10月2日、全日本プロレスの後楽園ホール大会『2022 旗揚げ記念シリーズ』に新日本プロレスから永田裕志、中島佑斗、大岩陵平、藤田晃生。CHAOSからは矢野通が出場した。
写真提供/週刊プロレス
■永田&中島&大岩&藤田が、宮原&野村&井上&安斎とバチバチのケンカマッチ!
この日の第5試合、「全日本プロレス50周年記念特別試合in後楽園ホール」と題した8人タッグマッチが行われ、全日本プロレスの宮原健斗&野村卓矢&井上凌&安齊勇馬と、新日本プロレスの永田&中島&大岩&藤田が団体対抗戦のかたちで向かい合った。
野村&井上&安斎がリングインしたあと、三冠王者・宮原が堂々入場をはたすと、永田の入場テーマに乗って、新日本プロレス本隊チームがリングイン。
ヤングライオンとあすなろ戦士たちの組み合わせが注目された今試合。はやる気持ちを抑えきれないように、中島と安齊、藤田と井上もゴング前から一触即発のピリピリムード。なお、新日本側のリングアナは、新日本プロレスの阿部誠リングアナウンサーが務めた。
試合は、中島と安齊でゴング。いきなり気迫満点のエルボー合戦を繰り広げた両者だが、安齊がショルダータックルで先制。代わった井上は、『還暦祭』4.16後楽園ホールで対戦した藤田を指名。
藤田は井上にドロップキック一閃、上になってエルボー乱射から、逆十字の体勢に入るが、すかさず宮原がカットに入ると、リングは大混乱に。
藤田と井上はエルボーで激しく打ち合い、井上が藤田にカウンターのドロップキック。そこから逆エビ固めに入るも、これは永田がカット。そこへ宮原、安斎が入って永田にストンピング。
今度は、安斎と井上がダブルのショルダータックルで藤田を吹き飛ばすが、藤田も安斎にお返しのボディスラム、そこから強烈な逆水平チョップを浴びせていく。
代わった大岩は安斎にボディスラム。くりかえして片エビ固めで固めていくと、そこへ井上が登場してエルボーのラッシュ。これは大岩が打ち勝って、安斎を逆エビ固めに捉える。
代わった永田と安斎が対峙。永田は、9.18日本武道館で安斎のデビュー戦を務めており、次期『世界最強タッグ決定リーグ戦』では、越境タッグを結成することも決定。
だが、永田は首投げから安斎に一切容赦ないサッカーボールキック。永田はエルボー合戦ののち、ローキック連射で安斎の動きを止める。
ここで再び中島が登場し、安斎とケンカ腰でやり合うも、井上が入って来て中島にエルボーを放っていく。負けじと中島がエルボー連射でダウンさせ、安斎にはボディスラム。そこへ宮原がカットに入る。
目まぐるしい展開の中、大岩と安斎が対峙。大岩は安斎をコーナーに走らせて強烈な串刺しドロップキック。さらに安斎を挑発すると、ここから両者は激しいエルボーの打ち合いへ。疲れが見える安斎だったが、大岩に至近距離からのドロップキック、さらにフロントスープレックスで大岩をブン投げる。
ここで大日本プロレスの野村が登場、大岩をコーナーに押し込めるとエルボー乱射。大岩もやり返すが、野村は厳しい張り手一閃。ミドルキック連射で大岩をダウンさせると、串刺し式エルボーから低空ブレーンバスター発射。
野村は大岩の胸元にサッカーボールキックを放ったが、これは大岩がキャッチ。大岩はエルボーで逆襲するが、野村も激しく応戦。ロープに走った野村にカウンターのドロップキックを放っていく。
ここで再び永田が登場、野村の胸元にミドルキック連射から、串刺し式のハイキック。ここから野村と激しい張り手合戦を展開、野村はピッチャーのように振りかぶってからの張り手、永田もカウンターのハイキックを放つが、野村はキャプチュードで逆襲。
ここで三冠王者・宮原がリングイン。永田に敬礼を見せるフェイントから、低空ドロップキック2連発で先制。場内の歓声を集めていると、中島が空気を読まずにカットイン。
このあと永田と宮原がエルボー合戦。走り込んだ永田をフロントハイキックからジャーマンスープレックス。だが、永田もエクスプロイダーで反撃。
ここから藤田と井上が対峙、凄まじいエルボーを打ち合っていく両者。藤田が逆水平チョップを放つと、井上も回転式のジャンピングエルボーで応戦。
さらに全日本勢が藤田を捕まえると、安斎が串刺しエルボー、井上はハーフハッチを爆発。井上は藤田をボディスラム、セカンドロープからダイビングエルボードロップ一閃。
藤田もカウンターのドロップキックで逆襲。ロープに振ってもう一回、打点の高いドロップキック。だが、負けじと井上も丸め込みでカウント2。さらに張り手を連射するが、藤田はロープに走った井上を豪快なフロントスープレックス!
