル・デスペラード選手は?

石森 難しいな……。クラスにいそうでいないタイプというか、正論みたいな空気を出して、渋めの意見を言うヤツみたいな(笑)。

――正論みたいな、ということは間違っていることもあると。

石森 たまに「あれっ?」ってちょっと外れてるところもあるだろ。でも、正論っぽく聞こえるし、悔しいけどなんか説得力があるよね。

■あのチャレンジャー3人より修羅場をくぐってる数は俺の方が多いと思うよ

――各選手をレスラーとしてご覧になっていかがですか?

石森 ワトは一気にチャンスを掴んできたよな。俺も(10.10両国大会で)直接やられてるわけだし、そこから立場が人を成長させたのかな? 言ってることはトンチンカンな部分もあるけど、やる気は伝わってくるよ。

――石森選手のキャリアから見てもワト選手はレスラーとして発展途上ですか?

石森 あのキャリアではうまくやってる方だと思うよ。

――続いてヒロム選手、石森選手とはベルトをかけて獲って獲られての闘いも繰り広げてきました。おたがいの力量はわかり合った間柄だと思いますが、前哨戦も含めていかがですか?

石森 今回は4WAYで良かったなと。アイツとシングルやると正直キツい……。身体的なこともそうだけど、アイツはやっぱりすごいよ。認めるところはある。いろんなことを総合的に見て、アイツとデスペラードっていまだに“二大巨頭”みたいになってるじゃん。人気、実力ともにあるんじゃねーの?

――デスペラード選手はスキのないレスラーだと思いますが、対戦相手としてみてはいかがですか?

石森 ホントにスキがないけど、アイツとは試合をやってて楽しい部分があるんだよ。やるたびに「まだ(引き出しが)あるな」って日々レベルが上がるというか。

――今回、デスペラード選手に関しては年内で鈴木軍解散ということで、来年の東京ドーム大会では鈴木軍ではないエル・デスペラードとの対戦となりそうです。この点に関してはどうとらえてますか?

石森 逆に脅威だよな。何もなくなった、自由に羽ばたいた人間っていうのは強いからさ。だからこそ、楽しみな部分ではあるよ(ニヤリ)。

――逆に3人にはない石森選手の強みは?

石森 思い出したくねーけど、新日本に来る前はホントに地獄のような世界にいたことかな。あのチャレンジャー3人より修羅場をくぐってる数は俺の方が多いと思うよ。

――修羅場という意味では、ほかの3人はまだまだという感じですか?

石森 アイツらなりに頑張ってやってるんだろうけど、俺って今年(デビュー)21年目なんだけどさ、「オメェら、俺にトップ獲らせてどうするんだよ」って言っておきたいな。

――逆に石森選手から見て、3人には何が足りないですか?

石森 いや、俺も足りねぇとこばっかだよ(苦笑)。それはテメェで見つければいいんじゃねぇ?

■「ジュニア、スゲーな」っていう印象に残る試合を見せようと思ってるけど、今回はとにかく勝ちにこだわるよ。俺が勝たなきゃ意味がない

――この4人は11.5大阪大会のインクレディブルタッグマッチで対戦し、全員が石森選手の手のひらの上で転がされたような試合でした。今回のタイトルマッチは石森選手が4WAY戦にしようと提案しましたが、それはご自身が4WAY戦を得意だからですか?

石森 あれは3人が勝手に転んでいっただけだし、4WAY戦が得意か得意じゃねーかは見てるヤツらが判断すればいいよ。今回は俺が単純にワトに負けて、そしたら3人が一気に挑戦表明してきたから、「めんどくせぇ!」と思って4WAY戦にしただけだよ。

――今回、4WAYマッチということで石森選手から直接勝たなくてもベルトが移動してしまう可能性がある状況ですが、その点について対策はありますか?

石森 これは(2019年4月6日)マディソン(・スクエア・ガーデン)の3WAYで、俺は直接負けてないのに王座から落ちてっていう苦い経験もしてるからそれを払拭する意味でも今回は勝ちたい。ってか、俺から直接獲りに来いよ。まあ獲らせねーけどな。

――1.4東京ドーム大会の4WAY戦では、どんな試合を見せたいですか?

