「レッスルキングダムⅣ」カード発表会見後の棚橋、後藤、杉浦、潮崎の囲みコメント!
12月10日、都内のテレビ朝日にて行なわれた「レッスルキングダムⅣ in 東京ドーム」カード発表会見終了後、棚橋弘至、後藤洋央紀、杉浦貴、潮崎豪の4選手が囲み取材に応じた。
■潮崎豪選手
–東京ドームという大舞台で試合をする事については?
潮崎「こないだまでGHCヘビーのベルトを巻いていたので。棚橋さんもIWGPヘビーのベルトを巻いていたので、それ相応の試合ができると思う。そういう部分を試合で見せなきゃいけないと思っているので。2010年の自分のスタートダッシュを1月4日の東京ドームで。突っ走っていくためにも」
–相手の棚橋は2009年のプロレス大賞でMVPを受賞したが?
潮崎「MVPだろうとなんだろうと関係無いので。それだけ2009年を引っ張ってきた人間という事で。パワーを自分の中にもらって、熱い試合をしたい」
–新日本プロレスとの対抗戦については?
潮崎「そういう風にうたっていなくても、ノア対新日本となるので。試合もいつも通りにはならないと思うし」
–棚橋対策は考えているか?
潮崎「正直、ハイフライフローしかイメージが無い。自分自身をいかに出せるか。それが一番の問題。潮崎豪のプロレスをして。どっちがハイフライか?」
–華やかさをイメージした試合になる?
潮崎「華やかさは棚橋さんの方が上なんで。華やかさの中に重さだったり、気持ちだったり、そういうものは俺の方が上かと。一発一発の気持ちとか」
–棚橋を破ればIWGP挑戦も見えてくると思うが?
潮崎「正直、次というのを考えていなかったので。棚橋さんに勝ってIWGPを取りたいと思います」
■棚橋弘至選手
–潮崎選手と対峙してみての感想は?
棚橋「間近で見るともっとかっこいいですね。でもプロレスは顔でやるわけじゃない」
–潮崎のレスラーとしての技量については?
棚橋「チャンピオンでしたけどね、まだ伸びる選手というか。実力は申し分ないと思うんですけど、まだ発展途上。だからこそ怖いというか。まぁ、僕のあれは光より速いですけどね」
–具体的にどの辺りが怖い?
棚橋「僕より体が一回り大きいので。ノアの大型選手の中でだと見えない部分も、けっこうパワーファイターというか、ガンガン力で押してくるタイプじゃないかなと。力ありますよ」
–それをいなして闘っていくと?
棚橋「それは秘密です。まぁ、これからおいおいね」
–現GHC王者の杉浦に勝利しているが、今後のGHC挑戦は視野に入れているか?
棚橋「ベルトと名の付くものは全部欲しいので」
–GHCチャンピオンの潮崎と闘いたかった?
棚橋「そうですね。チャンピオンとやりたかったですけど。まぁ、ただ僕もベルトが無いんで、そんなに言えないですけど。やっぱ試合は懸けるものが大きい方が燃えますから」
–潮崎は、どっちがハイフライか勝負したいと言っていたが?
棚橋「技じゃないなぁ。お互い愛すべき自分の団体を背負ってきているわけですから。そこに、新日本とノアという団体の違いというか。技が無くてもプロレスになりますし。印象としては、大技攻勢で破天荒な攻防が向こうの団体としてのカラーなので。こないだ大阪でやって違和感が無いと言ってましたけど、東京ドームは新日本プロレスの超ホームなので。僕の中では技うんぬんは無い。まぁ、負けませんけど」
–競うべき場所は?
棚橋「レスラーとしての誇りというか。……とかっこよさ。顔は五分! (プロレスは顔でやるわけではないという発言に対し)そう言いながら顔でやってますから、僕は(笑)。自己矛盾こそ棚橋弘至なんで(苦笑)」
–5月の後楽園では「ノアに煮え湯を飲まされてきた」と発言していたが、7月に杉浦に勝利し、ノアに対する今の気持ちは?
棚橋「今はそういう、過去に縛られてる思いは無い。まぁ、潮崎選手にも言えることですけど、ベルトが無くてもどれだけ光れるか。今が大事だと。特に今の俺は調子に乗ってるんで。調子乗ってて足元をすくわれるタイプと、調子乗って本領を発揮するタイプがある。完全に僕は後者なんで」
■杉浦貴選手
–12月6日にGHC王座を奪取し、次の防衛線まで1ヶ月を切っているが?
