「09年は、新日本の完全勝利です!」プロレス大賞で棚橋弘至がMVPを堂々受賞!
俺、獲りました! 『東京スポーツ』制定の09年プロレス大賞のMVP(最優秀選手賞)に、新日本プロレスの棚橋弘至が決定! この日、事務所に来ていた棚橋選手は、受賞決定の電話を受けたあと「MVPを獲りました!」と社員に立ち上がって報告!
新日本社内はどよめきと大拍手に包まれ、菅林社長ともガッチリ握手を交わした棚橋選手。そのあと、受賞記者会見が新日本プロレス事務所で行われた。
記者会見上にニコやかな笑顔で登場した棚橋選手は、「どうも、プロレス界もっともチャライ男に選ばれました棚橋です」「100年に一人のMVP・棚橋です」と浮つき気味のギャグを連発する上機嫌ぶり、ノリノリで会見を行った。
■棚橋弘至選手のコメント
「すみません。始めてのことなんで(笑)。今日、賞が決まるということで、昨日の夜からソワソワしてたんですけど。受賞の一報を聞いて、まだ時間が経ってないんですけど、まだフワフワしてるというか。ベルトは落としましたけど、年間とおして評価されての受賞なので、凄くうれしいです。新日本からMVPがひさしぶりということで……2009年は新日本プロレスの完全な勝利です! ウスッ!」
■以下、報道陣との一問一答
——過去に三賞は受賞していますけど、MVPの手ごたえは?
棚橋「三賞のときもうれしかったですけど、プロレス界に入ったときに父ちゃんが、『日本で一番になってこい!』と言って家を出してもらったんで、“自称エース”から、“日本のエース”になった。そういう記念日でもあります」
——お父さんに連絡は?
棚橋「さっきしました。仕事中だったみたいで、一分で切られましたけど(笑)」
——新日本は、2001年の武藤敬司選手以来、8年ぶりの受賞。そのあいだ評価されなかったことに関しては?
棚橋「やっぱり、くやしかったですね。今回もベストバウトが獲れなかったのは、悔しかったですけど、ベストバウトに自分の試合が5試合もノミネートできたってことはそれだけでもうれしい。……やっぱり、今年一年は新日本プロレスの勝利ですよ」
——今後の目標は?
棚橋「わりとチャラいんですけども、僕は現状に満足したことがない。ボクの全盛期はこれから来ると思いますし、もっとスゲーことになると、思いますし。2010年もMVPを予約しておきます」
——地上派ゴールデン復活も目指す?
棚橋「ま、業界自体の力が復活すれば、おのずと復活すると思うんで、近い将来。来年にでも、僕がなんとかしたいと思います」
——業界全体を盛上げるためにがんばってる?
棚橋「僕はいつも言ってるんですけど、プロレスに関わっている人、全員に幸せになってほしいんで。これからやることもいっぱいありますね」
——第三世代以降では、初めてのMVPだが?
棚橋「ま、いまチャンピオンの中邑真輔には、先にIWGPを獲られたんで、MVPは先に獲れてよかったです」
——団体の名実ともに“顔”になったが、1.4ドームではどんな闘いを見せたい?
棚橋「1.4に向けて、新日本プロレス全体が勢いづくかな、と。しかもMVP男が出ますから、縁起のいい大会になると思います」
——ノアとの対抗戦に関しては?
棚橋「興味のある選手はいますね。とにかく、いまは来年のMVPが決まるまでは、ずっと俺がMVPなんで。俺に触ると、ご利益ありますよ!」
——去年の1.4で前年のMVPだった武藤敬司を破りましたが、あれが転機だった?
棚橋「あの試合は大事な試合でしたし、そう考えると「IWGPというものが業界の中心に戻ってきたな」と。IWGPベルトに絡んでいく人間が、業界の中心ということで、ますます自信をもってやっていきます」
最後は新日本プロレスの菅林社長から、バラの花束を手渡され、満面の笑顔を浮かべた棚橋選手は「選考委員の皆さん、愛してま〜す!」とコメント。一方で、1.4東京ドーム決戦へ向けて気を引き締めていたMVP男・棚橋だった。
- 2009.12.9
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