石森 またうまく転がせたらいいけど、そうもいかねぇと思うし。まあ、状況を判断しつつ、自分の優位な方向に持っていって、最終的には客も何もかも転がしていきたいな。

――1.4東京ドームは全世界が注目する大会でもありますが、世界へ向けてどんなジュニアの頂上決戦を見せたいですか?

石森 いろんなカードがある中で「ジュニア、スゲーな」っていう印象に残る試合を見せようと思ってるけど、そんなのはみんなが思ってることだと思うし、今回はとにかく勝ちにこだわるよ。俺が勝たなきゃ意味がない(キッパリ)。

――今回の1.4東京ドーム大会の対戦カードでは、今年、本選にあがっていたKENTA選手、EVIL選手などの名前がない状況となりました。こうした厳しい椅子取り合戦についてはいかがですか?

石森 これはホントにサバイバルだからユニット関係なく競争だよ。本選に出られる人数も限られてるし、それはヘビー、ジュニア関係なくそのサバイバルに勝ってこそだと思うよ。

■このIWGPジュニアのベルトがジュニアナンバーワンの象徴。俺がトップに君臨することでもっと輝くと思ってるよ

――そして、今回の1.4東京ドーム大会は、IWGP世界ヘビー級選手権とIWGP USヘビー級選手権がダブルメインイベントとなり、IWGPジュニアヘビー級選手権がセミ前の第7試合となりました。この試合順に関してはいかがですか?

石森 新日本がよく言うダブルメインイベント? 正直、俺は「4WAYがメインイベントでもいいんじゃねーの?」って言っておくよ。ほかの3人も騒げばそうなるし、これだけいがみ合ってる4人だけど、「ジュニアがメインイベントでもいいんじゃねーの?」っていう想いは一緒なんじゃない?

――なるほど。少し話題は変わりますが、来年の1.4東京ドーム大会はアントニオ猪木追悼大会です。石森選手にとって“闘魂”とはなんでしょう?

石森 難しい質問だな。そのまえに、まず“ストロングスタイル”っていう言葉があるじゃん? で、そのストロングスタイルが何かって言ったら、ちょっと曖昧なところもあり、人それぞれ考えが違う部分もあるから、俺的には“ストロングスタイル”って答えがないと思ってるんだよ。だから、“闘魂”って聞かれても「答えがないなぁ」と思うし、俺が思う“闘魂”っていうのは“答えがない世界”かな。

――ご自身のレスラー人生を振り返って、“闘魂”を意識する瞬間はありましたか?

石森 ホントに答えがないからな。正直、俺の出所が“闘魂”ではないし、そこまで意識してないけど、追悼大会に出られるっていうことは感慨深いよね。

――では、石森選手にとってIWGPジュニアのベルトはどんな存在ですか?

石森 このIWGPジュニアのベルトがジュニアナンバーワンの象徴じゃない? もっとみんなが群がってきて奪い合うようなベルトになればさらに面白くなると思うし、そのうえでそいつらを跳ね除けて、俺がトップに君臨することでもっとベルトが輝くと思ってるよ(ニヤリ)。

――王者としてやっていくことはまだまだあると。

石森 まだまだやってねぇ相手もいるからこそ、今回の4WAYは勝たなきゃいけない、勝ちしかない。

――先ほど、デビュー21年目という話もありましたが、あらためて最後に2023年はどんな年にしていきたいですか?

石森 デビュー20周年は楽しかったけど、「何かしたか?」って言ったらそういうわけじゃないし、デケェこと言うならジュニアで“IWGP世界ヘビー挑戦”とか(ニヤリ)。

――大きな野望ですね。

石森 でも、そのためには『SUPER Jr.』を制覇して『G1』に出て結果を残すぐらいしないといけねぇと思うし、やっぱりまだまだ新日本っていうのを俺の存在でリボーンして、大きな存在にしていかなきゃいけないと思ってるよ(ニヤリ)。

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