1月3日(月)、都内・後楽園ホールで開催されたユニオンプロレスの『1富士、2鷹、3ユニオン全席2000円興行!!』に中西学が参戦。インディーでも随一の巨体を誇るユニオンのエス・石川修司と対戦した。
ゴングが鳴ると両者中央に進み出て睨み合い。リング上に緊張感が走る中、まずは両雄のショルダータックル合戦だ。途中、中西は石川に気合を入れようとしたのかビンタ! これでエンジンのかかった石川はショルダータックルで中西を吹っ飛ばしてみせた。
一方の中西も強烈な逆水平チョップと顔面への蹴り上げで反撃。防戦一方となった石川に頭突きもお見舞いした。これに対して石川も意地を見せ、頭突きで応戦。さすがに上背のある石川の渾身の頭突きには、中西も思わずヒザを着いてしまった。これで流れを掴んだ石川は肩固めで中西を絞り上げてから、掟破りのアルゼンチンバックブリーカーだ!
しかし、中西はこれを寸前で回避すると怒涛の反撃を開始。ショートレンジのラリアットに強烈なチョップ、串刺し式のラリアットを力いっぱいぶち込んだ。石川も雪崩式のブレーンバスター、32文人間ロケット(ミサイルキック)、ジャイアント・ドライバー、ランニングニーで応戦。ならばと中西もミサイルキック、プランチャー、野人ダンスからのラリアットで石川を追い詰める。
さらに顔面への張り手を強烈に連打し、石川を棒立ちにさせた中西。石川の気力を振り絞ったランニングニー2連発にも中西は沈まない。最後はアルゼンチンからコーナーに叩きつけてからのジャーマン、そしてヘラクレスカッターを連続で決めて、石川の息の根を止めた。
試合後、「中西学はどないやった?」と石川に問いかけた中西。石川が「今日は完敗です。でも、いつかあなたを超えてみせます」と返答すると、「いままでもらった頭突きで一番凄かった。ええもんもっとる。明日、隣の東京ドームで第1試合でタイトルマッチがあるねん。おまえ、勉強になるから見に来い」と貫禄たっぷりに石川の健闘を称えたのだった。
東京ドームでのIWGPタッグ戦を控え、石川相手に絶好調ぶりをアピールした中西。バックステージでも、「明日5時から中西学、大全開でいくからよ! フルスロットルや!」といまからタイトルマッチが待ちきれない様子だった。
■ユニオンプロレス
1月3日(月)『1富士、2鷹、3ユニオン全席2000円興行!!』 東京・後楽園ホール
〔シングルマッチ〕60分1本勝負
◯ 中西学 (13分44秒 ヘラクレスカッター→体固め) 石川修司 ×
■中西学のコメント
「(「いままで一番凄かった頭突きをもらったということですが?」)ああ、凄かったな。(「中西選手の中に石川選手は刻まれましたか?」)これからやと思うけどな。せやけどな、脳みそにもらった衝撃、一番近くでもらった衝撃っていうのは一番覚えてるからな。それを忘れささんような、あいつのエキスが入ってきたら、これは面白いんちゃうか? なかなかでかいヤツっていうのはおおらかでいろんなこと気付かんかもしれんけど、あれだけの人が応援しているっていうのは事実やから。それが繋がると思うし。
まあ、とにかく! とにかくや、試し斬りって言うたけど、ええ準備運動にはなった。明日5時から中西学、大全開でいくからよ! フルスロットルや! 今日の会見見たらわかるとおり、ストロングマンもだいぶ体重増えたみたいやからな? 飯食うてじゃちゃうぞ! トレーニングで増やしたんや、あいつは。その成果を明日お互いに出し合って、必ずベルトを巻いてやるから」
- 2011.1.3
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