杉浦「6日の疲れも無いし、ダメージも無いので。もう練習もしてますし、大丈夫です」
–初防衛戦の相手にノアの選手ではなく、新日本の選手を選んだ理由は?
杉浦「(後藤に挑戦したいと)言われて、ノーとも言えないし。今年、1.4からはじまった事で、僕のこの今の勢いがあると思ってるので。まぁ、僕らしいんじゃないですか、初防衛戦が新日本というのは」
–会見中、後藤戦に対しての自信が感じられたが?
杉浦「まぁ、2回勝ってるし、タイプ的に凄く好きなので」
–ベルトを巻いて上がるという部分で、これまでとの対抗戦とは気持ち的に違うか?
杉浦「いやっ、前もドームでベルトを巻いてJr.で(※2004年1月4日、GHC Jr.王者として登場)。僕の中ではあんまりベルトがあるからとか、今年は三沢(光晴)さんが横にいたけど、来年はいないとか、そういうのは無いですね。タイトルマッチというよりも対抗戦という方が、僕の中で占めている事が大きいですね。ワクワクする感じが。内容もですけど、結果もしめないといけないですね」
–記念撮影中、敬礼ポーズをしていたが?
杉浦「何か乗り移ったんでしょうね(苦笑)。この人に(青義軍)Tシャツをもらったので」
–試合順については?
杉浦「できるだけ後の方がいいですよね。GHCのタイトルマッチを下には見られたくないから」
–メインにしろという気持ちは?
杉浦「あんまり言うと、菅林(直樹)社長に……(苦笑)」
–メインとなるであろうIWGP戦を意識しつつ、GHC戦に臨むと?
杉浦「そういう闘いもありますよね。IWGP戦よりもGHC戦の方がスゲェ面白かったと思わせたいし」
–現IWGPヘビー級王者の中邑真輔には「G1 CLIMAX 2009」で敗れているが?
杉浦「今、俺がベルトを持っていて、1月4日に勝って何か見えてくるかもしれないし。どうなるか、終わってみないと分からないですね」
–1月4日に向けて特別な調整はするのか?
杉浦「年末、正月は返上ですね。コンディションは良くしたいので、あんまりのんびりはできない」
–「G1」以後の後藤の試合は見たか?
杉浦「見てないですね。今までと同じでは逆に困りますし、僕もだいぶ違ってますから。今年の1月4日(のカードで)、三沢さんはいないですけど、僕と相手が中邑、後藤だったので。3人がタイトルに絡んでいるというのは、頑張らないとと思います」
■後藤洋央紀選手
–過去2回の敗戦があった事で、今回の意気込みの高さが伺えたが?
後藤「もちろん、後が無いというのは変わりが無いですし。次、負ける事は考えていない。勝つ事しかない」
–後藤選手の中でGHC王座の印象は?
後藤「イメージはノアと。それしかない」
–過去、永田裕志、蝶野正洋、棚橋が挑戦して敗れているが?
後藤「新日本の選手が取った事が無いベルトなので、取れば美味しいなと。一つ、また快挙を成し遂げてやろうかなと」
–打倒杉浦へ向け、具体的にどの辺を修正していくか?
後藤「負けたというのは、自分の実力不足というのが一番にあるんですけど。先日、田中将斗選手と闘いましたけど、そういうものを乗り越えてきているので、自分自身、あの時とは一つ成長しているという自負があるんで。あの時と違う結果がついてくると思います」
–田中戦ではスライディングラリアットを初披露したが?
後藤「偶然生まれたものですけど、そういうものが出せれば、今後にも繋がると思うし。そういうものが出てきたという事は、俺自身が柔軟になってきているというか、一つの成長した結果じゃないですかね」
–メインではIWGP戦が行なわれると思うが、同じタイトルマッチとして意識はしているか?
後藤「自分自身がIWGPを目指している最中なので、IWGPも取れるんだというところを証明したいというか」
–GHCを奪取した後、IWGPとの統一戦を考えている?
後藤「(今回のGHC戦は)一番の近道というか、今、俺に与えられているIWGPへの。やっぱり、IWGPへの思いが強いですよね」
–杉浦戦に向けて、特別な調整などはするか?
後藤「もう1度VTRを見直して、研究しようと思っています。GHCのベルトを取ったら、ノアの巡業を回って、俺がノアを潤すと。こんなんですけど、責任感は強いんで」