The Prospects for「G1 CLIMAX 2009」(3)/8月9日大阪府立体育会館 大会展望
「G1 CLIMAX 2009」3日目の8月9日大阪大会。この日もメインイベントに出場する現IWGPヘビー級王者・棚橋弘至は、Aブロック公式戦で矢野通と激突する。
棚橋と矢野は、これまで2005年、2007年の「G1」公式戦で対戦しているが、いずれも引き分けに終わっている。2007年は、棚橋が矢野の術中にはまり、場外へ道づれにされて両者リングアウト。
手痛いドローに「ふざけんなよ、マジで。ぜってぇ許さねぇ」と棚橋が怒りを露にする一方で、矢野はしてやったりの表情を浮かべながら「オイ、計算通りだ、バカ野郎! 俺はなぁ、経済学部出身なんだよ! 計算はお手のものだ、バカタレが!」と得意げに捲くし立てた。
ラフ・反則技三昧の極悪ファイトばかりが目立つ矢野だが、頭脳プレーも得意中の得意。“かつてのG・B・H”が極悪ヒール集団として隆盛を極めたのも、ブレーンである矢野の存在が大きかった。
現在もCHAOSでその手腕を振るっている矢野は、今回の棚橋戦もなにかしらの計略を練ってくるはず。“曲者”矢野を相手に、棚橋はまたも足をすくわれてしまうのか?!
そして、Bブロックでは、永田裕志と杉浦貴(プロレスリング・ノア)が激突。アマチュアレスリング時代、永田は杉浦にトレーニングパートナーになってもらい、ともに練習に励んでいたことがあった。
昔から知る杉浦の闘いぶりを今年1月4日東京ドーム大会で目の当たりにした永田は、「彼の自力の強さはレスリングの時から知っていましたけど、いつの間にあんなに凄い選手になったのかなと。ウチの若い奴らに足りないのはこういう1本筋の通った強さだと思いました。こうやって出てくるべき選手だと思います」と、杉浦を改めて高評価していた
アマレス時代を経て、「G1」という大舞台で再会を果たす両選手。このシングル初対決でどのような激闘が繰り広げられるのか。要注目の一戦だ。