10月7日、新日本プロレス事務所にて「DESTRUCTION’10」(10月11日両国国技館)の記者会見が開かれ、後藤洋央紀選手と中邑真輔選手が目前に迫った一騎打ちについてコメントした。
■両選手のコメント
中邑「もうすぐですね、11日両国。なんというか、付け狙われてというか(苦笑)。後楽園以降、ちょっと勝っちゃったからって、『決着がついてない』だの、なんだの。挙句の果てに『タッグ組んでやってもいい』とか。まぁ、何が言いたいのか、僕にはよくわかりませんが(苦笑)。(先)シリーズを通して、この後藤洋央紀と闘ってきてね、やっぱり俺の知る唯一の闘い方のできる同期というか。そういう感情もあるにはあるんですけども、吐き出せてねぇなと。ホントは何がやりたいのか? ホントは何が言いたいのか? 何がためにプロレスをやっているのか? プロレスを通して何を表現したいのか? 『もっと吐けよ』と。まぁ、何年も前から言ってますが、シリーズを通してわかんねぇんだったら、その吐き出し方、俺が両国で教えてやろうじゃねぇか。そんなとこですかね」
後藤「両国を直前に控えて、気持ちはかなり高ぶっています。中邑真輔、次の試合は、俺にとって『やるか? やられるか?』。今後を左右する本当に重要な試合になると思います。先シリーズも何回か闘ってきましたけど、そのたびになんかゴチャゴチャ言ってましたけど、次の試合、言い訳できないほど叩き潰して、必ず勝ちます。勝った暁には、俺の最終目標であるIWGPというベルトも見えてくると思うんで、頑張ります」
■マスコミとの質疑応答
–当然、中邑選手もIWGPを狙っていく?
中邑「そうですね。この試合、後藤選手は『決着戦』だの『勝ったらIWGP』だの言ってますし、どっかの媒体では“IWGP(次期挑戦者)決定戦”だなんて言ってますしね。まぁ一つ、IWGPの階段として、後藤に勝てばそういうものも見えてくるでしょうし。チャンピオン・真壁(刀義)、次の挑戦者が小島(聡)。まぁ、どっちに転んでも自分にはチャンスがあると思うんで。この後藤に勝てば(キッパリ)。そういう意味では、もちろん狙っている……というか、いつも意識してますよ、IWGPは」
–メインイベントの真壁vs小島、セミファイナルの棚橋弘至vs内藤哲也を意識しますか?
後藤「俺がセミ前で、セミで内藤という下から上がってきてる選手もいますんで。そういう意味では、俺にもIWGPに挑戦する上で、あんまり時間が残ってないかもしれないという部分もありますので。次の両国はホントに重要になると思います」
中邑「意識するもしないも、結果次第ですからね。見えてくるIWGPにしても、後藤に勝てばの話ですし。真壁と小島がやって、その結果いかんでは挑戦表明するヤツもいるかもしれない。(ほかの試合は)ハッキリ言って意識してないですね。別に後藤を持ち上げるわけじゃないですけど、この後藤とやる試合は、ほかのシングルには出せない空気というか匂いというものは必ず存在するので。ほかの試合に何があるのかというのも、あんまり意識しないですね」
–先シリーズの中で、後藤選手から中邑選手に向けて「いる場所が違う」という発言があり、一部では共闘するかもしれないという報道もありましたが?
後藤「共闘どうのこうのというのは別に考えてないですけど、俺から見たいまの中邑真輔が凄く違和感があったので。正直にそれを言っただけです」
–違和感というのは?
後藤「CHAOSで飯塚高史と一緒に入場する姿を見てると、やっぱり違和感がありますよ。ストロングスタイルを掲げている1人だと思ってるので」
中邑「誰が飯塚高史と入場しようが、違和感は出るでしょう。自分はこの1年を通して、もっとかな? 自分のやりたいこと、言いたいこと、自分自身を確立するために、変化させるために、この立ち位置に立ち、言いたいことを言い、やりたいふうにやってきたわけですから。それを理解できない人間は、そう言っても仕方ないなと思いますけどね」
–後藤選手は、「NEW JAPAN CUP」や「G1 CLIMAX」の優勝が、IWGP戴冠に結びつかない現状をどう思っていますか?
後藤「いまはもう、中邑真輔という避けては通れない相手を倒して、前に進むだけですよ。過去は関係ないです、別に」
–中邑選手の「吐き出してない」という発言についてはどう思いますか?
後藤「う〜ん。まぁ、ちょっとそのへんの意味がね、俺も理解できてない部分があるんで。吐き出し方を教えてくれるんであれば、次の試合で教えて欲しいなと思っています」
–中邑選手は、後藤選手の足極めエビ固めで敗れていますが?
中邑「そうですね。あれで2回も獲られちゃってますからね。まぁ、3度目はないでしょうね」
■「DESTRUCTION’10」
10月11日(月・祝)
東京・両国国技館 17:00試合開始