打倒CHAOSへ、“青義軍”が公開練習!
11月19日午後、都内の新日本プロレス道場にて、青義軍の永田裕志選手、S・S・マシン選手、井上亘選手、平澤光秀選手が公開練習を行なった。
この日は朝10時から合同練習に参加し、みっちりと汗を流したという4選手。そして、永田選手、マシン選手が鋭い目を光らせる中、井上選手と平澤選手が熱のこもったスパーリングを披露した。
永田選手は、しきりに檄を飛ばしながら、両選手に監獄固めの切り返し方や、効果的な腕ひしぎ逆十字固めの取り方をレクチャー。平澤選手に「お前、スキがあり過ぎる!」と指摘するなど、駆けつけたマスコミ陣に相変わらずの“熱血指導”ぶりを見せつけた。
■公開練習後のコメント
井上「青義軍に入って1シリーズ経過して、次が“青義軍のシリーズ”と言われています。今まで経験してきた事、青義軍に入って肌で感じた事を1試合1試合ぶつけてやります。勝つポイントを逃さない。必ず勝つ! 以上!」
平澤「中邑真輔が部活だとか、青義軍の事を言ってるけど、いいじゃん、部活だって。こっちはまとまって全部勝ちに行くんですから。CHAOSにそんな団結力、一切無いでしょ。みんな頭の中は個人の事ばかり。何としても、何としても、後楽園、絶対チャンスを掴み取ります!」
永田「アイツらに散々バカにされてるんだぞ」
平澤「ハイ」
永田「へらへらしてるとか、ネタでやってるとか。俺は毎日、汗流して、叫んで、涙流して、試合で悔しい思いをしてるのをバカにされてるんだぞ。悔しいか?」
平澤「悔しいです」
永田「CHAOSにぶつけてやれよ。散々言われた事に対する答えをぶつければいいんだよ。今シリーズ全勝したら、青義軍解散でもいいよ。お前らが何かを掴めば青義軍の役割は終わりだよ。何かを掴んでベルトでも何でも取れるくらいまで行けよ!」
井上&平澤「ハイ!」
永田「(平澤に向かって)これだけの体、いつ開花してもおかしくないんだよ、素材的には。あとはキッカケ」
マシン「単純だよ。散々アイツらにコケにされて悔しいだろ。はずかしいか? はずかしくてやってられないか? 俺は全然はずかしくないぞ。その気持ちをリングでボーンと出せばいいんだよ。そうすれば勝てんだよ。俺らやる事はやってんだよ。必死で試合をやってる、それを出せって言ってんだよ。溜めろよ、そしてそれをリングで出してみろ」
永田「大丈夫、お前らだけ走らせないから。最終戦で俺が中邑をやっつけるから。(平澤に向かって)その前にお前が中邑をやっつければ、お前が一番美味しいんだよ。俺に遠慮するな、中邑の首を取れ。そしたら、はずかしくてタイトルマッチなんてできねぇだろ」
マシン「恥じかかせてやれ。それくらいのつもりで試合をやってみろ」
永田「お前らに見せてやるよ、俺の歩んできた道を。俺もお前らと一緒に走ると言った以上は、中邑からベルトを取る」
■11月23日後楽園大会に向けてのコメント
永田裕志(vs石井智宏)
「石井、負けたら青義軍に入るって言ってるじゃん。ふざけて言ったとしても、俺は負けないから。強引にでも首根っこを掴んでひれ伏せさせて、コイツらの下っ端から入れてやってもいいですよ。今ここで石井に負ける訳にはいかないから。石井は長州(力)さんの良いところを受け継いでいるし、あそこでぐずぐずやってるタイプじゃない。石井とは熱い試合になるけど、格の違いを見せてやります」
井上亘(vs中邑真輔)
「初対決ですね。棚橋(弘至)選手との試合を見て、以前の中邑選手とは違う事を凄く感じました。試合の流れの中でポイントを逃さず、自分の流れに沿って、勝ちを収めたいと思います」
平澤光秀(vs矢野通)
「散々、青義軍をコケにしているので、言うだけはタダですから。いくらでも言っていて欲しいし、もっと言って欲しい。でもそういうヤツは絶対に足元をすくわれるから。絶対に勝ってこの試合、次の(試合の)井上さん、永田さんに繋げていきます。僕に負けたら、あの金髪を黒髪にしてもらって、青く染めてもらいます」
S・S・マシン(vs飯塚高史)
「飯塚か。飯塚なんて、俺から見たら昔の飯塚と何も変わってねぇなって。そういう印象しかない。ヒールになったらしいけど、“ひよっ子”だよ。俺の歴史の中で見たら、あんなものはヒールの内に入らねぇよ。物使ってるだけじゃねぇか。チェーンデスマッチを俺とやらせてみろ。今までで一番いいチェーンデスマッチを見せてやるよ。屁みてぇなものだ」
■マスコミとの質疑応答
–公開練習を終えてみての成果は?
