「IWGP? 獲ったら捨てるよ!!」高山善廣、中邑真輔囲みコメントアップ!!
1月3日、公開記者会見終了後、IWGPヘビー級選手権に挑む中邑真輔と高山善廣の囲み会見が行われた。おたがいを認め合う同士の6年ぶりの再会に意気込む両雄に直撃!!
■中邑真輔選手のコメント
——いよいよ明日ですが? 平常心でいけそう?
中邑 そっすね。ま、6年前よりも高山選手がそれほど大きく見えないのは……ま、自分のコンディションがいいのか? そのあいだの変化なのか? そこは定かじゃないですけど。ま、明日リングに立てば、その6年も一瞬で埋めることができると思いますし、闘うことで超えるということもあるけど、自分自身というものも含めて。
——「時代を作る」という意味では、2010年代初めのタイトルマッチですが?
中邑 ま、自分自身の未来は自分自身でしか作れないんで。まぁ、先先言っててもしょうがないですけど、瞬間瞬間を生ききらないと、自分自身にも未来が来ないんで。
——明日は、ヒザの攻防がポイントになるが?
中邑 ま、自分が使うヒザとはまったく別物だと考えてますんで。ガードの上からでもすっ飛ばしてくるような破壊力のあるものなんで。自分はどっちかって言うとそこまで体重を乗せたところで……という部分がある。急所やピンポイントで使っていくしかないな、と。
——高山選手が認めているような発言をしているが
中邑 自分のプロレス人生の中で重要なポジションにいた選手ですから、センチメンタルになってしまう部分もあるけど、それもリングの上に上がってしまえば、倒すしか選択肢はないわけだから。すべては明日ということでしょうね。そういう感情も含めて、自分自身を超えなきゃいけないんじゃないかなって。
——6年前の試合前は、鼻の骨にヒビが入っていた? 中邑 入ってましたね。あと目が充血とかもしてたりとか……今回はそういうこともなくすべてをかけて試合ができるんで。まぁね、なかなかイメージが沸かないんですけど。やれば、おのずとその先が見えてくるでしょう。
——二大選手権ということで、GHCヘビー級選手権は意識する?
中邑 ま、とくにはないすね。結果、見る側が比較するでしょうけど、そこをモチベーションとして試合することはない。今回ばっかりは、いち人間vs人間として、リスペクトのある高山善廣と闘うわけですから。とくに比較でどうの? とか、他人の意見が入るからどうのとかはない。自分のやるたいように試合するだけだね。
■高山善廣選手の囲みコメント
——6年前は「小僧」と言っていたが、今回は認めている?
高山 やっぱりさ、6年前とは全然違うから。そこは成長したのはハッキリしてるよね。
——中邑選手は最初に叩き潰してくれた選手だ、と。
高山 最初じゃなくて、オレしかいなかったんだろ(笑)。フフフフ。当時は、オレにとったらただの新人だよ。だけど、へんに総合格闘技なんかやってるから、周りは触りづらかったんだろ?
——所属じゃないから叩き潰せた?
高山 いや、関係ないんじゃない? ……ただ、なんで当時の中邑が、当時はNWFとかIWGPとか獲って「イケイケだったオレとこの小僧を闘わせるんだろう」と。「なんで前座で育てないで、闘わせるんだろう」と。そういう興味はあったよね。
——先日、中邑選手にインタビューしたら、「『あしたのジョー』で言えば、力石徹だ」と。そのぐらい大きな存在だと言ってましたが?
高山 じゃあ、オレ死んじゃうじゃん!!(笑)。ま、そうだとしてもそれはオレがどうこう言うことじゃない。ただ、オレは力石徹にはなりたくねぇな〜。ホセ・メンドーサにもなりたくないよ。死んじゃうから、『あしたのジョー』のキャラクターにはなりたくない(笑)。
——IWGP王座を獲ったら、かなりおもしろい展開になりますね。
高山 そうだね。ま、獲ったら捨てるよ(笑)。前から、言ってるとおり。それか、また新しいベルトを作らせようか?
——6年前はエベレストジャーマンをくらったあと、腕を極められましたが? 今回はどこを警戒する?
高山 やっぱヒザでしょう……ボマイェだよね。彼がヒザを使い出したことに関して、オレのマネってことはないけど、あれが使いやすいということに気付いたんじゃないかな? ただ、彼なりにアレンジしてるわけだし。オレのジャーマンだってカール・ゴッチや猪木さんみたいな大先輩を自分流にアレンジしてるわけだしね。
——病気から復帰して、ドームのメインに戻ってきたという意味で感慨深さは?
高山 いや、それはあんまないな。戻ったから、当然という気持ちで。あとは新日本が呼ぶかどうか。感傷深いという意味では、自分が倒れた大阪府立体育館で試合したときのほうがデカかったよね。
——ベルトを獲ったら、「新日本をこう変えてやる」という気持ちは?
高山 べつにない。そういうプランはないなぁ。なんで新日本のためにオレが頑張んなきゃならないのか? (テレ朝のアナウンサーの顔を見ながら)テレ朝のためなら、がんばらなきゃいけないか?(笑)。
——「プロレスがいま厳しい」と言われる中、ドームでメインを張るという部分で、意気込みは?
高山 そうね。いま、地上派もテレ朝だけだからね。……まず、ホントにしっかりしたプロレスを見せなきゃいけない。で、来たお客さんを満足させなきゃいけないし、放送を観てくれた人もまた観ようと。そう考えると責任重大だよね。でも、そこはいま始まったことじゃないんだよ。オレが病気で倒れる以前もそうだった。ただ、中邑はそんなこと以前は考えてなかったよな(笑)。でも、彼はいまそういうことを考えだしてる。そこが、大分違ってくるだろうね。
ユークス Presents レッスルキングダムIV in 東京ドーム
1月4日(月)
東京・東京ドーム
17:00試合開始