「うらあ!」と気合を入れた藤田が、リング中央で井上を逆エビ固めでガッチリと捕獲。逃さないようリング中央に引きずり出して、グイグイ締め上げると井上はたまらずタップアウト。再び、藤田が井上から勝利を挙げた格好だ。
試合後、張り手を打ち合った両者はなにやら睨み合い。リング外では、感情を爆発させた中島と安斎が激しく揉み合う。永田はヤングライオンの腕を上げて、堂々勝利をアピール。
くやしさを隠さない全日本勢も最後まで臨戦態勢のム―ドのまま、引き上げていった。
■『2022 旗揚げ記念シリーズ』10月2日 東京・後楽園ホール
[第5試合 全日本プロレス50周年記念特別試合in後楽園ホール 8人タッグマッチ 30分1本勝負]
〇藤田晃生&永田裕志&中島佑斗&大岩陵平 (14分14秒 逆エビ固め)宮原健斗&野村卓矢&安齊勇馬&井上凌×
■矢野がブラックめんそーれと「北海道観光大使対決 スペシャルシングルマッチ」で対決!
矢野は今年の4.16『後楽園ホール 60周年 還暦祭』でもタッグマッチで対戦したブラックめんそーれと「北海道観光大使対決 スペシャルシングルマッチ」で対戦する。“登別市観光大使”矢野と、“函館市観光大使”めんそーれが対戦。はたして勝敗の行方は?
この試合も阿部リングアナウンサーが新日本側のアナウンスを務める中、通常通り「並びに」「並びに」の前口上付きで、矢野がリングイン。
一方、めんそーれは観光大使の名刺を持って登場。さらに矢野選手を思わせる「並びに」「並びに」の連発で、肩書やグッズを披露していくと、矢野はイラ立ちを隠さない。
めんそーれは「函館」コールを自分で連呼。さらに“登別市観光大使”矢野に向かって、「観光大使、東京出身じゃねーか!」と猛クレーム。
さらに「名刺持ってんのか? この前、持ってなかったよな? 俺は持ってるぞ!」と上から目線で挑発。
矢野は「名刺ぐらいでいきってんじゃねえ!」と言いつつも、「持ってるよバカヤロー」と名刺を披露。ここでめんそーれが矢野に“名刺交換”を提案すると、場内は大拍手。
おたがいに「よろしくお願いします!」と礼儀正しく名刺交換して、意気投合と思いきや、襲い掛かるめんそーれ。これをブロックした矢野だが、めんそーれはドロップキック一閃。さらに場外の矢野にトペスイシーダと思わせて、リングで後転し「シャーッ」と得意のポーズを決めた。
ここで、めんそーれを場外に誘い込んだ矢野だが、逆にリングイン。さらに、矢野は得意のコーナーパッド外し。そこへめんそーれが蹴りを見舞うと「スポンサー蹴ったな!」とこの行為を非難。
めんそーれは矢野の腕をとって、トップロープをロープ渡りを見せるが、「函館~♪」とアピールした際に、トップロープに股間を痛打。めんそーれは、鉄具むき出しのコーナーに背中を打ち付けられて苦悶。
その後も、めんそーれの攻撃をことごとく回避する矢野だったが、セカンドロープからのスネークサミング攻撃を命中させると、チョップ連打からのサミング攻撃、さらにドロップキックで反撃体制に。
めんそーれは、コーナーの矢野にサミングを連射。さらにリング下かたテーピングを発見、すぐさま矢野が奪ってみせるが、矢野をかかんに丸め込み、場外の矢野にプランチャ攻撃。
続いて、再びテーピングを用いて矢野の両足首をぐるぐる巻きにして、リング下へ叩きこんで、リングアウト勝ちを狙っためんそーれ。だが、リング下から矢野に下半身をひきずり込まれてしまう。
なんとか脱出を狙っためんそーれだが、そのまま動けない状態。このスキに反対側のコーナーから、リング上に上がった矢野がさっそうとリングイン。両足首を縛られたままながら、見事にリングアウト勝利を奪った。最後も、足首ぐるぐる巻き状態のまま、ぴょんぴょん飛び形式で、控室に戻った矢野だった。
[第3試合 北海道観光大使対決 スペシャルシングルマッチ 30分1本勝負]
〇矢野通[7分48秒 リングアウト]ブラックめんそーれ ×