「みんな、危機感がなさすぎる!」棚橋が囲み会見で非常ベル!!
3月12日(金)、新日本プロレス事務所にて、3月14日(日)後楽園ホールから開幕する『NEW JAPAN CUP』(以下、『NJC』)のCHAOS以外の参戦全選手が、前々日会見に登場! 08年優勝者・棚橋弘至と前年度優勝者の後藤洋央紀が会見後に、囲み会見を行った。
■棚橋弘至選手のコメント
——『NJC』の会見を終えた感想は?
棚橋「え〜〜……俺以外の選手の、危機感がなさすぎますね!(キッパリ)。
『本気で優勝狙ってんのか?』と。もしこの『NJC』を逃したら、4月4日(後楽園ホール)のチャンピオンシップに絡めなくって、5月3日(福岡国際センター)の『レスリングどんたく』にも絡めなくて。で、6月はジュニアのシリーズじゃないですか? 完全に置いてきぼりですよ? だから、ほかの選手の発言を聞いていて、『あ、これはもう俺イケるな』と。危機感が違います!
もう中邑(真輔)体制に対する俺のフラストレーションというか。俺はこのままくすぶってる素材ではないんで。そういう男ではないんで。いまのほかの選手の発言を聞いてる状況で確信したし、逆にその危機感のなさに俺は危機感を感じました!」
——あとから会見を行った真壁(刀義)選手は相当、優勝に入れ込んでいたが?
棚橋「ああ……。ま、そういう言葉にでるんですよね。大会にかける気持ちというのは。じゃあ、真壁選手は要注意ですね」
——棚橋選手と内藤(哲也)選手が勝ち上がると、二回戦であたりますが、内藤さんは「棚橋は俺が怖くてわざと負けるんじゃない?」。「ストロングマンが上がってくると思う」と。
棚橋「ああ……ダメっすねぇ。そのストロングマンってどんな状況なんすかね? (ここで写真を渡されて)ギャアアアア! ……コレ、見れば見るほど凄いっすね?」
——この肉体どうですか?
棚橋「いや、ゴツイっす! ま、筋トレっつうのは、日々デカくなることを目的にしてるんで。僕のゴールはこの先にある。ストロングマンより、さらに先ですから」
——試合は観たことがある?
棚橋「ないっす!(キッパリ)。まったくのでたとこ勝負ですね」
——初対決でメインを務めるプレッシャーは?
棚橋「まぁ、俺という男はですね、期待されればされるほど、それに応える男なんで。『NJC』も俺が出ていることによって大会が成功する、と。新日本プロレス関係者は大船に乗った気持ちでね、尼崎まで、そして尼崎以降も任せてください」
——ちなみに反対側の山で、決勝に上がってきそうな選手は?
棚橋「(トーナメント表を見て)う〜ん。……(ジャイアント・)バーナード! それとユージ・ナガタ! まぁ、後藤(洋央紀)は隣で聞いてたんすけど、『崖っぷちだ』と。そんなの自分で言うもんじゃない! ファンはそう感じてても、いかに楽しめるか? ピンチをチャンスに変えるか? まだ、後藤の中でそのへんを消化できてないということは、試合にも影響が出んじゃないかな、と」
——中邑体制のどこにフラストレーションを感じている?
棚橋「あ〜〜っ。ま、俺、一番じゃないとイヤなんで。メインイベントも出たいし。そのためにもベルトは必要だし。最短でいくなら4月4日(後楽園ホールでの王座戦)じゃないすか? わりと自分は気が長いほうかと思ってたんですけど……もう待てないっすね」
——4月にベルトを獲って、5月の『レスリングどんたく』で王者戦をやる?
棚橋「そうですね。去年、『レスリングどんたく』でチャンピオンシップをやったんで。ま、福岡の方々はきっと俺を待ってると思うんでね。……よっし!」
■後藤洋央紀選手のコメント
——会見を終えたいまの気持ちは?
後藤「そうっすね。いよいよ始まるな、と。改めて気持ちが引き締まりますね」
——“前年度覇者”として、ファンからの期待がかかると思うが?
後藤「そうですね。でも、前年度覇者……って言われること自体が、いまの俺の結果から言うと恥ずかしいというか。自分自身、納得できないんですけど。その中で自分を信じて、応援してくれるファンの方もいるんで。その方たちに、早くここから這い上がった自分を見せたいな、と思ってます。ハイ」
——棚橋選手は、「がけっぷちなんて自分で言うもんじゃない」と後藤選手を優勝候補からは外していたが?
後藤「ま、誰も……俺が上がってくるなんて、予想はしてないと思うし。そのぐらいの結果しか残してないですし。ただ、俺の中ではやっぱり優勝するっていう道をね、見てますんで。誰も俺が優勝すると思ってなくてもいいです。俺は、見えてるんで」
——優勝すればIWGP王座も見えてくるが?
後藤「あの〜。いまの俺の状況ってのは、『NJC』を優勝するだけでは、取り戻せないくらいのとこに来ていると思うんで。俺のなかでは、もうその先まで。もちろん考えてます!」
——2.14両国大会で田中将斗選手に、こっぴどくやられたことをどう軌道修正して、開幕に持っていく?
後藤「やっぱあの試合で、自分の実力を知らされたというか。気分も落ちましたし、そういう意味で不安要素もたくさん出てきたと思うんですけど。そういうことばかり言ってられないし。強がりばっかりでもね、いけないと思うんで。いまの状況というものをシッカリ理解したうえで、不安要素を取り除いて向かいたいですね」
——おたがい勝ち上がってくれば、尼崎大会で田中戦が組まれますが?
後藤「もちろん、当たることになれば、絶対にリベンジしますよ」