「中邑はボマイェだけ」“荒武者”後藤、IWGP初戴冠を改めて宣言!
「NEW JAPAN CUP」2連覇を成し遂げ、IWGPヘビー級王座への挑戦権を獲得した後藤洋央紀選手。4月4日後楽園ホール「NEW DIMENSION」で、王者・中邑真輔選手と激突することになった。そして後藤選手は、翌23日に行なわれた一夜明け会見に出席。会見終了後の囲み取材で、ずっとライバル視してきた中邑選手への思いを報道陣にブチまけた——。
–あくまで上から目線の中邑選手に、何か言うことは?
後藤「たぶん、昔からそう思っていたんでしょうけど、無理やりにでもアイツの視界に入っていきます」
–とはいえ、「NJC」2連覇したことで、実はもう中邑選手の視界に入っているかも。
後藤「最高のあの瞬間に、途中で入ってくるぐらいですから、多少は(視界に)入ってるんじゃないですかね。まぁ、『相手にしてないよ』と言うわりにはね、あそこまで挑発してくるわけだから」
–あたかも心理戦のようですが?
後藤「いや、心理戦とか、そういう言葉はいらないですよ。同期だし、やっぱり一番アイツもわかってますよ」
–RISE時代には組むことが多かったですが、その時の印象は?
後藤「組んでいても、何かを隠しているというか、すべてを見せないですね。そういう人間だと思います」
–そういうところがあまり好きではない?
後藤「好き・嫌いとか、そういう問題でもないですけど、組みながらも『何か企んでるんじゃねぇのかな?』って思わせるようなところは、もともとありましたよね」
–1年前の2009年4月5日両国国技館大会から、中邑選手は現在に繋がる行動を起こしたわけですが、それについてどう感じていましたか?
後藤「彼なりに考えて起こした行動なんでしょうけど、やっぱり結果を出してからこその行動なんで。強い者しか意見が言えないですからね。それはそれでいいと思う。別に俺も、仲良しこよしで組んでたわけではないんで。(中邑の発言も)俺には関係ないことだった」
–中邑選手がIWGP王座の防衛回数を重ね、さらに先を行ってしまったと感じましたか?
後藤「最初からそうでしたよ。デビューした直後から、俺の何倍も先を走ってましたから。ただ、防衛を重ねているだけに、これで勝てば逆においしいですよね」
–中邑対策は考えていますか?
後藤「やっぱりボマイェでしょうね。もう1度、過去の彼の試合というのを、研究しなおす必要がありますよね。絶対に穴はあるかと思います。あれ(ボマイェ)だけですから」
–何か新技はありますか? 裏・昇天という幻の技もありますが。
後藤「(思い出したように)あ、ついに出しますかね。本当にあるんですよ。もう(出すと)言ってから1年ぐらい経過してますけど(笑)。まぁ、膝がネックになってくるんで、新技とかそういうカッコいいものじゃなく、単に相手を壊す。技とは言えないでしょうけど、考えます」
–中邑選手とは学生時代からの知り合いということですが?
後藤「初めて会ったのが、高校の全国大会の時、新潟市体育館で。17の時なんで、もう13年ぐらい前ですかね。会ったというか、俺が勝手に見ただけなんですけど(笑)。何かでっかくて、橋本真也さんかなんかのTシャツを着ていたんですよ。レスリングの会場で。だから、メチャクチャ印象に残ってるんですよ。『あぁ、プロレス好きなんだ』とか思いながら(笑)。やっぱり目が行くんですよね、自分も好きだったんで。話したことは全然なかったですけど」
–後藤選手も見られていたのでは?
後藤「どうなんですかね? 見られてたのかもしれないですね。たぶん自分もプロレスのシャツとか着てたんで(笑)。たぶん覚えてないですよ、アイツは。(大学時代に)試合をやったことがありますけど、話さなかったです。しゃべるようになったのは、それから何年もあとのこと。新日本に入ることが決まってからですね」
–色々と因縁深い相手とのIWGP戦となりますが?
後藤「新潟市体育館で(中邑を)見かけた時から、『あ、これはいつか対戦することがあるかもしれない』と思っていたんで。これ、ホントなんですよ。デカかったしね。だから、こういう場でベルトを懸けて彼とやるというのは、気合が入ります」
–IWGP王座はプロレスラーを志した時からの目標ということですが?
後藤「それが最終というか、それのためにやってきたという思いがありますんで。またそのチャンスがめぐってきたということで、今度こそ獲ります」
■「NEW DIMENSION」
4月4日(日)
東京・後楽園ホール 18:30試合開始