• 2011.3.24
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棚橋「俺がいなけりゃ『永田』コールも起きない。新日本は“俺ありき”ですから」/IWGPヘビー調印式囲み会見(2)

 3月24日に行なわれたIWGPヘビー級選手権試合(4月3日後楽園ホール)の調印式。王者・棚橋弘至選手は、「エグい攻撃を仕掛ける」などと独自の“新日本愛”を展開する挑戦者・永田裕志選手に対し、「新日本のスタイルにぜんぜんこだわりはない」と切り返した。
 
 そして棚橋選手は、調印式の終了後には囲み会見に応じ、防衛戦での勝利を確信したコメントを連発。そこには、ある思いが秘められていた——。
 
■棚橋選手のコメント
——挑戦者の永田選手はかなり気合が入っているようです。
棚橋「やっぱり(IWGP)シングルへの挑戦って、なかなかチャンスをもらってなかったじゃないですか? でも、そういうとこでコンディションはいいじゃないですか?でもチャンスが来ないというね。そのフラストレーションが、僕らが想像する以上に溜まっていたと思います」
 
——相当に厳しい攻撃をしてきそうです。
棚橋「敢えて引きずり込まれようかなと思って。相手の土俵で勝ったほうがカッケええし。なんか、4年前も(永田が)『NEW JAPAN CUP』で優勝して、挑戦して、やられてるんで。同じ状況で勝てばね、俺がそんだけ進化してるっていう証明にもなるし」
 
——永田選手から「4年前とは違う」という発言がありましたが、棚橋選手はどう感じますか?
棚橋「口ではそうやって言ってもらってますけどね、永田選手から見た棚橋っていう立ち位置というのは、彼の中で変わんないんじゃないですかね?『俺から見たら若手』っていう。僕もそういうのがあるんですよ、やっぱり。今まで内藤(哲也)とか中邑(真輔)とか後藤(洋央紀)とか、下の世代とタイトルマッチをやることが多かったんで。久しぶりに自分より上の世代とやるというのは、新しい緊張感というか、久しぶりに忘れていたものがよみがえるというか、そういう感覚がありますね」
 
——永田選手は「棚橋はストロングスタイルができないわけじゃない」と言っていましたが?
棚橋「俺、ストロングスタイル、わかんないですもん。なんですか、ホントに。『まだ言うか!?』っていう感じなんですよ、俺からしてみたら。形もないし、答えもないし」
 
——永田選手は新日本のリングを以前に戻そうとしているようですが?
棚橋「困るな〜。それ、困るな〜。ぶっちゃけた話ね、チャンピオンというのはビジネスになるかどうかなんですよ」
 
——永田裕志ではビジネスにならないと?
棚橋「まあ、そういうことなんです。業界をリードできるかどうかというところでね。レスリングもそうだし、発言もそうだし。永田選手は発信できる数少ないレスラーですけど、プラスアルファは俺のほうが優ってますから」
 
——永田選手の土場で闘うということは、ストロングスタイル的な展開になる?
棚橋「もう、どうあがいても永田さんの試合になりますよ。それは感覚的に十中八九間違いないです」
 
——永田対策は?
棚橋「昔だったら、蹴りをさばいていったりとか考えてますけど、いま俺はスゲェ自信があるんで。不安を上回る自信もあるし、さっき会見でも言いましたけど、俺の中でまだ(2/20)仙台の『棚橋』コールが鳴り響いてますんで。スッゲー背中を押されますよ」
 
——4月3日の後楽園ホールは「棚橋」コールになるでしょうか?それとも「永田」コールになるのでしょうか?
棚橋「いや、完全に『永田』コールでしょ(苦笑)。120パー(セント)で被せてくると思いますよ。でも、いいんです! 棚橋の台頭があって“永田待望論”あったみたいに、全部俺が起点になってますから。俺がいなけりゃ起きないコール。俺以外の誰か対永田さんだったらまた違う反応になるし。全部、新日本は“俺ありき”ですから」
 
——震災で大変な状況の中、IWGPチャンピオンとしての棚橋選手の役割について、どんな考えをお持ちですか?
棚橋「あのとき(2/20仙台)来てくれた東北の皆さんが集まって、またみんなでよろこびを分かち合えるようになったときというのが、真の復興だと思うんで。その日が来るまで応援し続けますし、俺はリングに立ち続けます」
 
——いつかまた仙台で防衛戦をやりたいという気持ちですか?
棚橋「そうですね。時間がかかると思うんですけど。俺、ホントにあのとき、みんなに応援してもらってうれしかったんで、少しでも恩返しがしたいと思っています」
 
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