IWGPジュニアタッグ王座戴冠以降、その実力を開花させまくっているUNITED EMPIREのジュニアツートップ、TJP&フランシスコ・アキラ。
『SUPER Jr. TAG LEAGUE』でも首位グループで激闘を展開している“Catch 2/2”に直撃インタビュー!!
撮影/横田修平
■アキラ「新日本に来ることができただけで満足していてはダメなんだ、ここに留まるに値する自分であることを確認しなければならない」
――本日はよろしくお願いいたします。最初の質問ですが、二人がタッグを組んだ当初、ここまで成功するということは予想できましたか?
TJP プロレスのカルチャー的な話になるが、とくに日本では、選手たちは非常に特殊な方法でレベルアップしていくと考えているんだ。
――それはどういう意味でしょうか?
TJP そう。そこには“プロセス”がある。俺たちが一緒にタッグを組むことになったのは、そのプロセスの第1ステージであったと言えるかもしれない。そして、IWGPジュニアタッグ王座を獲得したことで、俺たちは“第2ステージ”に入ったと考えている。
――なるほど。
TJP それと同時に、偶然かもしれないんけど、とくにジュニアヘビー級では急激な世代交代が進んでいるとも感じている。つまり、『SUPER Jr. TAG LEAGUE』には、新しいチームがたくさん出場しているということだ。
――なるほど。その彼らはまだ「第1ステージ」の段階にいるチームというか。
TJP その通りだ。俺は自分たちが熱い戦いを彼らとやれることを期待しているよ。
アキラ 最初は何もかもが初めてのことだったので、俺は何も考えずにガムシャラに戦っていたんだ。でも、TJPとはすぐに意気投合したよ。今こうしてIWGPジュニアタッグチャンピオンとして『WRESTLE KINGDOM』を迎えることができそうなのは、彼と組むことができたおかげだと思っている。
――今年の『BEST OF THE SUPER Jr.』で新日本デビューしたときは、少し舞い上がってしまった面もあったのでしょうか。
アキラ その通りかもしれないな。
――でも、お二方がタッグを組んだ途端、あなたはイタリア語でトラッシュトークしたり、アグレッシブさが出てきましたよね。それはTJP選手の影響なのか、内面的な変化によるものなのでしょうか?
アキラ TJPと組んだこと、そしてUNITED EMPIREへの加入、俺の内面の変化。その3つが、俺が大きく変化したことの理由だと思うよ。でも、一番大事なことは、「新日本プロレスに来ることができて嬉しい」「それにとても感謝している」ということさ。でも、ここに来ることができただけで満足していてはダメなんだ、ここに留まるに値する自分であることを確認しなければならない。なぜ俺はここにいることができるのか? なぜ自分がここにいるのに値する選手であるのか? を、リングで証明しなければならない。
――タイトルを獲ることと、それを維持することは違う難しさがありますが、11月5日の大阪府立体育会館大会では、多くの人がティタン選手とBUSHI選手のベルト奪取に期待していたと思われます。彼らに勝利するためのポイントは?
TJP 「キング・オブ・スポーツ」というキャッチフレーズにポイントがあると俺は思うんだ。他のスポーツを見ても分かるように、このビジネスはタイミングが重要なんだよ。ただ、才能があるだけではチャンピオンにはなれない。とにかくタイミングが重要なんだ。それから、他の団体の中ではなかなかそうはいかないが、新日本プロレスにおいては勢いがある人間が成功すると考えている。
――「勝利は伝染する」というか。
TJP その通りだ。そして、それは俺たちの経験、時間、そして積み重ねによってもたらされるものだ。俺はだいぶ前から、BUSHI&ティタン組には勢いがあることを認識していたし、彼らがこれまでのシリーズで俺たちを叩きのめしてきたこともよく分かっているよ。当時は認めたくなかったけど(笑)。でも、俺たちがヤツらに勝ったことは事実なんだ。勢いが大事だとわかっていたからこそ、ヤツらを止められるときに確実に止めておかなければならないと思ったんだ。
――ティタン選手もBUSHI選手も経験豊富な選手ですが、タッグチームとして彼らよりも優位に立つことができたと思いますか?
アキラ そう思うよ。L・I・J(ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン)というチームはかなり特殊なユニットで、ティタンが何とかして適応しなければならない特殊なスタイルのチームだ。シリーズに入るとすぐにL.I.Jのメンバーたちとは意気投合したようだけど、あの大阪では俺たちに勝つくらいのレベル、ステージにはまだ上り詰めていなかったのさ。
■アキラ「たくさんアイデアを提案してるけど、最近はすぐに言わないようにしているんだ。まず“10”まで数を数えてから言うようになったよ」
――お二人のチームからは、いつも新しいものが見えてくるような感じがします。アキラ選手は非常にアイデアを持っている選手ですが、TJP選手は多彩すぎて、もう少し自分自身を制御した方がいいのでは、という意見もあるほどですが。
TJP フフフ。確かにそうだな(笑)。
――チームでのやり取りはどのようにして進めているのでしょうか? アキラ選手はどのくらいアイデアを出していて、TJP選手はアイデアをどのくらい断っているのですか?
アキラ ハハハ。たくさんアイデアを提案してはいるけど、最近はすぐには言わないようにしているんだ。まず「10」まで数を数えてからアイデアを言うようになったよ。
TJP ハハハハ!
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