11月16日(火)、興義館にてリアルジャパンプロレスの記者会見が開かれ、12月9日リアルジャパンプロレスの後楽園ホール大会において、初代タイガーマスク(佐山サトル)とタイガーマスクの一騎打ちが行われることが決定。これが初となる師弟の一騎打ちに向けて、初代と4代目の両タイガーマスクがそれぞれコメントを発表した。
■12月9日(木)『EXTREME』リアルジャパンプロレス
東京・後楽園ホール 開場17:30 試合開始18:30
〔スペシャルシングルマッチ〕
初代タイガーマスク(リアルジャパンプロレス)vs タイガーマスク(新日本プロレス)
■初代タイガーと4代目タイガーのコメント
初代タイガー「今回は、タイガーマスクとは何か? というモノを出せるような試合にしたいですね。当時観てくださった人々、ビデオや何かで観てくれた人。派手な部分だけを観て、それがいかにも凄いと言われているところがあるかもしれませんが、私はまったくそんなことはないと思います。
演じるのではない、闘いの中でそれが行われているというのがタイガーマスクの真実です。誤解しないでもらいたい。その場ではポップコーンを食べながら、ジュースを飲みながら喜ぶ、そんな試合がいいとは思いません。ポップコーンもジュースも置き忘れて見入るような試合、この言葉にこそ、プロレスの復活があると思いますので、そういう闘いを弟子であるタイガーマスクとしてみたい。それが私の切なる願いであります。
12月9日のリアル(ジャパン)では、それを体現してもらう。この5年間、リアルで何をやりたいかを選手もお客さんも徐々にわかっていただいてますが、この場でも徹底的にわかってもらいたい。 それが本当のプロレスの復活、プロレスの本当の価値観があるということをわかっていただきたい。
そのために私も今回、10kgの減量をしまして、すでに3kg減っていますけども、徹底的に走りこみを行なってます。恥じないような体型にして、試合を行うつもりです。リアルがかかっているとは言いません。プロレスがかかっている……そういう状態にあると思います。じゃあ、もう一人の責任者を呼んでください」
※ここで、4代目タイガーマスクが会見場に登場
4代目タイガー「前回、6月に先生との試合が決まってたんですが、ケガで流れてしまって、ファンの方やリアルジャパンにはご迷惑をかけてしまったんですけど、今回完治ではないんですが、新日本のシリーズも無事にこなしていますし、先生と12月9日に試合をさせていただくことになりました」
初代タイガー「よく『タイガーマスクとは何ですか?』と聞かれますが、『新日本プロレスの叡智である』と、『ストロングスタイルが作ってきた叡智である』と常日頃から言っていますけど、まったく自分でも納得しています。今回は弟子であるタイガーマスクと自信のあるストロングスタイルを行っていきたい。ストロングスタイルとは、『じゃあ、飛ばないんですか?』って聞かれますけど、飛びます。学芸会のようにはしません。実戦の中で飛びます。
バカな動きはしない。しかし、勝負にかける。このエンターテインメントがどこにあるのか? タイガーマスクは私の弟子ですから、そういうところはわかっているのですが、これでプロレスを盛り上げることができるなら、とことん勝負にこだわっていきたい。
そのために私も体調を合わせないといけないし、彼も師匠と非常に闘いにくいとは思いますが、プロレスのためにもの凄い試合をしたい。いま、ボクもこれだけ走りこみを続けることはないぐらい走りこみをしています。本当に忙しいんですが、夜の2時か3時になったら走りこみます。非常に12月9日が楽しみです」
4代目タイガー「先日道場で、長州さんにお会いしまして、長州さんから、『(初代は)かなり絞っているぞ』ってお話を聞きまして、『あ、本気でこの一戦に向けているんだな』と思いました。ボクは先生が本気になった時の怖さを一番知っているんでね。
師匠ですから萎縮もあると思うんですけども、本物のプロレスを見せるためにはそんなものを取っ払わないと。初っ端から先生に張り手をかますかもしれないし、何をするかわからないですけど、プロレス、ストロングスタイルを実践するためには、この一戦は自分自身のためにもなるし、これからのプロレス界にも残っていくんではないかなと。久々に先生と闘えるので楽しみです」