「何かを吸収してまた進化したい」(棚橋)8月2日「梶原一騎追悼興行」記者会見
7月29日、東京都内の興義館にて、8月2日に後楽園ホールで行なわれる「第12回梶原一騎杯 KICK GUTS 2009 BREAK THROUGH-12〜突破口〜」についての記者会見が開かれ、真樹道場本部の真樹日佐夫氏、リアルジャパンプロレスの初代タイガーマスク選手、新日本プロレスの棚橋弘至選手が出席した。
同大会は、漫画原作者でタイガーマスクの生みの親でもある故梶原一騎さんの23回忌にちなんで開催されるキックボクシングの興行。しかし、梶原さんの実弟である真樹氏の意向により、棚橋弘至&タイガーマスク&岡田かずちかvs初代タイガーマスク&永田裕志&吉橋伸雄が、スペシャルマッチとして行なわれることとなった。3者のコメント及びマスコミとの質疑応答は以下の通り。
真樹「梶原が亡くなって丸22年が経ちました。プロレス、ボクシング、キックボクシングを愛し続けてきた彼が、本当の意味で喜ぶのはこういう祭典。88年から『格闘技の祭典』として続けて来ましたが、最初から初代タイガーマスクには世話になっていまして。23回忌で一つの大きな節目なので、初代と4代目のタイガーマスクが(揃う)。大きなスペシャルマッチとして、プロレスは6人タッグという形で(行なう)」
初代タイガー「この興行は、1年に1回絶対やって来る、僕にとっては一番大切な、基本的な日であるということになります。梶原先生のお付き合いからタイガーマスクが生まれて、僕があって、そして真樹先生と公私ともに僕と付き合っていただいて。非常に重要なイベントだと思います。このイベントでは、いつも魂を入れて試合を行なっています。今回も大変な選手と試合をさせていただくので、自分としては思い切り暴れたい。そして、梶原先生に『先生の遺産を遺します』という気持ちで、頑張りたいと思います。(棚橋とは)思い切りやらないと失礼に当たるので、大いに暴れて、90%は僕がリングの中に入りたいと思います」
棚橋「新日本プロレス100年に1人の逸材、棚橋弘至です。今回、この梶原一騎先生の23回忌追悼興行に呼んでいただき、ありがとうございます。僕はプロレスを、ジャンルを越えて広めて行きたいという思いがありますので、普段見に来てくれるお客さんとはちょっと違いますけど、全力で試合をして、その魅力を伝えたいです。また、初めてとなる初代タイガーマスク選手との対決は、スゲェ楽しみです」
■マスコミとの質疑応答
–棚橋選手の印象は?
初代タイガー「非常に着やせして見えるんですけど、そういう人って一番怖いんですよ。僕はどうしても着ぶくれして見えちゃうんで(笑)。その着やせして見せるというのは、レスラー的には一番理想なんですね。噂もよく知ってますし、はっきり言って怖いなと。そういうイメージがあります。タッグマッチというのは、短い時間でありそうですけど、お互いにスタミナが残っている同士ですから、思い切り技が出せるんですね。爆発力のある選手が一番怖いですから、それを非常に警戒しています」
真樹「今の彼は、一番脂が乗っている。ほかの選手より一頭身、抜きん出ているというかね。その調子でよろしく頼むよ」
棚橋「はい」
–試合に対する意気込みは?
棚橋「6人タッグマッチですけど、初代タイガーマスク選手と絡みたいなと。それで学ぶこともあるだろうし、その次に僕は『G1 CLIMAX』を控えているので、何かを吸収してまた進化したいです」
–梶原さんの作品に思い入れがありますか?
棚橋「やっぱり『タイガーマスク』のアニメですね。再放送なんですけど、観ていました」
–今日はIWGPヘビー級ベルトを持参しているが?
棚橋「新日本じゃない所で試合をしますからね。新日本を理解していただく時は、チャンピオンが出て行くのが一番早い。それに、新日本を語るにおいて、僕抜きではちょっと成り立たないんで」
——なお、同大会では、二代目タイガーマスクとして活躍した故三沢光晴さんの追悼セレモニーも行なわれる。