5月27日、棚橋弘至選手がメキシコCMLL遠征より帰国。成田空港でマスコミ取材に応じた。
棚橋選手は、7日(現地時間)の遠征1戦目で、いきなりCMLL世界6人タッグ王座を獲得するという離れ技を達成。その2週間後、ラ・ソンブラ(※BEST OF THE SUPER Jr.XVIIに参戦)&ラ・マスカラ&マスカラ・ドラダに敗れて王座から転落し、惜しくも無冠での帰国となったが、遠征で得られた成果は大きく、終始ご機嫌の様子だった。
■棚橋選手のコメント
–今回のメキシコ遠征はいかがでしたか?
棚橋「メキシコという国のエネルギーを、体いっぱいに詰め込んで来たんで、自分でどこが変わったというのはわからないですけど、それはこれからわかって来るんじゃないですか」
–いきなり世界6人タッグ王座も獲得しましたが?
棚橋「超・楽しかったですよ。あぁ〜、また行きたいですねぇ。明日ぐらいにメキシコに出発したいです。完全にメキシコにかぶれて帰って来ました。でも、(いま被っている)テンガロン(ハット)じゃねぇだろって感じなんですけどね(笑)」
–メキシコでの人気ぶりはいかがでしたか?
棚橋「まぁ、ボチボチですかね。でも、道を歩いていて『タナハシ!』って言われたり。どっちかっていうと、女子のほうが人気があったですね(ニヤリ)」
–CMLLの反応は?
棚橋「(フランシスコ・)アロンソ社長には『来てくれて本当にありがとう。またいつでも来てくれ』と言われました。CMLLもアジア進出の拠点として、新日本プロレスを大切にしてもらっていて。今回、僕がメキシコに行くことが、橋渡しというか。自分で言うのもなんだけど、かなりキーマンになったと思います。凄くよろこんでもらえたし、ホントにいい形で次へ繋げたので」
–6月19日「DOMINION 6.19」で、矢野通選手と髪切りマッチ(ルーザー・ボールド・ルール)で対戦することになりましたが?
棚橋「本当に決着戦。メキシコでもカベジェラ戦(髪切りマッチ)で決着をつけるというのがよくあるんでね。まぁ、髪の毛という名の誇りをかけて闘いますよ」
–矢野選手は、「お前の髪の毛を切って、新弟子に戻す」と豪語していましたが?
棚橋「5月3日に(矢野とのシングル戦で)負けてからのメキシコ遠征だったんで、メキシコでずっとやってきて、もっと大きい視点で見れたらいいなと思って。とりあえず、矢野戦を一つのポイントにして次へ行ければいいぐらいに思ってるんで……あぁでも、髪の毛切られたらやだなぁ〜。メキシコも丸坊主の棚橋は呼びたくないと思うんで。ここから色々と出て行くためにも、髪の毛だけは守らないと」
–もし、丸坊主にされてしまったら、どうしますか?
棚橋「どうしようかな〜……。そうですね。坊主になったら、膝を手術して、6ヶ月ぐらい休んで、毛が生えたぐらいにまたカムバックします」
–メキシコでやって来たことを、矢野戦でどう生かしますか?
棚橋「メキシコではルード(悪役)としてブーイングをもらってきたんで、『矢野がどういう気持ちで闘っているか?』とかも推し量れるかなと。なんか、2010年に入って、自分で自分の才能にストップをかけていたというか。もっとできるのに、ちょっと抑えていたところがあるんで。後半は遠慮せずに、本性を出していこうかなと。基本、控え目ですからね。もうちょっと振り切ろうかなと」
–6/19大阪でそれが出る?
棚橋「矢野戦を軽く振り切って、後半は本領を発揮して行きます。矢野、お前の罪を数えろ!」
●6/19(土) 『DOMINION 6.19』大阪・大阪府立体育会館大会