8月31日(アメリカ・現地時間)、『AEW DYNAMITE』にUNITED EMPIREのウィル・オスプレイ&オージー・オープン(カイル・フレッチャー&マーク・デイビス)が登場。AEWトリオ王座決定トーナメント準決勝で、THE ELITEのケニー・オメガ&ヤングバックス(マット・ジャクソン&ニック・ジャクソン)と激突した。
AEWトリオ王座決定トーナメントにエントリーしているオスプレイ&オージー・オープンは、一回戦でDeath Triangle(PAC&ペンタ・オスクロ&レイ・フェニックス)に勝利。今回の準決勝では、かつて新日本マットでも活躍したTHE ELITEと対峙することに。
オスプレイはIWGP USヘビー、オージー・オープンはNJPW STRONG無差別級タッグのベルトを携えて入場。続いてTHE ELITEはヤングバックス、ケニーの順に姿を現す。
対抗意識ムキ出しのオスプレイは、ゴングと同時にケニーにフロントキック。だが、ケニーもショルダータックルでオスプレイを吹っ飛ばす。ここから両者は激しい打撃戦に突入。そしてオスプレイはケニーをコーナーに詰めるとストンピングを乱打。
ヤングバックスがカットに入ると、オージー・オープンもリングイン。ヤングバックスはオージー・オープンをうまく場外に排除する。
リング上では、ケニーがオスプレイに強烈な逆水平チョップからロープへ。しかし、オスプレイは追走してケニーをラリアットで場外に落とす。
すかさずヤングバックスがオスプレイに連携のティヘラ。そして場外のオージー・オープンにプランチャを繰り出す。しかし、オージー・オープンは空中でキャッチし、ケニーも含めてサンドイッチ攻撃をお見舞い。続いてオスプレイがコーナー最上段から、場外のTHE ELITEに向けてコークスクリュームーンサルトアタックを炸裂。
ここから両軍は激しい場外戦に突入。ケニーとニックが、オスプレイとフレッチャーを鉢合わせにすると、マットが花道からものすごい勢いのトペ・コンヒーロを食らわす。
戦場がリングに戻ると、ケニーがオスプレイに打撃の猛攻。続いてヤングバックスがオスプレイの左腕に連携のフットスタンプ、さらにセントーン・アトミコを見舞う。
攻められながらも、オスプレイはエプロンのケニーに突っかかる。だが、THE ELITEはこれを鎮圧し、ニックがボディスラムからオスプレイの顔面を踏みつける。そしてオージー・オープンを挑発。
劣勢のオスプレイだったが、ヤングバックスにハンドスプリング式のオーバーヘッドキックを炸裂。スイッチしたデイビスはヤングバックスに対し、串刺しラリアットと逆水平チョップで大立ち回り。さらに二人まとめてボディスラムで投げつける。
ここからデイビスはマットを肩に担ぎ上げ、フレッチャーがキックを炸裂。さらにオージー・オープンは連携のカッターを繰り出す。
勢いに乗るオージー・オープンはマットに対し、コリアリスを狙う。しかし、マットは巧みに切り抜け、フレッチャーを場外に排除。さらに突進してきたオスプレイにカサドーラの体勢から変形フェイスバスターをお見舞い。
スイッチしたケニーはデイビスにローリングダブルハンマー。これはかわされるも、ケニーはすばやい動きで膝に低空ドロップキック。そしてコタロークラッシャーを決めてカバーするが、デイビスはカウント2でキックアウト。
するとケニーはフルネルソンで捕らえるが、フレッチャーがカットに入る。だが、ケニーはフレッチャーに高速ドラゴンスープレックス。さらにデイビスにも同じ技を食らわす。
ここでオスプレイが突進すると、ケニーはオーバー・ザ・トップロープで場外に追いやろうとする。だが、オスプレイはロープをつかんでリングに舞い戻ると、デイビスにVトリガーを狙うケニーに対し、サイレント・ウィスパーをヒット。
そしてオスプレイは一気にオスカッターで飛びかかるが、こらえたケニーはドラゴンスープレックス。しかし、オスプレイは一回転して着地し、フランケンシュタイナーでケニーを場外に追いやると、サスケスペシャルを繰り出す。
だが、ケニーはかわし、着地したオスプレイを、なんとドラゴンスープレックスで場外フロアに叩きつける。続いてケニーはコーナー最上段に上るが、フレッチャーがキックで動きを止める。そしてオージー・オープンはケニーにツープラトンの雪崩式ブレーンバスター。だが、デイビスのカバーはマットがカット。
スイッチしたオスプレイは、ケニーが着込んでいたロングTシャツを脱がすと、テーピングが施された腰にエルボーをお見舞い。さらにスピニングバックブリーカーを食らわせてカバーするが、これはカウント2。
続いてデイビスが登場し、ケニーをコーナーに詰めてショートレンジのショルダータックルを連発。さらにスパインバスターを決めてカバーするも、マットがカットに入る。UNITED EMPIREはケニーの腰を徹底的に痛めつけていく。
次はフレッチャーがケニーをボディスラムで叩きつけ、馬乗りでエルボーを連発。さらにボディブローを食らわせ、オスプレイと交代。
オスプレイはケニーの腹部に膝蹴りを叩き込み、コブラツイストで捕獲。ケニーは切り抜けると、自軍コーナーに戻ろうとするが、オスプレイはしがみついて逃さない。
