プロレス界随一の論客・“GK”金沢克彦氏の独特の視点から、現在進行形の新日本プロレスに関するコラムを続々レポート(不定期連載)!!
今回は「海野が“満点”凱旋パフォーマンス! 新日本マットがまた激しく動きはじめた!!」11.5大阪決戦を大総括!!
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■成田は師匠・柴田ともザックを通じて間接的に闘うことになるだろう。
来たる11.20有明アリーナ大会、来年初頭の1.4東京ドーム大会へと直結するビッグマッチとなった11.5エディオンアリーナ大阪大会。
1.4東京ドームで初代王者を争う『NJPW WORLD認定TV王座決定トーナメント』準決勝では、成田蓮がSANADAを、ザック・セイバーJr.がEVILを破りそれぞれ決勝進出を決めた。
ザックの場合は大乱闘のなかでのクイック決着(グランドコブラツイストホールド)によるキャリア勝ちいう結末となったが、成田は真っ向勝負で格上のSANADAを撃破。
これで、石井智宏(10・26後楽園)、矢野通(10・30幕張)につづいて実力派を3タテ。ド派手なパフォーマンスなど見せることはなくても、しっかりとレスリングで渡り合い結果を出しているところを大いに評価したい。
これで、1.4王座決定戦のカードは、成田vsザックに決定。かつてRPWブリティッシュヘビー級王座をめぐり名勝負を展開した柴田勝頼vsザックの攻防が脳裏に甦ってくる。成田は師匠・柴田ともザックを通じて間接的に闘うことになるだろう。
■FTRは、クラシカルにして最先端、クラシカルだからこそ最先端。そのどちらとも捉えていいだろう。
セミファイナルのIWGPタッグ選手権では、新王者であるダックス・ハーウッド&キャッシュ・ウィラーのFTRがついに新日本プロレスの国内大会に初上陸。前王者チームであるジェフ・コブ&グレート—O‐カーンを相手に2度目の防衛戦に臨むこととなった。
とりあえず、ことの経緯を説明しておこう。話は6・25米国シカゴ大会のAEW×新日本『禁断の扉』まで遡る。AEW所属でROH世界タッグ王者のFTRとIWGPタッグ王者のコブ&オーカーンは、トレント・バレッタ&ロッキー・ロメロとの3WAYでROH世界タッグ&IWGPタッグ選手権を行なった。
結果は、FTRがロッキーを仕留めてタッグ2冠王へ。まさに、オール・オア・ナッシングの様相であり、コブ&オーカーンは直接負けることなく丸腰となる屈辱を味わった。
その後の10.1英国ロンドン大会で、FTRはオージー・オープン(マーク・デイビス&カイル・フレッチャー)を相手に初防衛に成功し、この日、前王者のコブ&オーカーンのリターンマッチ要求に応えるカタチとなったわけだ。
ちなみに、FTRと因縁深いオージー・オープンもUNITED EMPIREの新メンバーとして、この日の大阪大会に初来日し8人タッグ戦で初陣を飾っている。
さて、注目のIWGPタッグ選手権。IWGPタッグベルトだけを持参して入場してきたFTRであるが、じつはROH世界タッグ、AAA世界タッグも保持するタッグ3冠王である。
過去の実績も充分。WWEにおいては、NXTタッグ、WWEロウタッグ、スマックダウンタッグを獲得し、WWE退団後にはAEW世界タッグと、米国メジャータッグ戦線を制圧し、ついにIWGPタッグまで手中に収めている……。
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