大好評!ゲームデザイナーの野中大三さんによるプロレスコラム。今回は「今のフィンレーはまさしくユーザーズチョイスレスラー!」
■『超実力派宣言』
10月10日(月・祝) 15:30開場/17:00開始
東京・両国国技館
☆チケット情報/☆対戦カード情報
※「砂かぶり席(最前列)」「砂かぶり席(2~4列)」は完売いたしました。
☆チケットは各社WEBサイト・コンビニ店頭で、大会当日18時まで販売します!
【ローソンチケット】 https://l-tike.com/njpw
ローソン・ミニストップ店頭Loppi
【チケットぴあ】 https://w.pia.jp/t/njpw/
セブンイレブン各店、ファミリーマート各店(決済・引き取りのみ可)
【イープラス】 https://eplus.jp/njpw/
ファミリーマート各店(店内Famiポート)
※会場での当日券販売は14時からとなります。
■第50回「ジェイとタマのマイルストーン争い」
みなさん、こんにちは。
コラム「ゲーム的プロレス論」の野中です。
■マイルストーンとは?
ゲーム業界には「マイルストーン」という用語があります。
開発スケジュールの途中で成果を確認する日を指します。
「10月30日に主人公キャラのアクションが確認できる状態にする」とか
「12月1日にすべてのデータを実装してデバッグができる状態にする」といった感じで成果と期日を定めた開発指標をマイルストーンと呼びます。
道の途中に建てられた「標石」を語源としますが、長い開発期間の途中成果を確認するタイミングであることから、マイルストーンの名がつけられました。その意味にぴったりな用語ですよね。
ゲーム開発者はマイルストーンが計画通りに通過できると胸をなでおろし、次のマイルストーンに向かって進むことになります。
期日が近づくと気持ちが引き締まる。それがマイルストーンというものです。
「マイルストーン近いから気合入れていくで」「飲み会はマイルストーンを過ぎてからやで」といった会話がゲーム業界ではよく聞こえてくるのです。
それほど大切な節目がマイルストーンなのです。
■10・10両国大会は重要マイルストーン
今回のテーマは10月10日に両国国技館で行われる超実力派宣言のメインイベントです。
王者ジェイ・ホワイト選手が二度目の防衛戦で挑戦者タマ・トンガ選手を迎え撃つIWGP世界ヘビー級王座戦。
このタイトルマッチはジェイ選手にとっても、タマ選手にとっても重要なマイルストーンになるのです。
それゆえ今回はマイルストーンの説明から入りました。
ジェイ選手の立場に立つと、このタイトルマッチは1・4東京ドーム大会のメインに立つための最後の通過点。絶対に落としたくない重要なマイルストーンなのです。
マイクアピールでもおなじみのようにジェイ選手は数々の栄冠、実績を持つトップ選手です。
しかし、ジェイ選手も持っていない、勝ち取っていないものがまだあります。
そのひとつが「ドーム大会のメインで勝って大会を締めること」です。
ドーム大会のメインの経験はありますが、勝者としてリングを下りたことはまだありません。
ドーム大会の最後に花道を引き上げること。これこそがジェイ選手が果たさなければならない残された課題なのです。
一方のタマ選手の立場はシンプルです。「頂点を獲ってトッププレイヤーに名を連ねる」ことに尽きます。
2021年の『G1 CLIMAX』でオカダ選手を破る金星を挙げて以来、タマ選手はシングルプレイヤーとして実績を重ねてきました。今年の『G1』でベスト4に進出したことはもはや予想外ではありませんでした。
実力をつけたタマ選手はBULLET CLUBにとってミスマッチなピースになっていったのでしょう。追放から本隊合流を経て、9・25神戸では袂を分かっていた弟のヒクレオ選手と再合体を果たしました。
因縁のジェイ選手には『G1』で勝っています。もはやこの10・10はタマ選手にとってトップレスラーになるための最後のマイルストーンとも言える最重要観察地点なのです。
■マイルストーンを迎える前の緊張した空気
このタイトルマッチはピーーンと張りつめた緊張感が漂う一戦になります。
次のステップがなんといっても東京ドームのメインイベントです。
東京ドームでチャンピオンとして入場するイメージを作って両者リングに上がることでしょう。
さらに言うと新日本プロレスにとって1・4東京ドームは前年の総決算といえるビッグマッチです。
今年のゴールまであと一歩であり、両者がメインイベントに王手をかけている状態なのです。
つまり勝てば2022年を象徴するチャンピオンとしてドーム大会で最後に入場することが確約されるのです。
これは見ている側も緊張せずにはいられない一戦ですよね。
ジェイ選手によるタマ選手バレットクラブ追放という事件に端を発する両者の因縁がとんでもない緊張感の中で決着を迎えます。
両選手にとっても、新日本プロレスにとっても重要なマイルストーンとなる両国決戦を見届けるのは我々ファンです。
緊張感を楽しんでこのマイルストーンの成果を見届けようではありませんか。
■アントニオ猪木さん追悼
僕は猪木vsアリ戦の年に生まれました。プロレスを見始めたときは猪木さんは国政に挑戦している時期で試合数はかなり減らしている時期でした。試合数こそ少なかったですが、猪木さんの名を聞かない日はなく、試合が決まったときは話題の中心にいたスーパースターでした。1980年代から2022年の今に至るまで猪木さんの行動に目を向けないことはありませんでした。
猪木さんの行動ひとつひとつにワクワク、ドキドキ、ザワザワ、ヒヤヒヤ。
心が動きました。これが感動なんだということを教わりました。
プロレスの持つ楽しさ、奥深さを教えてくださりありがとうございした。
ドット絵師の僕ができるのは猪木さんへの感謝を絵にすることなので絵を描かせていただきました。
■読者プレゼント
今回でこの「ゲーム的プロレス論」がなんと連載50回を迎えました!
一人のプロレス好きのゲーム業界人がはじめたコラムが新日本プロレス様と読者の皆様に支えられ50回という節目を迎えることができました。大好きなプロレスに貢献できることをしたい。プロレスの楽しみ方を広げたいという気持ちではじめたコラムがここまで続いたことに感無量です!
支えていただいた読者の皆様に少しではありますが、お礼の品を用意させていただきましたのでご興味のある方は応募いただければと思います。
連載時に描いてきたドット絵の中から、2点をキャンバスアートにして、各2名様にプレゼントさせていただきます
(※画像は後日発表。11月1日開始の「スマホサイトプレゼント祭り」内でプレゼント予定です)。
これからもゲーム的プロレス論をよろしくお願いします。
■野中大三(のなかだいぞう)
dotswreslerアーティスト、コラムニスト
プロレス観戦歴、ゲーム歴ともに38年。
プロレスラーをドット絵で表現するdotswrestlerをTwitterで公開中。
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