ライガー、金丸の意地にあと一歩及ばず準優勝/10月31日プロレスリング・ノア試合結果
プロレスリング・ノア
「Autumn Navig.’09」
〜第1回ジュニア・ヘビー級リーグ戦〜
10月31日(土)
東京・JCBホール
第8試合
時間無制限1本勝負
「第1回ジュニア・ヘビー級リーグ戦」優勝決定戦
○金丸義信
(18分53秒 タッチアウト→エビ固め)
×獣神サンダー・ライガー
※金丸が優勝および第19代GHCジュニアヘビー級王者となる。
=試合経過=
“虎ハンター”小林邦昭をセコンドにつけて決勝戦に臨んだライガー。対するは、かつてGHCジュニアヘビー級王座を争ったこともある金丸。ゴング前、両者は額を合わせて睨み合った。
試合が動いたのは中盤の場外戦。ライガーは、掌底で金丸を鉄柵の外へ吹き飛ばし、“場外”パワーボムを敢行! 場外でダウンする金丸を尻目にリング上で余裕綽々と言わんばかりにポーズを決める。
完全に試合の主導権を握ったライガーは、低空ドロップキック、ドラゴンスクリュー、“場外”ニークラッシャーで金丸の脚部を徹底的に攻め、足4の字固めへ。悶絶する金丸が体を回転させてロープへ逃げてもなかなか技を外そうとしない。
その後も脚攻めを続けたライガーは、今度はアンクルホールドで金丸にギブアップを迫る。さらに金丸の脚部を何度も踏み付ける。だが、金丸も黙っておらず、カウンターの低空ドロップキックで応戦。ムーンサルトプレスをかわされるとマットへ着地し、ダイビングボディアタック、ダイビングボディプレスを立て続けに繰り出す。
ところが、ライガーはペースダウンせず、パワーボムホイップからのダイビングボディプレスで金丸にお返し。両手を広げてフィニッシュを予告すると、垂直落下式ブレーンバスターの構えへ。だが、金丸が逆にライガーを投げ返して抵抗する。
ライガーは、コーナーを背にした金丸に浴びせ蹴り。そして、コーナーからダイブしてきた金丸を掌底で迎撃し、串刺しランニング掌底、垂直落下式ブレーンバスターと畳み掛ける。そして、雪崩式垂直落下ブレーンバスターからカバーにいくが、なんと金丸はカウント2.9でクリア。
掌底をかわされたライガーは、フライングボディーシザースドロップ(空中胴締め落とし)で金丸からニアフォールを奪う。そこから必殺のCTBを狙うが、金丸に一回転されてマットに着地されてしまう。これで難を逃れた金丸は、ラリアット2連発、掌底を受け止めてのショートレンジラリアットでライガーに猛反撃。そして、垂直落下式ブレーンバスターからのフォールをカウント2で返されると、必殺のタッチアウト。さすがのライガーもこれは返せず、金丸が「第1回ジュニア・ヘビー級リーグ戦」を制した。
=試合後コメント=
ライガー「優勝以外なかった。悔しい。ヤツのあのパワーはどこから出るんだ。追い込んで、追い込んだんだけどね。ヤツの目は飛んでいた。小林さんの『来るぞ』っていう声が聞こえた。せっかく小林さんにセコンドをお願いしたのに、ベルト(※優勝者に与えられるGHCジュニアヘビー級王座)を獲れなくてこんなに悔しいことはない。俺に何が足りなかったのか、邦昭さんに後で聞きます。ここのままじゃ済ませない。ライガーは負けたままで終わらない。次は必ず一発で獲ってやる」
第3試合
時間無制限1本勝負
「第1回ジュニア・ヘビー級リーグ戦」決勝トーナメント第2試合
○獣神サンダー・ライガー
《Bブロック1位》
(10分45秒 空中胴締め落とし→体固め)
×デリリアス
《Aブロック3位》
=試合経過=
ゴング直後、デリリアスは奇声を上げながらリング内を走り回ったと思ったら、突然場外へ降りる。そんなデリリアスの変則的な動きにライガーは戸惑い、ペースを崩されてなかなか試合の主導権を握れない。
ライガーを自分の世界に引き込んだデリリアスは、ライガーの角に噛み付くという奇抜な攻撃を皮切りに、連続セントーン、背中へのヘッドバット、河津落としからの変型アームロック、コブラホールドを繰り出す。
対するライガーは、ダイビングボディアタックで飛んできたデリリアスをバックブリーカーの要領で膝を使って迎撃し、串刺しランニング掌底で応戦。すると、デリリアスはランニング掌底をかわして逆さ押さえ込みを出し、ライガーの反撃を許さない。
デリリアスにパワーボムを切り返されたライガーは、カウンターの掌底ですぐにリズムを整え、ダイビングボディプレス。ところが、デリリアスの両膝でブロックされて自爆してしまう。
勝負に出たデリリアスは、背中へのダイビングボディプレスでライガーをカバー。キックアウトしたライガーは、ブレーンバスターの構えに入ったデリリアスにスモールパッケージホールド。しかし、デリリアスにカウント2で返され、ピゾロドライバーで3カウントを迫られる。
ギリギリでキックアウトしたライガーは、デリリアスの串刺し攻撃をカウンターの掌底で迎え撃ち、垂直落下式ブレーンバスターの構えへ。これは不発に終わり、スクールボーイで丸め込まれてしまうが、すぐにカウンターの空中胴締め落とし。これで電光石火の3カウントを奪い、決勝戦進出を決めた。
=試合後コメント=
ライガー「ここ(勝利者コメントスペースの椅子)には座らない。ノアの看板を背にしてここに座るのは、優勝した時だ。それが俺のプライドであり、自信の表れだ。(決勝の)相手が誰であろうと勝つのは俺だ」