チーム3Dがビアマネーインクを撃破し、タッグ二冠王に君臨!/4月19日TNA「LOCK DOWN」試合結果(2)
TNA
「LOCK DOWN」
4月19日(※現地時間)
ペンシルベニア州フィラデルフィア・ライアコラス・センター
無制限1本勝負
TNA世界タッグ&IWGPタッグダブル選手権試合=シックスサイドスチール・フィラデルフィア・ストリートファイトマッチ
○ブラザー・レイ
ブラザー・ディーボン
(IWGPタッグ王者組)
(13分57秒 テーブル貫通3D→片エビ固め)
×ロバート・ルード
ジェームス・ストーム
(TNA世界タッグ王者組)
※チーム3DがIWGPタッグ2度目の防衛に成功するとともに、TNA世界タッグを奪取して2冠王となる
=試合経過=
前回のPPV(3/15「DESTINATION X」)で「敗れればTNA追放」をかけてビアマネーインクの保持するTNA世界タッグに挑戦したチーム3D。ビアマネーの試合放棄で不本意なリングアウト勝ちを収めたものの、ルールでベルトの移動は認められず。あらためて互いの保持するベルトをかけてこの日の“タッグ最強決定戦”に臨んだ。
当初は金網に囲まれたリングでの激突というものの、ダブルタイトル戦らしく互いの力と技をぶつけ合う勝負を望んでいた3D。しかし、決戦直前の「iMPACT!」において、ビアマネーが3DのIWGPタッグ奪取を祝福のため会場に訪れた元ECWのブラザー・ラント(スパイク・ダッドリー)とボールズ・マホーニーを襲撃して血だるまにしたことで、正々堂々の勝負という意識は吹っ飛んだ。決戦場がECWの本拠地ともいうべきフィラデルフィアということで、一方的に3Dが得意とする「フィラデルフィア・ストリートファイトマッチ」にルール変更。どちらが勝つにせよ、完全KOで決着がつく展開となった。
チーム3Dにとってはホームタウンともいうべきフィラデルフィア。観客席からの入場でファンの大歓声を呼び起こし、大きな後押しを得た。
いきなりの場外乱闘。それもリングサイドにとどまらず、フェンスを越えてスタンド席にまでなだれ込み、観客の前で激しい殴り合いを展開。リングサイドに戻ってくるや、ビアマネーはリング下からテーブルを持ち出し、リングに上がるステップの上からディーボンにテーブル破壊ブレーンバスターを決めて一時戦線離脱に追い込んだ。
その間にレイの額を割ったビアマネー。レイをリング内に引きずり上げると2人がかりの攻撃で追い込んでいく。レイがフライングラリアットを二人同時に決めたところでディーボンが息を吹き返し、ルードの急所へダイビングヘッドバットを急降下させるワッツアップを決めると、観客全員が「GET THE TABLE!」の大合唱。
その後、反撃を許したものの、場外に下りたストームが金網の扉を使った攻撃を狙ったところをうまく体を入れ替えて同士打ちを誘った3D。その直後にテーブル貫通式の3D(ダッドリー・デス・ドロップ)をルードに決めてフォール勝ち。3Dが新日本とTNAのタッグ2冠王の座に就いた。
これで通算22度目のタッグタイトル獲得。IWGPタッグ王者チームがアメリカのタッグ王座を同時に保持するのは、1990年のスタイナー・ブラザーズ(リック&スコット=IWGP&NWA世界)以来となる。