7月16日、プロレスリング・ノアの日本武道館大会にGHCヘビー級チャンピオンの小島聡選手が出場。メインで拳王の挑戦を受けたが、惜しくも敗戦を喫して、王座陥落となった。
6.12さいたま大会で、潮崎豪からGHCヘビー級王座を奪取した小島は、この日が初防戦。今回は、新日本プロレスに敵がい心むき出しの拳王がチャレンジャーとして登場した。
試合は、序盤に小島が場外プランチャから、場外の鉄柵に5度も叩きつけるなど珍しいラフファイトを展開。リング上では、何もフォール態勢に入るなど、攻勢を見せていく。
だが、拳王も得意の打撃、キックのバリエーションで追い込み、サッカーボールキックはカウント2。ダブルニードロップ、ボディシザースで追い込むと、小島の腰を踏みつけて挑発三昧。ソバットの後で、「新日本プロレス、こんなもんか? どうしたんだコイツ?」と煽っていく。
試合中盤、小島も拳王がPFSを狙ってセカンドコーナーに上がったところをラリアットで場外へ叩き落す。場外へ戻した小島は、コジコジカッター、だがブレーンバスター狙いをかわした拳王が、スリーパーホールド。
ここから、小島は“盟友”天山のモンゴリアンチョップ連射、雪崩式のコジコジカッターを爆発させるなど、試合のペースを渡さない。
試合終盤、小島は拳王にラリアットで両者がダウン。さらに、垂直落下式ブレーンバスター、続けてラリアットを狙うも、これは拳王が回避。
拳王は強烈な右ハイキックを命中させると、コーナー最上段からのPFSはカウント2。だが、拳王は再度コーナー上からムーンサルト式のダブルニーアタックを投下。これが、フィニッシュとなって小島から3カウントを奪取した。
試合後、拳王は引き上げる小島に「プロレスリング・ノアは、新日本プロレスの天下り先じゃ、なかったな」と痛烈マイク。だが、「まあ、小島とは前哨戦でいろいろあったよ、けど、メチャクチャ勉強するところがあった。メチャクチャ学ぶところもあったぞ? そして、少しだけは……楽しかったよ。小島聡、どうもありがとな」と認める発言も。
「俺もノアもまだまだ発展途上だ。もっと良い景色を俺が見せてやるから。これからもプロレスリング・ノア、俺から目を離すなよ」と大会を締めくくった。