過去、2度の防衛に成功している金本&タイガーは、これまでノアマットでヒリヒリ度全開の試合を展開してきたが、今回はついに、“ノアジュニアの象徴”丸藤正道が腰を上げ、青木篤志とのタッグを再結成して、奪回に挑む。
ノアファンの期待を一身に背負った丸藤&青木が大歓声の中、入場。一方、金本はベルトを掲げながら、リングサイドの客を憎々しく挑発し、「ノアのクソファンども!」とマイクアピール。
コール時に、青木は金本をにらみつけたまま動かず、そして新日本勢のコール時に、青木と丸藤が突っかけて、試合スタート! 序盤、金本はノアファンを挑発しまくりつつ、丸藤と激しい打撃の応酬。タイガーもひさびさの丸藤との激突で互角に対峙、グラウンドで丸藤の動きを止める。
丸藤と金本が意地むきだしでやりあうと、場内は俄然ヒートアップ! 青木もスピーディーな攻撃で意地を見せるが、新日本勢のエゲつないチームプレーに捕獲される。タイガーの凄まじい張り手や金本の顔面蹴りがズバズバと青木に命中。だが、青木は起死回生のニールキックで丸藤に繋ぐ!
ここで丸藤が一気に大攻勢! なんと、金本の代名詞・顔面ウォッシュを大歓声の中、決めてみせる。だが、金本も譲らず、逆さ刷りにした丸藤の腹にドロップキック! タイガーもツームストンパイルドライバーで加勢。さらに、顔面へのハイキックもズバリと決めた。
15分経過、試合はめまぐるしい展開に。丸藤&青木が場外へプランチャすれば、金本はトップロープから、タイガーの協力を得てのブレーンバスター。さらに金本はアンクルホールドで青木をガッチリ決める。
20分経過、金本はムーンサルトまで披露して怒涛の攻勢! さらに再度、青木にアンクル地獄! このピンチに丸藤がタイガーに不知火を爆発させながらカット。ノア勢は、丸藤のネックツイスト&青木のボディプレスという未知の複合技も爆発させ、試合の形勢は五分に!
一進一退の終盤、青木と金本が座りながら、感情全開で殴り合ったが、青木が強烈なヘッドバットを連発したあと、垂直落下ブレーンバスター、さらに必殺のアサルトポイントを金本相手にパーフェクトに決めると、なんとフォールを奪取!
この快挙にノアファンは大熱狂! 試合後、両陣営はしばし睨み合ったあと、金本は青木と握手を交わし、丸藤とは、もう一回やろうとアピール。タイガーも丸藤と一瞬、握手を交わし、リングを降りた。
■プロレスリング・ノア
12月24日(金)「NOAHful Gift in Differ,2010」東京・ディファ有明
〔GHCジュニア・ヘビー級タッグ選手権試合 60分1本勝負 〕
○青木篤志&丸藤正道(23分18秒 アサルトポイント)タイガーマスク&金本浩二×
※丸藤&青木組が第13代王者となる