永田「公開する前に、いつもそうなんですけど、かなりハードなトレーニングをして、道場のストーブを消した状態でも選手の熱気で曇るくらいの。ヘロへロだったと思うんですけど、でもそこでさらにもう一つ追い込むという意味で、彼らにマスコミの皆さんの前で裸になって自分を出して闘う。ちょっと精神的なものを突き詰めるだけで、これだけ出せるんだから。彼らは自分で殻を突き破る何かがどうしてもできていない。でも、ちょっとこっちが言っただけで、凄い気迫。最初のレスリングと、後半ハッパをかけてのレスリングは全然違うんですよ。これを俺が何も言わなくてもやってくれれば。確かにきつかったですけど、俺がハッパをかけた事で出す。それは火事場のクソ力のような気がしますね。それを出せばCHAOSとの闘いで、とんでもないどんでん返しが出てもおかしくない」
–開幕戦ではCHAOSとイリミネーションマッチで激突するが?
永田「結果もそうですけど、悔しさを出して欲しい。俺も心を痛めたけど、井上、平澤にダメ出しして、それでも彼らは絶対に勝つというのでこのチームができた。それをネタでやってるとか、三文芝居とか言われて、俺達はホントにクソマジメにやってきた。それをバカにされた事に対する怒りが彼らにあるのか。そういうものを全面的に、現状を打破しなきゃいけない怒りと、死にもの狂いでやってる事をバカにされた怒りを出して欲しいですね。俺としては前哨戦という形で、いかに中邑のフラストレーションを溜めさせてやるか。ボマイェって『やっちまえ』って意味なんですよ。ボマイェってまどろっこしい名前つけないで、俺だったら“ボンバイエ”って名前をつけてやりますよ。昔、藤田(和之)と試合をやった時、コーナーにへたり込んだところに膝を何発もぶち込んだんですよ。ホント、コーナーに押し付けられて藤田に強烈な膝を何連発も食らいましたし。頭蓋骨に膝蹴りを何発も入れられて、試合後、コメントしてる内に記憶が飛んでった事も経験してるし。逆に俺も藤田にビンタかまして、蹴りを何発もぶち込んで。お互いにやるかやられるか、中邑とそういう闘いをして、ひねり潰してやりたいなと。スマートに捉えてるところをグチャグチャにしたい。(中邑は)殺伐ではあるけど、ちょっとクリーンですよね。彼のクリーンさというか、甘さをズタズタにして。毎日それが続いたら、最終戦まで中邑の体がもたないかもしれない。お互いリスクを背負った状態で毎日必死の闘いをしていくという事ですから、その可能性はあるでしょう。対中邑のテーマは『ぶっ殺すぞ!』という事で」
–この対抗戦で勝ち越した場合、CHAOS側に要求する事は?
永田「まぁ、石井が俺に負けたら青義軍に入る事はあるかもしれないけど、要求というか、逆に鼻で笑ってやるよな。お前らバカにされたんだから。何かある?」
井上「いえ、俺は無いです」
永田「全員坊主にしてもらっても、面白くも何ともないしな」
平澤「ハイ」
–青義軍に入れてイチからやり直させるというのは?
永田「やだ、あんな下品な奴ら」