新日本プロレスリング、坂口征二相談役が故・星野勘太郎さんへの追悼コメントを発表した。コメントは以下のとおり。
「土曜日の午後に『星野さんが亡くなられた』という連絡をもらったんですけど、ビックリしましたね……。自分は、昭和43年にプロレスに転向したんだけど、そのときの日本プロレスの先輩が星野さんだった。そのあと、自分が新日本の創立2年目に移籍したときも、すぐに来てくれて、試合でもよくタッグを組んだよね。
どこか、気があったのかリング外でも、しょっ中、一緒に飲みに行ったり、マージャンをしたり……公私ともにホントに仲良くしてもらいました。サイズが違うから“凸凹コンビ”なんてよく言われてた。試合では、アンドレ・ザ・ジャイアントが来るたびに、なぜか星野さんと自分がタッグを組んでたんだけど、あれは一番楽しかった時代だね。
星野さんは知ってのとおり、気性が激しい一面もある。印象に残ってるのは、UWFが新日本に出戻りで参戦したとき、誰とは言わないけど試合中に、星野さんをあしらうような動きをした選手がいたんだよ。それで、試合は普通に終わったんだけど、試合後に星野さんが、UWFの控室に『テメー! 出て来い、コノヤロー!』と怒鳴りこんで、あのときはみんな唖然としていた(笑)。そういう負けん気が強い選手だったよね。
引退後は、プロモーターとしても活躍されていたし、神戸大会などはすっかり毎年恒例になった。昨年2月に倒れられて、最近は、闘病生活でリハビリをがんばっていると聞いて、一度、お見舞いに行こうと思っていた矢先で……。今年は、日本プロレス時代から知っている、同世代の先輩の方々が何人も亡くなっているから、ホントにさびしいよ。
心から、ご冥福をお祈りします」
新日本プロレスリング株式会社相談役
坂口征二