■「SMASH.3」
5月29日(土)
東京・新宿FACE
メインイベント
時間無制限1本勝負
○プリンス・デヴィット
(15分20秒 ブラディーサンデー→片エビ固め)
×KUSHIDA
■試合経過
5月30日から開幕する「BEST OF THE SUPER Jr.XVII」のAブロックにエントリーしているデヴィットとKUSHIDAが、「SMASH.3」のリングで一足早くシングル対戦。
試合前のVTRでKUSHIDAは、5月8日「SUPER J TAG TOURNAMENT 1st」で初遭遇したデヴィットについて、「この先、色んな場面、局面で出会うことになりそうだし、そうありたい」とコメント。そして「勝って名をあげることがSMASHとファンのためになる」と意気込んだ。
デヴィットが要求した握手にKUSHIDAが応えて試合開始。序盤はグラウンドで一進一退の攻防となる。その後、デヴィットの場外ダイブを回避したKUSHIDAが、その場飛びムーンサルト、レッグロック、顔面への低空ドロップキックで追撃する。
対するデヴィットは、KUSHIDAの腕に集中攻撃を仕掛けて形勢逆転。強烈な逆水平チョップも交え、ヨーロピアンスタイルのグラウンドでKUSHIDAを追い込んでいく。
劣勢のKUSHIDAはカウンタードロップキックでデヴィットを場外に落とし、トペコンヒーロ。そしてリングに戻ると、串刺しダブルニー、フライングボディアタックで追い討ちをかける。
これに対しデヴィットは、ラリアットをかわしてオーバーヘッドキックで反撃。そして、ダイビングフットスタンプを狙うものの、アッパーカットで阻止したKUSHIDAが、雪崩式フランケンシュタイナーで逆襲。さらに、ムーンサルトプレスからフォールに行くが、カウントは2。
この後、デヴィットが雪崩式バックドロップ反撃するが、続いてのブラディーサンデーを切り返したKUSHIDAが、回転十字固め。さらにKUSHIDAは逆さ押さえ込みを繰り出すものの、3カウントは奪えず。
するとKUSHIDAは、トラースキック、スイングDDTと繋ぎ、デヴィットの側頭部めがけてローキックを発射。しかし、間一髪かわしたデヴィットが、ジャンピングスピンキックで逆襲。そして、垂直落下式ブレーンバスター、ブラディーサンデーと繋ぎ、KUSHIDAを沈めた。
試合後、SMASHを率いるTAJIRIに「明日からSUPER Jr.が始まる。何か言え」とマイクアピールをうながされたKUSHIDAは、「今日はつまづいちゃったけど、まだまだSMASHとKUSHIDAは前進します」とファンに約束した。
■試合後コメント
デヴィット「今日の試合で、KUSHIDAが凄いレスラーになって来てるとわかったよ。レスラーとしても、人間としても、どんどん強くなって来てる選手だと思う。それに、今日みたいな試合をやれば、自分も強くなって行くしね。SUPER Jr.でも頑張るよ」
KUSHIDA「今までは、KUSHIDAというものに対して命を吹き込めなかった。ここにきてSMASHという団体に愛着ができたというのは、やっと自分自身というものを出せる舞台になったんだなと思って。凄くいま、感激しています。それは対戦相手のデヴィットのおかげでもあるし、お客さんのおかげでもあると思う。いや〜、勉強になったというか、強かったというか。デビューして初めてですね。まだまだ自分も成長できるなって感じがして、凄くうれしいです。自分は120パーセントの力を出したけど、デヴィットにはまだ油断(余裕)があったというか。その隙を狙ってうまく行けたんですけど。明日から(のSUPER Jr.が)ホントに楽しみですよ。自分が成長できるっていうのが、目に見えてわかるんで。きっとSMASH.4では、まったく違った僕で帰って来れると思います。新日本という大きな国に行くというか、海外遠征に行くようなものですからね。いやぁ、カナダでもメキシコでもアメリカでもやったけど、デヴィットのような選手はホントにいなかった。凄かったですね。デヴィットとは明後日(6/1仙台)、再戦するんですけど、絶対に勝って、1ヵ月後に成長して帰って来たいです。(SUPER Jr.では)ホントに1勝でも多くして、最終戦の(決勝)トーナメントに残りたい。きっと今日の試合で、それがあながちホラじゃないってことが、新日本のファンの方にわかっていただけたんじゃないですかね。自分自身でも凄くワクワクしています」
- 2010.5.29
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