いよいよあと2日に迫った1月4日「レッスルキングダムV in 東京ドーム」! 今回は二つの“遺恨決着マッチ”を検証!
■第10試合 30分1本勝負
The Absolute Exhaust
真壁刀義
VS
田中将斗
セミファイナルの第10試合では、“暴走キングコング”真壁刀義と“弾丸戦士”田中将斗(ZERO1)が激突! 待ったなしの一騎打ちで、ついに雌雄を決する。
真壁と田中は、団体の枠を越えたライバル。これまでにも「G1 CLIMAX」や「火祭り」(ZERO1のリーグ戦)など、大舞台で何度も激闘を繰り広げて来た。その抗争が一気に激化したのが、昨年8月15日。「G1 CLIMAX XX」最終日で棚橋弘至に敗れ、決勝進出を逃した真壁を田中が急襲! スライディングDでKOさせると、6月29日の6人タッグマッチでピンフォール勝ちしたことを理由に、IWGP王座への挑戦を要求したのである。
そして、両者は9月26日神戸で対決。「神戸で頭(こうべ)を垂れるのはオメェだ!!」との予告どおり、新たに袈裟斬りチョップを体得した真壁が、キングコングニードロップで田中を撃破した。
これで完全決着かと思いきや、インディーからの叩き上げとして知られる田中は、そんなことでは引き下がらなかった。11月3日京都の「G1 TAG LEAGUE 2010」公式戦で再び真壁と対峙すると、危険極まりないテーブルブレーンバスターで頚椎を破壊!さらに、11月7日後楽園ホールでは、コルセット姿で現われた真壁の首にエルボーを見舞い、さらに深刻なダメージを与えたのだった。
2度も無残な姿をさらすハメになった真壁は大激怒! もともと怒りを原動力としている選手ではあるものの、今回ばかりはその度合いが違う。12月14日に行なわれたカード発表会見では、恫喝とユーモアが絶妙なバランスで同居する“真壁節”が鳴りをひそめ、“怨敵”田中へ向けた怒りのコメントに終始。そこで発せられた「プロレスは“闘い”“ケンカ”なんだよ」という言葉は、この一戦に対する真壁の思いにほかならない。
だが、そんなケンカマッチは、田中が最も得意とする分野でもある。テーブル、イス、竹刀を自在に操るハードコア殺法で、真壁を飲み込もうとするだろう。20回目の“イッテンヨン”で、史上最大の遺恨決着戦が勃発する!
■第3試合 無制限1本勝負
DEEP SLEEP TO LOSE
天山広吉
VS
飯塚高史
※試合の決着は絞め技等により相手を失神させた場合のみとする。
フォール、ギブアップ、リングアウト決着はなし。反則は通常ルール。
それぞれにテーマを持つ好カードが揃った「レッスルキングダムV」において、最も凄惨な展開になると予想されるのが、第3試合の天山広吉vs飯塚高史である。
両者の因縁は非常に深い。ことの起こりは2008年3月。当時、G・B・Hを追放されて孤立無援状態となった天山に、飯塚が救いの手を差し伸べた。これをきっかけに、2人は友情タッグを結成。“自分の身を犠牲にしてでもパートナーを守る”という熱いハートで、ファンから絶大な支持を得た。
そして2人は、4月27日大阪で真壁刀義&矢野通が保持するIWGPタッグ王座に挑戦。ところが、試合中に飯塚がまさかの裏切りを敢行! 真壁たちとともに天山を袋叩きにし、G・B・Hと結託するという驚天動地の大事件が勃発する!
この飯塚の非道行為に対し、天山の怒りが大爆発!! だが、“狂気の悪行ファイター”へと変貌した飯塚も徹底的に抗戦したため、両者の遺恨は加速度的に悪化した。これまでも、ランバージャックデスマッチ、チェーンデスマッチなどで決着戦が行なわれたにもかかわらず、しばらくすると抗争が再燃するという悪循環。今回の一戦も、天山が1年3ヶ月に及ぶ長期欠場から復帰するのを待ち構えていたかのように、飯塚が襲い掛かったことが発端である。
思えば天山は、2年9ヶ月前の“裏切り事件”以降、交通事故、網膜はく離、長期欠場と、度重なる不運に見舞われてきた。あるいは、飯塚という悪神(あくじん)に魅入られてしまったのが、その原因なのかもしれない。
だとすれば、天山にとってこの一戦は、絶対に避けては通れない宿命の闘い。何度でもよみがえる悪神を絞め落とし、完全に封印できる者は、彼をおいてほかにいないだろう。そして、それが実現した時、プロレスラー・天山広吉は完全復活を遂げるのである!
■2011年1月4日(火)『WRESTLE KINGDOM V』東京ドーム
開場15時 開始17時
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- 2011.1.2
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