しかし、ケニーはヘッドバットを叩き込み、ようやくニックにスイッチ。ニックはオスプレイにロープを利用してのカナディアンデストロイヤー。そしてフレッチャーの手を捕らえてトップロープに飛び乗ると、オージー・オープンを二人まとめてホイップ。
続いてニックはエプロンから場外のオスプレイにキック。そしてリング上のオージー・オープンには、ロープを飛び越えながらフェイスバスターをお見舞い。
勢いに乗るニックはオスプレイにラ・ケブラーダ。オスプレイはキャッチするが、ニックはトルネードDDTで場外フロアに突き刺す。
ニックはオスプレイをリングに戻し、450°スプラッシュへ。だが、オスプレイは膝で迎撃し、スナッチスープレックスを炸裂。そしてケニーのお株を奪うVトリガーを狙うが、これはケニーがカットに入る。
ここからケニーとオスプレイはエルボー合戦に突入。ケニーは逆水平チョップからロープに走るも、オスプレイはサマーソルトキックから延髄斬り。さらにケニーのラリアットを切り抜け、シットダウン式パワーボムで叩きつける。
続いてオージー・オープンがニックを捕らえ、オスプレイはオスカッターへ。しかし、ニックは飛びかかってきたオスプレイに、逆にオスカッターを炸裂。
すかさずフレッチャーがニックに串刺し攻撃を狙うが、ニックは脱出し、間髪入れずにマットがフレッチャーにスーパーキック。さらにニックも打撃の波状攻撃を食らわせ、ケニーにホイップ。
ケニーはフレッチャーをパワーボムで叩きつけると、Vトリガーを発射。そこにヤングバックスもスーパーキックを合わせて大ダメージを与え、ニックがカバー。しかし、カウント3寸前でデイビスがカットに入る。するとニックがデイビスを場外に追いやり、三角飛び式のコークスクリューアタック。
リング上、ヤングバックスはフレッチャーにインディーテイカーを狙う。だが、飛びかかろうとしたニックに、オスプレイがオスカッターを食らわせて阻止。
逆にフレッチャーがマットをツームストンパイルドライバーで捕らえ、そこにオスプレイがシューティングスタープレスの要領で飛びかかる大技を炸裂。しかし、フレッチャーのカバーはマットがカウント2で意地のキックアウト。
ならばとフレッチャーがマットを捕らえ、オスプレイはヒドゥンブレードを狙う。場外からニックがオスプレイの足をつかむも、オスプレイははねのけ、マットに突進。しかし、ケニーがカウンターのVトリガーをオスプレイに炸裂。
そしてニックがフレッチャーにスーパーキック。続いてヤングバックスが二人がかりでデイビスにスーパーキックをお見舞い。さらにTHE ELITEはフレッチャーにスーパーキックパーティーを炸裂。
そしてケニーがフレッチャーに追撃のVトリガーを狙うも、オスプレイがカウンターのVトリガーをヒット。そしてオスプレイはヤングバックスの同士打ちを誘うと、ニックにサイレント・ウィスパー。
そしてオスプレイは突進するが、ヤングバックスはロープの反動を利用してオスプレイを捕らえ、ケニーにパス。ケニーがツームストンパイルドライバーの体勢でオスプレイを捕獲すると、そこにニックがマットのアシストでダイブし、3人がかりのインディーテイカーを炸裂。オスプレイはそのまま場外に転落。
続いてケニーは孤立したフレッチャーにVトリガーを突き刺すと、最後は片翼の天使で3カウントを奪取。THE ELITEがUNITED EMPIREとの熱闘を制し、トーナメント決勝に歩を進めることに。
試合後、オスプレイは花道に座り込み、リング上のケニーをにらみつける。それを尻目にTHE ELITEはポーズを決めて勝ち誇る。
そしてケニーはマイクアピールを繰り広げるが、その背後からUNITED EMPIREは襲撃を仕掛ける。オスプレイはケニー、オージー・オープンはヤングバックスを殴りつけ、敗戦の鬱憤をぶつける。そしてオスプレイはマイクで一言発すると、場外のデイビスからパイプイスを受け取る。
オスプレイはそのイスでケニーの腹部、さらに背中を殴打。ケニーが倒れこむと、なおもオスプレイはイスで叩きつける。ケニーはオスプレイの足をつかんで横転させて殴り返すが、デイビスがスリーパーで阻止。フレッチャーはヤングバックスにストンピングを連発する。
オスプレイはさらにイスでケニーを乱打。そしてケニーの首にイスをかけると、そこ目掛けてヒドゥンブレードを狙うも、マットがカウンターのスーパーキックを炸裂。
さらにマットはオージー・オープンにもスーパーキックを食らわせる。だが、オスプレイはマットに急所蹴りを見舞い、その動きを止める。
そしてオージー・オープンはマットをイスの上にコリアリスで叩きつける。すかさず弟のニックが反撃を試みるも、オスプレイはまたも急所蹴り。続いてニックをストームブレイカーでイスの上に叩きつけてKO。
オージー・オープンはヤングバックスを場外に排除すると、ケニーを捕獲。そして、今度こそオスプレイはヒドゥンブレードをケニーに炸裂。場内がブーイングに包まれる中、UNITED EMPIREはポーズを決める。そしてオスプレイは倒れているケニーに言葉を浴びせ、オージー・オープンと共に険しい表情で花道を下がった。満身創痍のケニーはスタッフらの肩を借りて退場。