「IWGP戦は間違いなく俺が獲ってやる」(真壁)/「G1 CLIMAX 2009」優勝会見
8月17日、「フィールズPresents G1 CLIMAX 2009〜New Lords,New Laws〜」の一夜明け会見が行なわれ、初優勝を遂げた真壁刀義選手が現在の心境を語った。
なお、棚橋弘至選手が眼窩内側壁骨折によりIWGPヘビー級王座を返上したため、真壁選手は9月27日神戸大会で中邑真輔選手と王者決定戦を行なう。
■真壁選手のコメント
「昨日も言った通り、『G1』は『負けられなかった』という気持ちが一番ある。俺が自分のレスラー生命をかけてG・B・Hを結成して、各地で暴れまわったのは、新日本への挑戦であり、自分の価値を上げるため。そんな中で仲間の裏切りがあったり、正直言って『この先どうなるのかな?』と思った時もあった。その全てを変えてやろうと思い、この『G1』に挑んだ。初戦の大森(隆男)はかき回してやろうと思ったけど、なんか知らんけど正攻法になった自分がいた。そのクセ負けてしまって。第2戦でジャイアント・バーナードとやった時に、真っ向勝負という自分の闘い方にもう1回目覚めた。俺のウリと言ったら、反骨心でありハングリー。その牙が、いつからか丸くなってしまっていたと気づいた。そして、チャンピオン棚橋だよな。30分ドローか。これで終わったと思って逃げるのは、俺が『くだらない』と否定して生き方だから。もう、思い切りやるしかないと思った。そしたらTAJIRIだよな。元WWE。世界中で一番有名な日本人だろ。ほぼ圧倒したよな。まぁ、最後の最後に決めきれなくて、ミストを食らっちまったけど、結果的に首の皮1枚つながった。でも、そこで確信したよ。断崖絶壁に追い込まれた時こそ、俺の本領が発揮されるんだ。今までもそうだった。『ふざけんじゃねぇ』という力で全てをひっくり返してきたから。それで田中将斗か。去年、俺が準優勝した『火祭り』でアイツには行かれて(負けて)るんだよな。全ての利子をつけて、借りを返済したよな。あと一つ、タヌキ野郎(矢野)。不思議なことに決戦の場所が、俺が裏切られて頭をカチ割られた両国なんだよな。『リーグ戦の後があるか? ないか?』プラス憎悪にも似たもの、内面の闘いだよな。それでアイツを地獄に叩き落した。準決勝は杉浦(貴)か。アイツの闘っている覚悟を感じた。何年か前にプロレスリング・ノアで会った時と変わらず、いいファイターだと思った。まぁ、そこでも頭カチ割られてるけどよ。そこからが俺の本領発揮だよ。そして、最後は中邑。これは『G1』の決勝以上のものだよ。アイツが反体制みたいなこと謳いながら、言っていることとやっていることがチグハグしてる。俺はそれをブレていると言ったし、野郎はブレてないと抜かしやがる。そのイニシアチブの取り合いをして、その中での決勝。あの野郎たち“なんちゃってヒール”と組んでる時(2008年)、俺は準優勝だよ。アイツらと別れた瞬間に俺が準優勝以下!? それだったら目も当てられないだろう。だから負けられなかったんだよ。勝って実感なんかねぇよな。俺の中ではイライラした戦闘体勢が続いているよ。試合が終わったあと、『この野郎(中邑)とはまだ続くんだろうな』って考えていたら、神戸のカードが変わったろ? 不思議なもんだよ。また決勝とおんなじだ。ヘビー級王者決定戦だよ。思ったその通りだよな。俺は力づくでこの地位を勝ち取ったんだよ。それを誰に渡すかって? 誰にも渡さねぇんだよ、そんなもんはよ! 中邑? 上等だよ! 『G1』の決勝どおりだよ。テメェも納得してねぇだろうが、こっちもまだ納得してねぇんだ。いいか、コテンパンだ。完全決着だよ。IWGP戦、これは間違いなく俺が獲ってやる」
■マスコミとの質疑応答
–優勝賞金1,000万円の使い道は?
真壁「キャバクラ行ったり、クラブ行ったり。それしかないだろ、お前。片っ端から女を口説いて、男の欲望を全て満たす(ニヤリ)。ちょっと想像してみ? な? スゲェだろ? それしかねぇだろ? だって、『G1』獲ったんだぜ? どんだけ俺が毎日ストイックにやってると思ってんだ(ニヤリ)。簡単だよ、1,000万使うなんてよ。だったら楽しむしかないだろ」
–1ヶ月半後のリターンマッチとなるが?
真壁「俺もこのカードをいま知ったんだよ。『G1』というリーグ戦は、『勝ち上がらなくてはいけない』とか、色んな精神的ストレスが物凄くあった。その中での決勝戦で、俺が勝った。そして、そのステップを越えたところのIWGP戦で、俺があの色男(棚橋)を女たちの前でメチャクチャにして勝ったらカッコいいだろ? そんな青写真が頭の中によぎっていたんだが、相手がつい昨日やった奴(中邑)なんだよな。だから、(9月)シリーズでそこまでの流れはあるだろうよ。負けれねぇもんもある。譲れねぇもんもある。そのせめぎあい。その果てにIWGPがあるわけだから、『G1』と変わらないテンションで挑む気がする。対戦相手がお坊ちゃま君だろ? 何度やっても同じだよ。『すみませんでした』と土下座するまで、ケチョンケチョンにアイツの存在を否定してやる。叩き潰すしかねぇだろうな」
–昨日、ZERO1の崔領二選手から対戦要求があったが?
真壁「俺は、リングで優勝が決まって、控え室で会見(勝利コメント)するんだろ? どうしてあのタイミングで入って来るかね? もっと会見中に突っ込んで来いよ。この意気地なし野郎! ただ、対戦を了承したことは、昨日言ったとおり。俺はずっとてっぺんを獲りたいと、イヤというほど考えていたんだよ。だけどよ、獲った瞬間、狙われる立場になるんだよ。新日本で一番デカい大会を獲った奴に(崔は)ケンカ売るのが一番早いだろう。俺は『火祭り』も否定しねぇ。ただ、崔領二って言ったよな? テメェの存在だけは全否定してやるよ。何でだか分かるか? 顔じゃねぇってことだよ。文句あるんだったらいつでも来い」