“ルチャの殿堂”でいきなりメインに登場! 棚橋がメキシコ遠征出発&リセット宣言!!
4月シリーズ、5月3日の『レスリングどんたく』も終了して間もない5月5日、棚橋弘至が早くもメキシコ遠征に出発。成田空港で会見を行った。
CMLLからの熱烈なオファーがあったという今回の遠征。現地ではすでに「タナハシが来る!」と大プロモーションが展開されている模様だが、メキシコ到着直後、現地時間の5月7日(金)でいきなり“ルチャの殿堂”アレナ・メヒコのメイン、6人タッグ選手権に登場するという破格の扱いとなることがアナウンスされた。
■5月7日(金)アレナ・メヒコ
CMLL世界6人タッグ選手権(時間無制限3本勝負)
エクトール・ガルサ&ラ・マスカラ&イホ・デル・ファンタズマ
vs 棚橋弘至&タイチ&OKUMURA
棚橋も「メインの登場は始めての経験なんで、期待値はかなり上がってますね。それに昨年のMVP……日本一ですから、日本を代表して真打ち登場っていう感じですかね?」と勝手に日本を背負ってヤル気マンマンだ。
メキシコ遠征ではよく食生活が不安視されるが「僕は下痢しないタイプなんで、食べ物もいい、気候もいい、そして女性もいい! 三拍子揃ってますから(笑)。CMLLのメインはディーバもズラッと並んだりするんでそれも楽しみ」と語りつつ、「20年後くらいに、棚橋ソックリのルチャドールが来日するかもしれないですね。フフフ!」とチャラ男発言も健在!
一方で、「メキシコは5年前に中邑(真輔)とタッグチャンピオンのときに5週間行ってました。今回は3週間ですけど、5月30日のシリーズ開幕戦には戻ってきます!」と日本のファンのことも忘れていない棚橋。メキシコでは「可能な限り試合には出たいですね。ダブルヘッダーでもトリプルヘッダーでもできるだけ試合数をこなしたい」と意気込む。
「とにかく後半戦に向けて、いいきっかけにしたいですね。新日本の中心に食い込みたいですけど。いまちょっと進化が止まっている状態ですから」と未来を見据えている。
先日の真壁選手のIWGPヘビー級戴冠に関しては「かなり手ごわい磐石のチャンピオンになるんじゃないかな、と。スタートがいいですし、僕はスタートからブーイングでしたから(笑)」としながらも王者から挑戦者として名前が上がらなかったことには、「悔しいけど。納得する部分もありますね。ただ、自力でチャンスをつかんでこそ、王者にふさわしい挑戦者。いまは迷宮入りして、出口が見えない状況なんで。メキシコには期待してます」と真面目な表情も見せた。
「悪い意味で最近プロレスに対して、自信をつけちゃってた部分もある。メキシコでは客を味方にも敵にするにも自分次第。自分を見つめ直してきますよ。メキシコの空気を飛べば、さらに高く飛べると思うんで」とリセット宣言だ。
「僕はいま向かい風がほしい。日本だとすげー応援してくれてファンに甘えちゃう部分もある。より厳しい状況に自分を持ち込んで、もう一皮剥けると思います!」とキッパリ。
また『NEW JAPAN CUP』で闘い、トリオも組んだ“凄すぎる筋肉野郎”CMLLのストロングマンとの再会には、「『向こうで会おうぜ!』と盛り上がったんですけど、よく考えると、メキシコはルード(ヒール)とテクニコ(ベビーフェイス)とハッキリ別れてる。ストロングマンはテクニコなんで、自分がルード側だったら、合えるかどうかもわからない。挨拶くらいはしますけど。ただ、いいジムとかは紹介してほしいですね(笑)」とトーク。
最後に「とにかく肉体改造から、試合、精神的な部分、今後の動向、新技……いろいろ詰め込んできますよ!」とキッパリ。「……でもルチャクラスは初級から出直します(笑)」と、オチをつけた棚橋。
はたして“日本のエース”はメキシコでも“エース”級の活躍ができるのか? 遠征の成果に期待しよう!