今年、プロデビューから20周年を迎えた田口隆祐。それを記念し、田口監督の濃厚な半生を振り返る連載インタビューがスタート!
第3回は「入門テストでズバ抜けた成績! じつは教員採用試験にも合格!? そして後藤や中邑、同期たちについて激語り!」
聞き手/鈴木佑
撮影/中原義史
★以下、インタビューの序盤を無料公開!!
入門直後に厳しい(?)洗礼! 「みんな坊主なんですけど、ボクだけ坊主度が一際高い」
――前回は東海大学での大学生活について伺いました。プロレスラーを目指しながら試行錯誤していた時期ということでしたが、レスリングでは2001年の関東学生秋季新人戦でフリー76kg級3位の戦績を残されてるそうですね。
田口、いや、新人戦はレスリング経験が長い選手がA、大学から始めた選手がBと二つにわかれて開催されて、僕はBのほうなんで全然アピールできるような経歴じゃないというか、全然強くないです(苦笑)。
――自虐的ですね(苦笑)。でも、同年9月に行なわれた新日本の入門テストでは田口選手の成績が抜群によかったと、同期の中邑真輔選手が証言されていました。このときは参加人数も多かったそうで。
田口 ジュニア志望の選手も広く受け入れるということで身長制限が下がって、たしか70人くらい受けたんですかね。ただ、テストの成績がよかったと言っても、課目が主に基礎体力を見るものだったので。その中では自分と後藤(洋央紀)が目立ったみたいです。それは当時、スカウト部長をやられていた木村健悟さんや、試験官だった永田さんからも言われましたね。
――テストに備えて、かなり自主トレを?
田口 何がなんでも受かりたいという気持ちは強かったので、スクワットなら自宅で毎日ノーマル500回、ジャンピング500回をノルマにしてましたね。実際、テストの手応えはあったというか、そのあとに新日本のHPを見たら木村さんのコメントで「体力がズバ抜けたヤツがいた」っていうのがあったので、「これは自分のことかな?」とは思いました。
――田口選手はその場で合格を言い渡されたんですか?
田口 たしか、2週間後くらいに木村さんから電話で言われました。後藤と中邑はレスリングの実績も考慮されて、その場で合格を言い渡されたみたいですけど。
――じつはこの時期、田口さんは公務員試験も受かっていたそうですね。
田口 ええ。もともと、プロレスに出会う前は保健体育の先生になりたいと考えていたので、大学では一応、教職課程も取っていて。それで宮城県の保健体育の教員採用試験に受かったんですよね。正確にはB採用といって、欠員が出たときの補充要員としての採用だったんですけど、新日本入りが決まり少し経ってから、教育委員会から「採用が決まりました」って連絡がきて。
――プロレスラーと教師、どちらの道も拓けていたのはすごいですね。
田口 でも、第一候補はプロレスラーだったので、そこは迷うことはなかったというか。教育委員会には電話で「申しわけありません、ちょっと違う仕事が決まってしまいまして……、プロレスなんですけど」って伝えたところ、「……はい?」みたいな反応でしたね(笑)。
――きっと前代未聞の採用辞退だったでしょうね(笑)。
田口 ただ、プロレスラーになるなら新日本しか考えてなかったので、入門テストが不合格だったら、保健体育の教員になってたと思います。まあ、いまの自分の戦いぶりや、バックステージのコメントなんかを踏まえると、あちらの道を選ばなくてよかったのかなと(笑)。
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