「教えてやるか、MVPってヤツをな!」(棚橋)/“打倒ノア”へ棚橋&後藤が公開練習!
12月25日夕刻、都内の新日本プロレス道場にて、棚橋弘至選手と後藤洋央紀選手が公開練習を行なった。
両選手は目前に迫った2010年1月4日東京ドーム大会で、プロレスリング・ノアとの対抗戦に出陣。まずは、対戦相手の得意技対策として、棚橋選手が潮崎豪選手のゴーフラッシャーの、後藤選手が杉浦貴選手のオリンピック予選スラムの切り返し方を一部披露。他にも、5分間の実戦スパーリングを敢行するなど、随所に渡ってコンディションの良さをアピールした。
■後藤選手のコメント
「まぁ、見ての通り好調なんで。1月4日、新日本プロレスが全勝で、新年一発目を終わらせたいと思います」
■棚橋選手のコメント
「今回の東京ドームの柱として、ノアとの試合がラインナップされていますけど。言葉もそうだし、ノアの選手から伝わってくる空気が温いな。よーく研いでこいよ、な。今年の東京ドームは武藤敬司と試合をして、来年は年下でキャリアも下の潮崎選手と試合をするわけなんですけど、俺は何時でも100パーセント以上の実力を出し切る自信があるから。もう日にち無いからさ。潮崎選手はマスクもいいし、体格も問題ないし、持っているレスラーとしての雰囲気もいいんだけど、今のままじゃ俺のところまでこれないな。毒がねぇよ。教えてやるか、(プロレス大賞)MVPってヤツをな!」
■マスコミとの質疑応答
–今日の公開練習の成果は?
棚橋「後藤とスパーリングしましたけど、後藤も組んでみて凄く体全体にずっしりとした重さを感じる。後藤の持ってる、(杉浦に)勝ってる部分で、体重であったり、パワーであったり。向こうはスピードもスタミナもあるけど、やるからには全部勝ちたいじゃん。後藤の本領を発揮させるのは、俺、得意だからさ。今日は短い時間でしたけど、この5分1本勝負で後藤のスイッチが入ればいいなと」
–棚橋選手の「ノアは温い」発言については?
後藤「俺はチャレンジャーなので、発言というのはどうしても上から目線になるのは仕方がない。それは俺も分かってる事なんですけど。試合中でもそんな発言のままでいられるかなと。俺からすれば、そんなのどっちでもいい。新日本プロレス、ノアのGHCヘビー絡みでは全敗してるという事なので、俺がその歴史を塗り変える。新日本を“ノアアレルギー”から変えてやります」
–昇天とゴーフラッシャーは形が似ているが、使い手として棚橋選手に伝授する事は?
後藤「さっき、何回も切り返されたのですけど、やっぱり凄くキレがあるので。持ち上げられる前に、キレでスッと。(棚橋には)自分の力を利用されるところがあるので、切り返す事は可能だと思います。ただ、体を見て分かる通り、(潮崎は)瞬発力とか動きのキレはかなわないと思うので」
–過去2回の杉浦戦と違うところは?
後藤「ベルトが懸かった事で、逆にプレッシャーだなと。まぁ、チャレンジャーという認識で挑めるので。2敗というのを忘れて、リラックスした状態で」
–オリンピック予選スラムを切り返すバリエーションは?
後藤「今、思いつくだけでも結構あるので、試合当日までもうちょっとそこら辺を増やして。オリンピック予選スラムを食わないというので、自分の中で固めたい。やっぱり、スタイルが似ている所があるので。勝つ形が一つあるのが、杉浦選手だったり、俺だったり。そこをどう補充するかで、試合展開が大きく変わると思う。俺は俺で、いつも通り決まっているので。俺のスタイルで勝つのみです」
–本家であるカート・アングルのアングルスラムを食らった経験のある棚橋選手から伝授する事は?
棚橋「威力が大きい技は、それだけ予備動作も。姿勢に入る、持ち上げる、落とすと、切り返すチャンスはある。頭を使えば使うほど出てくるので。荒武者とチャラ男で、“化学反応”を起こしますよ」
–今回のドームではノアとの対抗戦が4試合組まれたが?
棚橋「僕は、らしくないですけど、絶対に負けたくない」
後藤「そうですね。今回、ノアとの対抗戦でシングルが4戦あるんで、他の試合って意識するし、新日本には負けて欲しくないという気持ちはある。新日本が一番だと俺は思っているので」
棚橋「あと、僕がやるべき事は美容室に行ってカットして、眉毛を整えて完成です」
–前回の対抗戦と今回の対抗戦の違いは?
棚橋「やっぱり、杉浦選手、(モハメド )ヨネ選手よりキャリア的に上の選手が出てきてないでしょ。そういう部分はあるんじゃないですか。爽やか過ぎる。良くも悪くも自然にこのまま上がっていくんだろうなって感じで」
ユークス Presents レッスルキングダムIV in 東京ドーム
2010年1月4日(月)
東京・東京ドーム
17:00試合開始