「両国は真っ二つになる!」棚橋弘至直撃インタビュー(パンフ番外編)
11月8日両国大会、運命の中邑真輔vs棚橋弘至戦を今回の両国大会パンフレットで徹底特集!
濃厚な一冊となっています。今回は特別にパンフレットに入りきらなかった棚橋弘至インタビューのアウトテイクをお届け! この続き、さらに濃厚な内容はパンフレットをご参照ください!
■猪木さんは、なかったことにしていいです
——棚橋さん、現状としては半年間、棚橋ワールドが展開したあとでの中邑さんの王座になっています。
棚橋「挑戦が決まったあと言うのもなんですけど、中邑がチャンピオンでどう回していくんだろう? というのも観てみたかった気はしますよね、(不敵な表情で)」
——やれるもんならやってみろと。
棚橋「俺のあとは厳しいっすよ。まぁ、俺が奪ったら不可能ですけど(笑)。ただ、これまでの棚橋体制に対してフラストレーションがたまってたお客さんがいま、バーッと中邑を押していると思うんで。だから、棚橋と中邑も別れましたけど、ファンも一緒に別れたんですよ。今度の両国は真っ二つになるかもしれない」
——いや、どういう雰囲気になるか想像もつかないですね。
棚橋「もう、お客さん同士のケンカが起きるとか、そのぐらいのこともあるかもしれない」
——それから、今回、中邑さんから「猪木」という名前が出てきたときに、棚橋さんは真っ先に拒否反応を示しましたよね。
棚橋「なんでいまさら? って話でしょ。次のステージに進もうとしている団体であり、そこのエース候補が過去に戻っちゃったら、会社としてのモチベーションが下がっちゃいますよ。チャンピオンは何やっても何言ってもいいけど、そこは責任を取らなきゃいけない。……僕も適当なことばっかり言ってますけど、6割ぐらいは合ってますから。間違っていることは間違っていると言ってあげないと!」
——ただ、中邑さんは「猪木さんをなかったことにしていいのか?」とも言ってます。
棚橋「なかったことにしていいです!(キッパリ)」
——あ、なかったことにしてもいい。
棚橋「猪木さんなんか、俺が超えりゃあいいんです。超えちゃえば、影響力なんてチリみたいなもんですから」
■お客との相互作用、そこが中邑は抜け落ちている
——それから、中邑さんはインタビューで「プロレスが舐められたくない」ともおっしゃってるんです。
棚橋「まぁ、俺のプロレスの判断基準はおもしろいか、おもしくろくないかだけなんで。おもしろいことならなんでもやるしね。ただ、最低限の部分はありますよ。身体ができているか、基礎がしっかりしているか」
——逆に言うとおもしろければ、認めてしまうような部分もある?
棚橋「心を動かされるものはありますよ。素晴らしいものは素晴らしいですから」
——そのへんのプロレス観もかなり違いますね。
棚橋「お客さんが帰るときに『楽しかったね』と言ってもらえればいいし。プロレスに求めるものは人それぞれですけど、やっぱりチケットのぶん満足して帰ってほしいなって。それがレスラー冥利につきるじゃないっすか」
——そもそも棚橋さんのルーツ的に、一番影響を受けたレスラーは?
棚橋「う〜ん。影響というか、好きなレスラーはいますよ。やっぱりショーン・マイケルズとか」
——WWEを代表する名レスラーですね。
棚橋「もちろんアメリカはビジネスとして成立されてますから、一概に一緒にできないですけど。ただ、思い描くのはああいう華やかな会場で、華やかな選手が出てきて、イベントとして豪華さが出たらいいなって」
——本場のTNAのリングも体験されてますし。
棚橋「いいっすよね! お客さんとレスラーが素晴らしい相互作用をする。レスラーがいい動きをすれば、会場が盛りあがるし、その逆もある。……そういう部分が、中邑のプロレスには抜け落ちているかもしれない」
——わかりやすいエンターテインメント的な要素はないですね。
棚橋「でもね、プロレスって対戦相手がいて、お客さんがいて、リング屋さんがいて、会場があって……そういう環境があってこそプロレスなんです。それを中邑にもわかってほしい」
※この続き、さらに濃厚な内容はパンフレットをご参照ください! 当日、会場にて定価1000円(税込)で発売されますので、会場売店でお買い求めください。
- 2009.11.6
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