NO LIMIT、またしてもIWGP Jr.タッグ奪還ならず!/4月19日TNA「LOCK DOWN」試合結果(1)
TNA
「LOCK DOWN」
4月19日(※現地時間)
ペンシルベニア州フィラデルフィア・ライアコラス・センター
無制限1本勝負
IWGP Jr.タッグ選手権試合=シックスサイドスチール3WAYマッチ
○クリス・セイビン
アレックス・シェリー
(王者組)
(11分53秒 メイドインデトロイト→エビ固め)
×内藤哲也
裕次郎
(挑戦者組)
ホミサイド
ショーン・ヘルナンデス
(挑戦者組)
※王者組が3度目の防衛に成功
=試合経過=
‾Vという大舞台で2度目のIWGP Jr.タッグ奪回のチャンスをつかんだNO LIMIT。しかし決戦を前に、思わぬアクシデントに見舞われた。
大会2日前(4月17日=現地時間)、ニューヨーク州エルミラにおけるハウスショーに参戦したNO LIMITだが、試合中に内藤が古傷の左ヒザを負傷。前日にはアメリカのインディー初参戦となるJAPW(ジャージー・オール・プロレスリング)ジャージーシティ(ニュージャージー州)大会への参戦が決まっていたが、内藤は大事を取って欠場(裕次郎がシーク・アブドール・バシールと組んで出場し、内藤はセコンドに付いた)。それから一夜明けても痛みは引かず。せっかくのチャンスを逃すわけにはいかないとあって、患部をテーピングでガチガチに固めて強行出場した。
「LOCK DOWN」は全試合が「シックスサイドスチール」と呼ばれる金網マッチで行われる大会。なれない試合形式に加えて3WAYタッグ。さらに、もう一組の挑戦者チームであるLAXのホミサイドはともかく、ヘルナンデスはどう見ても新日本のJr.規定である100Kgを超えている。数々のハンディを抱えての再挑戦となった。
ヒザに不安を抱える内藤は序盤から飛ばした。ゴングが鳴ると同時にシェリーに対し、ダイビングボディアタック、ドロップキックと飛び道具で攻め立てた。しかし冷静な王者は内藤の攻撃をかわすと、コーナーに逆さ吊りにして顔面にドロップキックを叩き込んでいった。内藤にとっては顔面よりも、左ヒザに大きなダメージを追う攻撃。モーターシティ・マシンガンズは負傷した一戦の対戦相手だけに、弱点は隠し切れない。
めまぐるしく相手が変わる上に、ヘルナンデスのパワー、モーターシティのスピードとコンビネーションと、タイプの違う2チームが相手とあって、攻撃の的を絞りきれぬまま時間が経過していった。
そんな焦りからか、裕次郎がダイビングヘッドバットを、内藤がスターダストプレスをそれぞれ自爆。裕次郎がLAXの雪崩式合体エースクラッシャーでKOされたところで、内藤がモーターシティにメイド・イン・デトロイトを決められて3カウント。またしても王座奪回に失敗した。
万全のコンディションで臨めなかったことが悔やまれるが、リングに立つと決めた以上、言い訳は許されない。NO LIMITはベルト奪回失敗の責任を感じて、無言のまま会場をあとにした。