プリンス・デヴィット、「天下一Jr」でエンジン全開! 大激闘の決勝戦の行方は?
11月29日、後楽園ホールにてZERO1の「天下一Jrトーナメント」が開催され、新日本プロレスからプリンス・デヴィットが参加、次々とトーナメントを勝ち上がり、決勝でも白熱の好勝負を展開したが、惜しくも準優勝に終わった。
初戦の菅原拓也、準決勝のサンジェイ・ダットを破ってデヴィットが迎えた決勝戦の相手は、ZERO1ジュニアの“象徴”ともいえる日高郁人。
コールは“ホーム”である日高の声援が圧倒的。だが、臆することなく挑んだデヴィット。両雄はスピーディーなレスリングでスタートしたが、場外のデヴィットに飛びつく破天荒なウラカンラナを決めた日高がペースを握る。だが、デヴィットも日高の腕をエゲツない角度で極めるなど、キラーな寝技地獄を披露。
そして、中盤、ついにデヴィットのハイアングルなトペ・コン・ヒーロ炸裂! さらに「ハイーヤッ!」と声をかけてのミサイルキック、さらに「ブレーンバスター!」と叫びながら、技を炸裂などアウェイということもあってか、いつもとは違ったストロングな魅力を爆発させるデヴィット。
一進一退の攻防の末、日高はガッチリと左足をホールド、この大ピンチを乗り越えたデヴィットは、雪崩式ブレーンバスター一閃! だが日高も切れ味のいいウラカンラナで切り返す。
試合終盤、ついに伝家の宝刀“プリンスズ・スロウン”を抜いたデヴィットだが、これもカウント2で返した日高は、ロープ最上段の揉みあいのあと、雪崩式の不知火を爆発。
すかさず日高のハイキックが顔面にクリーンヒット! これはカウント2で返したデヴィットだったが、最後は日高の豪快なオリジナルムーブ、“石見銀山”の前に無念の3カウント。
だが、観客が足を踏み鳴らすほどの、白熱の好勝負を展開したデヴィットにファンから、熱い拍手が送られた。
デヴィットは、試合後に「『ベスト・オブ・スーパーJr』と今日の『天下一Jrトーナメント』、二つとも決勝に行ったのに、敗れてしまった……次の『SUPER J CUP』では、絶対に優勝したい。ビッグなクリスマスプレゼントがほしいね」「そのためには、いま以上のスタミナ、ハート、そしてニューフィニッシュが必要かもしれない……」とすでに『J CUP』へ頭を切り替えていた。
そんな激闘続きだった今大会。デヴィットの初戦は、会見で「ボケ外人」呼ばわりした菅原拓也。序盤は場外のラフファイト全開の菅原に苦戦するデヴィット。
打点の高いドロップキックなどで反撃するが、老獪な菅原も引かずに一進一退。だが、デヴィットはスピンキックや垂直落下式ブレーンバスターで追い詰め、最後は強烈なダイビングフットスタンプ! 見事に準決勝進出を決めた。
準決勝は前インターナショナルジュニア王者のサンジェイ・ダットとの最強“ガイジン”対決。握手でクリーンにスタートした両者は、互いにトペにいくところをデヴィットがキック、サンジェイがウラカンラナで迎撃と、高速の切り返しでファンを魅了する。
変幻自在の空中技を繰り出すサンジェイにスピンキックやオーバーヘッドキックなどで反撃するデヴィットは、中盤以降も両者譲らない。
終盤、サンジェイが雪崩式の飛びつきフランケンシュタイナーを出せば、デヴィットはダイビングフットスタンプ! だがこれを返したサンジェイは、その場飛びのムーンサルト! これをまたまた返したデヴィット、ダメ押しのプリンスズ・スロウンを爆発させて勝利している。
もう一つのJrトーナメントを準優勝で飾り、そのポテンシャルを全開にしたデヴィット、来る『SUPER J-CUP』でも大旋風を起こすことは間違いない!
■ZERO1「『WRESTLER’S 7』〜天下一Jr.トーナメント2009〜 』
■11月29日(日)東京・後楽園ホール
[第1試合]
天下一Jrトーナメント2回戦 時間無制限1本勝負
○ プリンス・デヴィット
(7分24秒 ダイビング・フットスタンプ →片エビ固め)
× 菅原拓也
[第5試合]
天下一Jrトーナメント準決勝 時間無制限1本勝負
○ プリンス・デヴィット
(11分37秒 プリンスズ・スロウン→片エビ固め)
× サンジェイ・ダット
[第8試合]
天下一Jrトーナメント決勝戦 時間無制限1本勝負
× プリンス・デヴィット
(20分17秒 石見銀山 →体固め)
○ 日高郁人
- 2009.11.29
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