「社長、安心していいよ!」(裕次郎)凱旋帰国したNO LIMITがIWGPタッグ奪還に自信満々!
12月18日、裕次郎&内藤哲也のNO LIMITが約10ヶ月ぶりに凱旋帰国。記者会見を開き、1月4日東京ドーム大会の「IWGPタッグ選手権試合 3WAYハードコアマッチルール」(vsブラザー・レイ&ブラザー・ディーボン、ジャイアント・バーナード&カール・アンダーソン)に向けての意気込み、今後のビジョンなどをコメントした。
両選手は、第22代IWGP Jr.タッグ王者として活躍していたが、今年1月4日の東京ドーム大会でTNAのアレックス・シェリー&クリス・セイビンに敗れて王座陥落。ベルト奪回のために2月下旬よりアメリカへ旅立ち、その後はメキシコCMLLに主戦場を移し、ヘビー級戦士として闘っていた。
菅林直樹社長の帰国要請を1度は断っていた2人だったが、東京ドームでのタイトル挑戦とファイトマネーのアップという「破格の待遇」(菅林)によって態度を変化。今回の帰国となった。
■菅林社長のコメント
「長期間、メキシコに行っていたNO LIMITが待望の帰国を果たしました。彼らの要求どおり、それなりの待遇で対戦カードも作りましたので、あとは結果を残してもらうのを待つのみだと思います」
■両選手のコメント
内藤「日本には伝わってないけど、俺たちはメキシコでトップに上り詰めた。街を歩いていれば、人だかりができちゃうぐらいの活躍をしてきました。今まで行った中邑(真輔)、棚橋(弘至)、田口(隆祐)、後藤(洋央紀)? この4人、誰も知らないよ。でも、俺は向こうで超有名人。そんぐらいまで上り詰めてきたんで」
裕次郎「中邑・棚橋、抜いちゃっかな? 俺たち」
内藤「誰も知らないッスよ、メキシコじゃ。まぁ、俺たちが東京ドームでベルトを獲るのは当たり前。社長、心配しなくても、俺たちはCMLLでトップに上り詰めたんですから。ベルト奪取は間違いないです。ここで新日本ファンに約束します。俺たちはベルトを獲る。獲れるから帰って来た」
裕次郎「皆さん、お久しぶりでーす! 10ヶ月のアメリカ・メキシコ遠征を経て、ヘビー級のトップスターになって、この新日本プロレスに帰って来ました。今回、チーム3Dの持っているベルトに東京ドームで挑戦するわけですが、バーナード・マシンガン(アンダーソン)、アイツら2回も負けてますから。社長、俺たち、1発で獲りますよ。俺たちの凱旋試合でIWGPヘビータッグのベルトを巻く姿を、日本のお客さんに見てもらおうかなと。だから社長、安心していいから。1年ぶりに俺たちがあのベルトを取り返します。まぁ、俺たちNO LIMITの商品価値を、世界的にもっと上げる。それがホントの目的だけどね」
■マスコミとの質疑応答
–待遇面は本当に納得している?
裕次郎「ギャラですか?? 言っちゃっていいんですか?」
菅林「いや、その内容は……(苦笑)」
裕次郎「まぁ、ギャラもそうだし。俺が出した条件は、社長が全て飲んでくれたんで。その指定した条件として『IWGPヘビー級タッグのベルトに挑戦させる』というのを飲んでくれたので、今回、参戦するという形になりました」
内藤「IWGP Jr.タッグとヘビーのタッグを両方獲った人間というのは、新日本の中で今まで1人もいないんで。史上初の快挙ということで、おいしいなと。ただ、これは俺個人の意見なんですけど、ドーム以降は白紙です。とりあえずドームに出るために帰って来たんで。その先は分からないです。俺はすぐにでもCMLLに残りたい」
裕次郎「メキシコもだいぶ居心地がいいんでね。街を歩いたら、NO LIMIT・裕次郎・内藤を知らない奴いないからね。そんだけ俺たちが向こうでスーパースターになったってことだから」
–今の話を聞いて、菅林社長の意見は?
菅林「今日はスーツなんであまり分からないかもしれませんが、体が物凄く大きくなっているんですよ。それと共に態度も、口の利き方も、こういう風に大きくなってますけど、言ったことはやってくれると思います。まずはドームで勝ってベルトを取り戻して欲しい。そうしたら、ある程度の条件は飲むつもりでいます。本当に街を歩いていたら、特に女性ファンが彼らを取り囲むぐらい人気があるのは事実なんですよ。だから非常に楽しみですね」
–日本の流れには興味がないのですか?
内藤「俺は今年、TNAにもCMLLにも上がったけど、やっぱり新日本が1番だと俺の中では思っている。ここのリングが世界で1番だと、その気持ちは強いし、向こうに行っても(新日本の動きを)チェックしてた。ただ、それとCMLLに戻りたいというのはまた別の話で。俺はやり残したことがあるし、まだやんなきゃいけないこともある。一番最後、12月のビッグマッチで、大観衆の前でエル・テハノJr.、テリブレに急所蹴りから負けて、髪も持って行かれたんで。それも含めてまだメキシコではやり残したことがあるんで」
裕次郎「俺はぜんぜんメキシコとアメリカにいる時は(日本の現状を)気にしなかったですね。そういう情報も入ってきませんし。逆に俺たちのそういう活躍は記事にはされてたんですかね?」
内藤「でも、現地に行かないと分かんないかもしれないけど、棚橋、中邑? メキシコじゃ誰も知らないからね。こっち(日本)では日本人向けに報じられてるかもしれないけど」
裕次郎「あと、後藤もでしょ?」
内藤「あと、田口」
裕次郎「あの4人、メヒコ(メキシコ)じゃ知名度ないよね?」
内藤「だから、世界的に言ったら、俺たちの方が数段上行ってるから」
–今年のプロレス大賞(東京スポーツ)は棚橋選手がMVPを獲り、現在のIWGPヘビー級王者は中邑選手だが?
内藤「違うよ。アイツが何を知ってんだって、世界の。メキシコに短期間行ったらしいけど、何を残して来たんだって。期間は違うけど、俺たちの方がはるかにインパクトも知名度も残して来たよ。俺たち、日本ではこの1年、何もしてないし、格下に見られてるかもしれないけど、世界のプロレスファンに聞いてみろって。俺たちの方が数段上だよ」
–チーム3Dに何かアクションを起こしたそうですが?
裕次郎「なんか、俺たちのことをガキ扱いしてるコメントを出したみたいでさ。ちょっと腹が立って、アイツらのレスリングスクール(フロリダ州タンパ)に乗り込んでやろうかと思って。で、アイツらはちょっといなかったんだけどさ。スクールの生徒が何人かいたから、腹いせにボッコボコにしてやったよ。挑戦表明じゃないけど、『ドームではしっかりベルトをもらうよ』という感じでね」
ユークス Presents レッスルキングダムIV in 東京ドーム
2010年1月4日(月)
東京・東京ドーム 17:00試合開始