■永田裕志
「続きますね、訃報が。(星野)総裁はホントにプロレスに厳しい人だったですよ。だけど、新日本が大変なとき、俺は正規軍で、総裁は魔界倶楽部で。毎日、新日本プロレスを何とか浮上させようと、お互い目いっぱい闘いましたよ。セコンドについている星野総裁にもらったパンチは痛かった! それはいま考えると、なんかゲキにも思えましたよ。あとになって、いままで厳しかった総裁の口から、俺のタイトルマッチの試合をほめてくれているっていう話が伝わってきたとき、何か新日本ふんばってるっていうような手応えを感じましたね。星野総裁、安らかにお眠り下さい」
■中西学
「いまだに信じられないというか……。僕が初めてヤングライオン杯に出たときに、毎回しょっぱい試合ばかりやっていて。試合が終わってからも練習させられて、よく殴られた。でも、あのときにああいうふうにしてもらったから、いまの自分があると思う。本当にかわいがってくれる人だったけど、殴るときは殴る、言うときは言うというメリハリのある人だったし、自分にも厳しい人だったから。本当に、ああいう生き方を見本にしていきたいと思います。とにかく、自分たちが頑張って現場を盛り上げて行くしかないから。それが星野さんに対しての一番のことだと思っています」
■真壁刀義
「こてっちゃん(故山本小鉄さん)同様、勘太郎さんにも若手のころスゲェお世話になってるから。何べんも言うけど、俺が泥水すすってるときに、飯に連れて行ってくれたり。(当時は)道場生だろ? 外出禁止なんだよな。それでも連れて行ったりしてくれたんだよ。そういうところのありがたさ。ケアの部分だよな。(かかわりが)それぐらいしか俺にはねぇけど、ありがたいとしか言いようがねぇよな。スゲェ先輩だったということしかない。小鉄さん同様、星野さん、勘太郎さん。ヤマハ(・ブラザーズ)だよな。あの2人には本当に恩をいただいた。それしかねぇよな。プロレス界に残した功績、スゲェよな? 先人だよ。だから、こんなこと言うのはおかしいよ。だって俺、実感ねぇもん。こてっちゃん同様、実感がねぇもん。レスラーの連中たちは、みんな思うことが同じだと思う。あの人に声をかけられたこととか、教えてもらったこと、そういうのが全部ありがたい。これらかのプロレス、プロレス界に残るもんだと俺は思ってるから。ただ、感謝。ありきたりの言葉かもしんねぇけどさ、安らかに眠って下さい。それしかねぇよな……」
- 2010.11.29
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