絶賛凱旋帰国中! NO LIMITの大放談インタビュー!! 「サトル・サヤマ以来の快挙!」とは?
身体もデカけりゃ、態度もデカい!! おまけにギャラまでうなぎ上り!? 海外遠征でメキシコCMLLのトップにのしあがった、裕次郎&内藤哲也のNO LIMITが、日本のタッグの現状、チーム3Dらをコキ下ろす!!
■日本食が恋しかった、でも……(裕次郎)
——お二人とも、ひさびさの日本はどうですか?
裕次郎 やっぱりメヒコでは日本食が恋しかったし、ガッツリ食べたいとこだけど……いま肉体改造で食事を制限中なんだよ(残念そうに)。
内藤 あ、俺はさっき、おにぎり食ったよ(笑)。
——一人でおにぎりを(笑)。そのメヒコでは、もの凄い人気みたいですけど。やっぱりモテモテだったんですか?
裕次郎 ま、それほどはヤッてないけど(ニヤリ)。ただ、街で相当声をかけられたりはするよ。
内藤 歩いてたら、凄い人だかりできるから。ただ、単にメヒコに遠征しただけの棚橋、中邑、田口とは全然レベルが違う。
——CMLLでのトップぶりを聞かせてください。
内藤 俺らは、年4回のビックマッチの一つ「インフェルノ・エン・リング」というイベントでメイン張ったんだよ。15人参加の試合だけど、最終的にほとんどの選手がカウラ(金網)から出て、最後に残った二人がシングルマッチをやる。そこで俺とトスカーナという選手で試合をしたわけ。
——二人になる直前まで裕次郎選手もいたみたいですし。
裕次郎 しかも最後に負けた相手とは、カベジュラ戦(髪切りマッチ)だから。
内藤 そこで俺が勝ち残ってメインを締めた。これは日本人では「サトル・サヤマ以来の快挙!」と言われてる。
——あの佐山サトルさん以来の衝撃!?
■俺の“目を広げるポーズ”は、メヒコでメチャクチャ有名(内藤)
裕次郎 フフフフ。それに、CMLLって所属選手が約300人以上いる大組織なんだよ。
——WWEに匹敵するスケールですね。
裕次郎 CMLLでルチャドールを目指してる選手も入れたら、1000人以上。で、毎週、金曜日にアレナ・メヒコでビッグマッチがあるけど、出れる選手はたったの30人!
——1000分の30! どんだけ難関なんですか。
裕次郎 そこに、俺らは12週連続出て、毎回セミかメイン。だから、サバイバルしてきた自負はあるよ。ま、坊主にはなっちゃったけどな(笑)。
——その坊主はどうされたんですか?
裕次郎 これはエル・テハノJr.&テリブレ組とカベジュラマッチで試合をやって……負けたつもりは全然ないんだけど。
内藤 レフェリーのブラインドをつかれて、一瞬の金的攻撃でね。
裕次郎 半年で3回やって、たまたま一回負けただけ。そのほかはパーフェクトに勝ってるから。
——でも、そういう試合では現地のヒートぶりって凄いんでしょうね。
裕次郎 もの凄いよ! ただ、俺らは人気もあるけど、基本的にはルード。メキシコ人にしたら、日本人も中国人も変わらないから、「クソ中国人!!」とか野次られる。ま、こっちも口汚い言葉で反撃するけど(笑)。
——ちなみに、内藤さんの決めポーズ“目を広げるポーズ”はどこから来たんですか?
内藤 向こうの人は、「アジアの選手は目が細い」という固定観念があるから、アジアの選手を「目を開いてんのかよ!」って意味で、あのポーズでファンが罵倒するんだよ。
——ああ、ブーイングのときに親指を下げるような感じで。
内藤 そうそう。前からあったポーズらしいけど、逆手にとって「俺は目が開いてるぜ!」とやったわけ。それをやり続けたら、メヒコでメチャクチャ有名なポーズになっちゃった(笑)。
裕次郎 ノーリミットの代名詞になっちゃったね。内藤はTシャツのイラストもそのポーズだから(笑)。
■チーム3D? 道場生をボコボコにしたよ(裕次郎)
——それから、先日はチーム3Dの道場に殴り込みに行ってきたとか?
裕次郎 アイツらよ〜、俺らのこと「あんなガキみたいなヤツら、相手にならねぇ」とかナメたこと言ってたから、帰国前にアメリカに行ってきたんだよ。
——TNAに出場してた時期は、その道場で練習もしてたみたいですけど……。
裕次郎 だから、顔なじみの3Dのスクールの生徒もいて、フレンドリーに対応してきたんだけど。こっちにしたら「ふざけんな!」でしょ。それにアイツら、たいした練習もしてねぇし。
内藤 ほとんどペーペーのグリーンボーイだから。ま、残念ながら3Dの二人はいなかったんだけど。
裕次郎 こっちはすでにCMLLのトップ。だから格が違う。3Dのいない、うさばらしに「おまえら、まだこんな練習やってんのか!」と、その場でプロレス技でボコボコにしてやったよ(笑)。
——容赦ないですねぇ。
裕次郎 フフフフ。ま、道場にはIWGPベルトもあったけど、そこは1月4日に取り戻すから、お情けで置いてきてやった。
■ドーム以降は、あくまで“一切白紙”(内藤)
——ただ、今回の相手はヘビー級揃い、やりづらさは感じませんか?
内藤 はぁ? プロレスは体重や身長で競うもんじゃないだろ? しかもチームワークが重視されるタッグマッチ。臆する部分は何もないね。
——ハードコアルールに関しては?
裕次郎 問題ないね。注意するとしたらテーブルクラッシュだけ。一度TNAで食らったけど、あれはハンパなかった……あれだけ気をつければ問題ない。
——もう一チームのジャイアント・バーナード&カール・アンダーソンに関しては?
裕次郎 アイツら、今年はタッグ王座に二回も挑戦してるでしょ。それでも獲れてねぇんだから、アイツらもそれを許してる日本人タッグもみんな情けねぇ!
内藤 ……たださ、俺があの4人の中で個人的に一番警戒するは、マシンガン(カール・アンダーソン)なんだよ。
——確かに、玄人筋の評価は高いですね。
内藤 アイツはかなりのクセ者。一見バーナードありきのチームだけど、俺にはアイツがバーナードを操縦しているように見える。
裕次郎 ま、今回は3Dが一番やりやすいルールを持ってきた。それだけ俺たちを警戒してる証拠。
内藤 俺らが勝つのはあたりまえ。それよりドームの中でどうインパクトを残すか? 試合順はなんでもいい。とにかく最大級のインパクトを残すのは俺たち。それだけは間違いない。
——闘魂三銃士もしかりですけど、凱旋帰国一発目のインパクトは大事ですから。
内藤 トップの人間は、そういうプレッシャーやチャンスをモノにしていってナンボ。俺たちもチャンスを掴むよ。
——最後にファンにメッセージを。
裕次郎 俺たちが帰ってきたら、新日本のファンは安心してくれよ。タッグのヘビー級戦線をガンガン盛り上げまくってやるから。
内藤 ただ、同時にメヒコでやり残したこともたくさんある……あくまでドーム以降のことは“一切白紙”。とにかく、ドームでは、みんな目をしっかり開いて(目を広げるポーズで)、NO LIMITの試合を心して観ろ!