3月22日、新日本プロレス事務所にて、決勝で中邑真輔選手を破り、『NEW JAPAN CUP』に優勝した永田裕志選手が優勝会見を行い、大震災の中で闘い抜いたいまの心境、IWGP、棚橋弘至への思いを告白。また、震災の義援金として50万円を菅林社長に手渡した。
■永田裕志選手のコメント
永田「おはようございます。そうですね……東日本大震災が『NEW JAPAN CUP』の開催中に起こりまして、大会も4つほど、開催延期となりまして。そんな中で、トーナメントを行ってきて優勝することができました。実際、おとといも言いましたが、正直、ちょっとこの時期にプロレスの試合をやることがいいのかどうか、自分自身、若干迷った部分もあったんですが、そんな中、開催された浜松大会、名古屋大会、尼崎大会に多くのお客様が来ていただいて、義援金も募金していただいて、プロレスを観て、ホントに大きな声で応援してくれて、最後は笑顔で帰ってくれた姿を見て、自分が、ちょっとでも迷ったことを恥ずかしく思いましたし、逆にプロレスラーという仕事に対して、あらためて誇りをもてました。
とくに尼崎大会っていうのは、阪神淡路大震災のとき、直接に被害に遭われた方がたくさん会場に来てくれて、熱を持って、試合に声援を送ってくれた。今回は、ファンの人にプロレスの力を逆に教わったと言いますか、ファンに感謝しなきゃいけないな、と思いました。そんな思いに対して、僕も全身全霊で闘い、とくに決勝戦の中邑選手との試合は、自分で言うのもなんですが、『これぞ、新日本!』という試合をすることで、優勝できたという意味では、非常に大きな満足を得られたトーナメントでした。最近、大きなチャンスがなかった中で、ようやく『NEW JAPAN CUP』に4年ぶりに制覇することができて、胸を張って、4月3日では、棚橋選手の持つIWGPヘビーのベルトに堂々と挑戦し、ベルトを奪取してやろうと、燃えに燃えている次第です」
■質疑応答
——優勝した反響はいかがですか?
永田「ま、そうですね。個人的にも、友人関係とかから、かなりメールや電話が多数……パンクするぐらいと言ったらアレですけど(笑)。かなり来ましたし。ウチの店のほうにも反響がありましたし。それに、尼崎大会で優勝して、ファンの人と喜びを分かち合っているときに、『IWGP=永田裕志』だという声をファンの方から、たくさん頂きました。ああ、まだ時代は動いてますけど、やっぱり永田裕志がIWGPのベルトを巻いて闘ってきた軌跡というのは、ファンの中にまだまだ根強く生きていますし、再び、永田裕志にベルトを巻いてほしいという気持ちをヒシヒシと感じれました。その意味で自分自身、十分、IWGPのベルトを巻いて、世間に『これぞプロレス!』という試合をやっていかなきゃいけないな、という使命を感じました。時は流れたけど、自分の軌跡や自分の力も過去のものにはなってないな、ということを思い切り実感したし、堂々と挑戦して、ベルトを奪取したいな、と」
——いまの棚橋選手のイメージは?
永田「そうですね。4年ぐらい前にベルトを賭けて何度か闘いましたけど、そのときから自分の独特のスタイルというものを確立した。新日本プロレスのストロングスタイルというものと、ちょっと違った独特の“棚橋スタイル”というものを完全に築きあげた。ホントに素晴らしいチャンピオンになったと思います。ただ、新日本のストロングスタイルに対して、ファンの人はまだこだわりを持ってますので、僕は僕で築いたストロングスタイルを持っている。それをめいっぱいブツけて、後楽園大会では、とてつもない熱というものを生み出して、爆発させたいな、と」
——ファンのストロングスタイルへの欲求を再認識した?
永田「そうですね。まだテレビ放送はないですけど、『これぞ新日本』という試合ができた自負があるし、『この闘いがあれば新日本プロレスは永遠に大丈夫だな』と胸を張っていえる試合だった。いろんな各自のスタイルがあるけど、僕はアレをドンドン押し通していきたいし、棚橋がそれとはまた違うモノを持っているなら、違うもの同士をブツけ合えば、必ず後楽園を爆発させるような熱を生み出せるな、と。ただでさえ、4月3日の後楽園のチケットは非常に売れている、と聞いてますが、尼崎の結果を受けて、僕のところにも問い合わせが多い。こういう実績を積み重ねて、来年以降は、『NEW JAPAN CUP』の優勝者とIWGP王者が闘う場が、後楽園からさらにグレードアップした会場にできるような闘いをしたいですね」
——棚橋選手とはひさびさですが?
永田「ホントに闘う機会は、年に数回あるいかないか……。以前は、同じ正規軍でも闘ったイメージがありますけど。最後に闘ったのは、去年のディファ有明で東金愚連隊で闘ったタッグマッチかな。アレもかなりひさしぶりだったから、ファンにとっても、新鮮味のあるカードになるでしょう。前哨戦もないみたいですけど、ぶっつけ本番でも怖いものはないすね。ただ、試合自体は、彼のタイトルマッチを観てますし、いろんな棚橋戦を想定した中で、ここ2日でシミュレーションができあがってきてるな、と」
——ベルトを巻いて、他団体に乗り込む?
永田「ま、いま非常に調子いいんでね。もの凄くエネルギーがありあまってますんで、獲れるものは全部、獲ってたろうかな、と。……ただ、いま調子いいとは言いましたけど、じつは尼崎と名古屋は、体調はあまりよくなかったんですよ。ちょっと胃腸風邪をひきまして(笑)。よくなかったんですが、その中でも『いま、自分が何かもやらなきゃいけない』っていうあとのない思いっていうのが、凄く働いてまして、そういうものが日頃のトレーニングとかコンディションの支えとなって、試合に出ているんじゃないか、と」
——永田選手からの寄付の件は、賞金とは別?
永田「別ですね。今回は、優勝賞金はいただかないということで、僕自身もそう思ってましたし、会社としてもチャリティ大会にあてたいということで。おたがいの意思は一緒でしたので」
★このあと、永田裕志選手からの義援金・50万円が菅林社長に手渡された。
★「棚橋クンに、相当エグい攻撃をする」囲み会見でも、永田さんが雄弁に語りまくる!!
■『EXCITING BATTLE in 沖縄 2011 〜社会福祉チャリティ大会〜』
3月25日(金)18:30開始 沖縄・沖縄県立武道館
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■『NEW DIMENSION〜Pray,Hope,Power〜』
4月3日(日) 18:30開始 東京・後楽園ホール
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■『NEVER.6 〜ROAD TO THE SUPER Jr. 2DAYS TOURNAMENT〜』
4月7日(木)19:00開始 東京・新木場1st RING
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4月8日(金)19:00開始 東京・新木場1st RING
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- 2011.3.22
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