2月2日に行われた2月20日仙台のIWGPヘビー級選手権試合調印式。その終了後、挑戦者・小島聡選手が囲み会見に応じた——。
　
■小島選手のコメント
——1月30日後楽園ホール大会で行なわれた真壁刀義選手とのIWGP王座挑戦者決定戦へタイチ選手が介入したことについて、調印式で謝罪した真意は？
小島「あれから色々考えまして。私の知らないところとはいえ、タイチのやったことに関しては、やはりよくないんじゃないかということですね」
　
——あの試合介入がなかったとしても、結果は同じだったと思いますか？
小島「その時の運とか状況とか色んなことがありますけど、先ほどの会見でも言いましたとおり、私が何かを持っていたんじゃないかなと。『まだまだ小島聡はこのままじゃ終わらないよ』ということですね」
　
——棚橋選手に「浦島太郎」と言われていましたが？
小島「それはどこを指して言ってるのか、ちょっと私にはわからないんですけど。棚橋選手も『進化が止まらない』という言い方をするのであれば、もっと気の利いたマイクアピールをしてもらいたいなと思いますね」
　
——棚橋選手は気が利いていない？
小島「『いつもずーっと同じマイクアピールだな』というのがあるんで。『進化』という言い方をするのであればね。ただ、やっぱりプロレスの本当の部分はそこじゃないんで。“リング上での熱い闘い”というのが1番のメインですから。そのへんに関しても『棚橋選手より劣っているところは何もない』と思ってますので。前回の1・4（東京）ドーム大会（の敗戦）に関しては『ちょっと、たまたまだった』という認識ぐらいしかありません」
　
——1/30後楽園では、タイチ選手に渡されたイスで真壁選手を殴っていましたが？
小島「それもね、ちょっと記憶にございません。スイマセン。だから、『ウチのタイチが申し訳ございませんでした』という気持ちでいっぱいですね」
　
——すると、ああいった行動というのは小島軍のコンセプトとは違う？
小島「そうですね。私の記憶にないところでやってる部分なんで。そういう行為はやはりよくないんじゃないかと強く思っていますけど」
　
——当日、セコンドをつけないで試合をするという選択肢は？
小島「そうですね。当日を迎えるにあたって、そのへんもどうするかと考えながら進んでいきたいと思います。ただ、やはり“正々堂々と行く”というのが、私のプロレスラーとしての価値観というかコンセプトですから。その気持ちは変わってないですね」
　
——棚橋選手は、「自分を慕ってきてくれてるレスラー（タイチ）をもケアしてあげられるのが器量」と言っていましたが？
小島「だから、（タイチには）きちんと厳重注意しますから。棚橋選手にもきちんと謝罪したいと思います」
　
——真壁選手に謝罪するべきなのでは？
小島「そうですね。じゃあ、真壁選手にも謝罪します（あっさり）」
　
——改めてタイトルマッチの意気込みを。
小島「2月20日という日に注目して欲しい。私にとってまさに運命の日がタイトルマッチに選ばれた。ちょうど20年前の2月20日に、私は新日本プロレスへ入門してるんですね。新日本の道場の門を叩いて、プロレスラー人生の第1歩を歩み始めた日でもありますので。それと6年前（2005年）になりますけど、プロレス界で唯一の三冠ヘビーとIWGPのダブルタイトルを奪取した記念すべき日でもあります」
　
——だからこそ、勝てる自信があると？
小島「そのように私にとって特別な、大きな意味を持つ日にタイトルマッチが組まれているということは、もうこれは私に『獲って下さい』とIWGPが言っているんじゃないかと思っているところです。運命という日ということに関しても、何か私に味方してるモノがあるんじゃないかと。『どんな形にせよ、最後に自分の手元へベルトが来てるんじゃないか？』という予感と言うか、確信に変わってるぐらいの気持ちがありますね」
　 　
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【写真：山本正二】