12月9日(木)、都内・後楽園ホールで開催されたリアルジャパンプロレスの『EXTREME』に新日本プロレスの4代目タイガーマスクが参戦。師匠に当たる初代タイガーマスクとの一騎打ちに挑んだ。
元々は6・17リアルジャパンプロレス後楽園大会で予定されていたこのカード。しかし、4代目タイガーの負傷により延期され、今大会で仕切り直しの一戦となっていた。先に入場した4代目タイガーは、初代タイガーがリングに上がってくるとすぐさま握手。
弟子としての礼を尽くし、師匠を迎えた。なお、この一戦に向けて恒例の減量宣言をしていた初代タイガーだったが、体型にあまり変化した様子もなく、会場からはざわめきが起こっていた。
そんな雰囲気の中、遂に虎対決のゴングが鳴らされた。まずは初代タイガーが鋭いハイキックで4代目タイガーを威嚇。ならばと4代目タイガーはローキックで応戦だ。しかし、初代タイガーはすぐに苦悶の表情を浮かべる。足を故障したのか? それでも初代タイガーの打撃は依然として鋭い。ローリングソバット、ローキックが4代目タイガーに次々と炸裂。負けじと4代目タイガーもソバットからドロップキックを叩き込む。そして、初代タイガーが痛めたかに見えた左足に逆片エビ固めだ。
ここは逃れた初代タイガーだったが、4代目タイガーのローキック連打にはたまらず場外へ逃亡。ドクターが駆け寄ってくるなど、やはり初代タイガーの足は相当悪いようだ。しかし、試合は続行され、4代目タイガーも容赦なく左足にローキックを炸裂させていく。さらにアキレス腱固め、逆片エビ固め、リバースのインディアンデスロックで初代タイガーの左足に集中攻撃を食らわす4代目タイガー。
初代タイガーも気力で立ち上がり、ツームストンパイルドライバーで4代目タイガーをマットに串刺しにするとダイビングヘッドバットを試みる。しかし、コーナーに上るのが遅すぎて、4代目タイガーに避けられてしまう。それでも初代タイガーは勝負を捨てない。強烈なハイキックを4代目タイガーに食らわし、ミドルキックの連打で場外に落とすと、なんとプランチャーまで放ってみせた。
だが、弟子も勝負に徹した。師匠・初代タイガーの渾身のプランチャーを難なく避けると、リングにやっとのことで戻ってきたところをローキックの連打で出迎える。初代タイガーも後ろ回し蹴りで反撃を試みるが遂に力尽きた。最後は4代目タイガーのヒザ十字固めにあえなくレフェリーストップ。虎の師弟対決は、弟子の4代目タイガーに軍配が上がった。
試合後、初代タイガーに肩を貸してバックステージまで送った4代目タイガー。会場に戻ってくるとリング下でマイクを握ると、「ボクも納得してないです。必ず先生とシングルをやって、今度は自分がフォールを獲ります」とファンに約束。初代タイガーの負傷により、完全燃焼はならなかった師弟対決。次に相まみえる時こそ、本当の師匠超えを果たすという思いを胸に秘め、4代目タイガーは闘い続ける。
〔スペシャル・シングル・マッチ〕60分1本勝負
◯ タイガーマスク(10分14秒、ヒザ十字固め→レフェリーストップ)
初代タイガーマスク〈リアルジャパンプロレス〉×