今年の『G1 CLIMAX 32』に初エントリーをはたし、Dブロックではジュース・ロビンソン、鷹木信悟、ウィル・オスプレイを連続撃破して大いに株を上げた“THE REBEL”デビッド・フィンレー。
9月25日(日) 兵庫・神戸ワールド記念ホール大会では、いよいよウィル・オスプレイが持つIWGP USヘビー級選手権に挑戦するフィンレーにいまの心境を直撃!!
※以下、インタビューの序盤を無料公開!
■『G1』は本当に楽しかった。俺はやりがいがあることが好きだし、自分のキャリアにおいてチャレンジすることが好きだし、自分の心と魂を戦わせなければならない状況に身を置くことが好きなんだ。
――さて、フィンレー選手。まず、初出場となった『G1 CLIMAX 32』にエントリーした感想からお願いします。
フィンレー 俺は自分の居場所ができるのをずっと待ち望んでいたんだが、今回は俺が予想していたのとは違う形で大会が開催された。知っての通り、ここ数年の『G1』は通常2つのブロックに分かれ、各ブロックで9試合のシングルマッチが行われていた。それが今回はより小さなブロック分けをされて開催されたのは、誰にとっても歓迎すべきことだったと思うし、以前より選手の身体にも負担がかからなくなるという結果になったと思うよ。
――なるほど。
フィンレー そして、今年の『G1』は本当に楽しかった。俺はやりがいがあることが好きだし、自分のキャリアにおいてチャレンジすることが好きだし、自分の心と魂を戦わせなければならない状況に身を置くことが好きなんだ。だから、自分の実力を発揮するチャンスをようやく得ることができたことは、控えめに言っても、満足することができることだったよ。というのは、俺は2015年に21歳で新日本プロレスに入門し、これまでに多くの『G1』の試合を見てきた。
――そうでしたね。
フィンレー 過去たくさんの選手がスターダムに駆けあがり、成功を収め、タイトルマッチに出場し、そのことを彼らがキャリアに活かすところも見てきた。だから、ここからの数カ月は、『G1』での自分のパフォーマンス次第で決定するということも理解していたよ。
――各選手にとって、肉体的には以前よりはキツくなかったのかもしれませんが、精神的には大変だったのではないでしょうか? 試合間隔が1週間空いたり、逆に3日間で3試合行い、その後全く試合がなかったりするようなケースもありました。
フィンレー たしかにそうだったな。俺は、ジュース(・ロビンソン)、ウィル(・オスプレイ)、そしてシンゴ(鷹木信悟)を1週間の間に倒し、その後の1週間はシングルマッチがなかったので、確かにせっかく付けた勢いが落ちてしまい、連勝の勢いを生かすべき試合で生かすことができなかったような気もするよ。だから、このスケジュールには良い面も悪い面もあるんだ。体へのは負担が少ないのは良いことだが、俺は試合に勝った勢いを保ったまま次の試合に臨みたいし、陶酔状態の中で、いつもの調子で試合をするのが好きなのさ。そもそも日本のリングから14~15カ月も離れていたんだ。もうそろそろ復帰しようというタイミングだったし、毎晩『G1』でシングルマッチをすることもできて本当に満足だったよ。
■日本にホームタウンが無い外国人選手である俺にとって、コウラクエンホールは非常に身近なホームグラウンドのように感じているんだ。
――あなたとIWGP US ヘビー級王座の歴史を少しさかのぼってみると、2018年の4月にあなたがジェイ(・ホワイト)と試合をしたのは、後楽園ホールでしたか。
フィンレー ああ、そうだ。あれはコウラクエンホールだったな。
――あの試合後にバックステージで、「初めてのシングルでのタイトルマッチで、自分一人がメインイベントの試合に出るのは初めてだった」とおっしゃっていましたよね。
フィンレー そうだったね。
――その後、今年の『G1』ではメインを2回経験し、いずれの試合も勝利しています。特に後楽園のメインで勝利を収めることができたことは、あなたにとって重要なだったと思いますが?
フィンレー そうだな……俺にとっては、すべてが運命のようにうまく進んだ気がするよ。まあ、これまでタッグチームとしては、メインイベントには何度も出場していたから、メインに出るプレッシャーも理解していたし、大会の最後の試合に登場するプレッシャーにも慣れていたよ。でも、今話したように、俺はまだ一人でマイクを持って興行を締めくくるということをやったことがなかったし、大会を締めくくる試合で勝利したこともなかった……。
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