TAJIRI選手より新日本プロレス事務所に棚橋選手宛に手紙が届きました
親愛なる棚橋くん。退院&復帰おめでとう。ボクに完全ピンフォール負けし、美しいお顔を無惨にも眼底骨折し、大切なIWGP王座も返上を余儀なくされた、最低最悪なこの期間をいかがお過ごしでしょうか?
ま、実はそんなことはどうでもよくて、ボクは今、自身の原点である海外放浪に立ち返るべく、南欧のポルトガルを一人ぶらりと旅しています。
で、当然のことではありますが、ユーラシア大陸の果てのこの国でも、ボクは“やっぱりとんでもなく有名”でありました。街を歩けば「あ、TAJIRIだ!!」と、ちびっ子達が群がってきますし、先ほどは首都リスボンのジムで汗を流していたところ、ジムの会員達が「なんでTAJIRIがここにいるんだ!?」と、大騒ぎになる始末。常日頃から「宇宙」などという壮大なスケールの言葉を口にしていながらも、実際は地元である岐阜県でもたいして有名ではない、“自称スーパースター”との違いが歴然であるエピソードであると言えるでしょう。
で、またもやそんなことはどうでもよく、女っ気など全くない今回の一人旅で、ボクは“性的興味”に目覚めてしまいました。それは……、復帰したばかりの棚橋くんを徹底的にいたぶりまくり、自虐のヘドと涙の海に完膚なきまで沈めてしまうこと。一人旅を続けるうち、本当に自分のやりたいことが何であるのかがよく分かりました。“日本マット界一美しい”あなたを、再びヘドの海に沈めてあげます。それこそが、ボクにとって“エクスタシー”を感じる極上の手段だからです。
そして、11月の両国でIWGP王座に返り咲き、いつか組まれるであろうボクとのタイトルマッチで負けてください。「G1」で敗れたときのように、醜態を晒しまくってください。決して悪いようにはいたしませんので。なぜならボクは今回の旅で、あなたがたいした痛みも伴わず、マットに沈む新たなアイデアを完全シミュレートしつつあるのですから。あなたの得意技を“逆利用”し、綺麗に3カウント獲ってあげます。
そのとき、ボクは改めて“新日本プロレスリングの絶対エース”として、日本マット界の王者に君臨することとなるでしょう。
というわけで棚橋くん。ボクが帰国するまで、とことん調子に乗っていてください。帰国次第、ボクはあなたの“疫病神”として、徹底的に邪魔しまくってやるつもりですから。