菅林社長に直訴の“巨体黒人テスト生”も参加! 新日本が入門テスト実施!!
テストしちゃっていいんだね? 12月18日、新日本プロレス道場にて、恒例の入門テストが行われ、入門希望者たちが基礎体力テストなどに果敢にチャレンジした。
このテストに参加したのは、下は15歳の中学3年生から、上は24歳の柔道2段のファイターまで12名。昼12時から始まった、このテストには進行を勤めた三澤威トレーナー、そして永田裕志選手がメインの試験官として登場! また中西学選手、平田淳嗣選手、田口隆祐選手、平澤光秀選手といった面々もズラリと顔を揃えた。
永田選手は、過去に現在UFCで活躍中の岡見勇信選手を入門テストで落としたキラー試験官としても知られるが、「いずれにせよ、新日本の入門テストを受けた人間は大成しますから」と苦笑しながらも、今回も厳しく真剣な目でテスト生たちを凝視していた。
この日、注目されたのは、10月に行われた新日本のキャンプ座間大会で、菅林社長に入門を直訴したという黒人テスト生のウィリアム・フランシスさん(24歳)。
彼は、在日米海軍・厚木基地で戦闘機のメカニックを務めていたが、現在は退役。そこで夢であるプロレスラーになるため、座間大会中に新日本プロレスの関係者に声をかけたところ、たまたま菅林社長だったという強運の持ち主、それがきっかけで今回の入門テストに挑んだ。
そのウィリアムさんは、テスト開始時間寸前に滑り込みセーフで到着。アメフトとレスリングの経験を持ち、188cm、102kgという巨体はテスト生の中でも一際異彩を放っていた。
テストのメニューは、身長&体重測定から開始、腕立て伏せ50回、懸垂、足上げ50回、ブリッジ1分間など、基礎的な体力測定が延々続く。メニューによって途中で断念するテスト生もいれば、すでに現役のプロレスラーばりに肉体を鍛えており、軽々とメニューをこなしていくツワモノも。
テスト終盤、三澤トレーナーから「リングの上で自分の得意なもの、なんでもいいよ」とアピールタイムがスタート。総合武術をやっている18歳のテスト生がダイナミックな拳法の演舞を披露すると、永田選手も思わず「おお!」と声を上げる一幕も。
また、学生プロレス経験もある22歳のテスト生は、高い打点のドロップキックで自己アピール。これまた永田選手が「もっとやってみろ!」と声をかけ、さらに高い跳躍力を披露、喝采を浴びていた。
最後は、新日本名物、地獄のヒンズースクワット300回! ピリピリした空気の中で進行したが、無事にテストは終了。注目された黒人テスト生、ウイリアムスさんもメニューをこなし、関係者の評判も上々だった模様。このテストの最終的な結果は、後日発表となる。
テストを終えた三澤トレーナーは「前回より個性的な方が多かった。何人かおもしろそうな人間がいましたし、人数制限がなければもっと入れたいくらい」と満足そうなコメント。
そして、永田選手は、「今日はアピールタイムの大切さを実感しましたね(笑)」とニッコリ。「やっぱりお客さんの前でやる商売ですから。あれを見たことで、評価がガラッと変わる場合もある。その中で見える運動能力もある。基礎体力は入ってからつけることも可能。だから、見たいのはセンスとか、絶対入ってやるという気持ち」とコメントを残した。
粒揃いだった今回の入門テスト。いったい、この中から未来のヤングライオンは登場するのか? その発表を心待ちにしたい。
【写真:山本正二】
- 2009.12.20
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