「やっぱり俺は“100年に1人の逸材”」棚橋が王座返り咲きの喜び、杉浦戦に向けての意気込み語る!
6月20日大阪大会にて中西学選手とのリターンマッチを制し、第52代IWGPヘビー級王者に輝いた棚橋弘至選手が22日、新日本プロレス本社で記者会見を開き、王座返り咲きの喜びを語った。
■棚橋選手のコメント
「熱愛が発覚しました。(ベルトと)ヨリが戻りました。つうわけで、中西選手に勝って元カノを取り戻しました。(6月20日大阪大会では)本当に迷いの無い試合が互いにできたんじゃないかなと。その中で勝利の女神は、ちょっとだけ棚橋がタイプだったんじゃないかな。中西選手も1回ベルトを巻いて、ベルトの魅力に取り付かれたと思うので、またきっとベルトを狙ってくるだろうし。その時は俺がチャンピオンで(挑戦を)受けたいし。今回、リターンマッチという形だったんですけど、その1ヶ月の流れの中でこのIWGPのベルトに色んな人の気持ちが乗っかってきているなと。棚橋ファン、中西ファン、そういう人の気持ちを動かす(ものがあった)。棚橋ファンは嬉しいだろうし、中西ファンは悔しいだろうし、それが次に繋がっていくし。人の心を動かすベルトになってきたと思いました。この1ヵ月半はチャレンジャーだったんですけど、(自分は)ちょっと大人しかったかなと。もう周りの目を気にせず、これからは怒られ覚悟でどんどんやっていく。ちょっと自分自身を過小評価していた。『やっぱり俺は“100年に1人の逸材”だ』って。大阪のタイトルマッチでひと化けしたから、もう完全に化けました。(プロレスリング・)ノアの杉浦(貴)選手とのタイトルマッチが決まりましたけど、誇りを取り戻します。俺は、新日本プロレスが好きで、新日本のプロレスラーになれたことを心から誇りに思っています。プロレスラーという職業が俺の誇りなんで。ファンも新日本プロレスのファンであることに誇りを思ってもらいたい。対抗戦に臨んで新日本の誇りを取り戻したいと思います」
■記者との質疑応答
–杉浦選手の印象は?
棚橋「杉浦選手は、隙がない選手だなと。あと、スゲェ殺気を持っている。ヒットマンと言われるだけあって、また俺と違う感じかなと」
–対策は?
棚橋「計算され尽くされたスタイル、頭脳の持ち主の棚橋なんで。まぁこれから練っていきますよ」
–過去に棚橋選手が参戦した頃と現在のノアでは、違いはあるか?
棚橋「プロレス界において、今大事な時期なので。ノアの選手の想い、気持ち、思想という部分は凄く感じています」
棚橋選手は、会見終了後の囲み会見で「北海道にチャンピオンとして帰るのは、3年ぶり。“カムバックサーモン”です。稚魚だった鮭が川をさかのぼって北海道に帰る」と、IWGP初戴冠を果たした2006年7月17日月寒大会以来、果たせていなかった“王者として北海道へ凱旋”が叶うことに喜びの表情を見せていた。
また、杉浦選手に対して「後藤(洋央紀)を倒したとはいえ、ノアから何らかの手土産を持ってくるのが筋。ヘビー級の選手の首を2、3個」と要求し、「俺をしのぐようなスゲェレスラーが出てくることに期待します。そうしたら俺は、それよりも速いスピードで進化してまた強くなります。ゴッドスピードで」と、棚橋政権を築いていく上で更なる強敵の登場を待望していた。