金本の“アンクル地獄”から生還した土井がベルトを死守!/3月22日DRAGON GATE両国大会試合結果
DRAGON GATE
「THE GATE OF ANNIVERSARY」
3月22日(日)
東京・両国国技館
メインイベント
60分1本勝負
オープン・ザ・ドリームゲート選手権試合
○土井成樹
(王者)
(27分41秒 マスキュラーボム→エビ固め)
×金本浩二
(挑戦者)
※土井が2度目の防衛に成功
=試合経過=
序盤、グラウンドでの探り合いから打撃合戦で土井を圧倒した金本。土井をキックで何度もダウンさせ、四方の対角コーナーで顔面ウォッシュ。アウェーながらも大きな手拍子が起こる中、次々とシメの一撃を食らわせていく。土井が4つ目で阻止してコーナーへ上ると、金本は呼応して雪崩式ブレーンバスター。土井をエプロンへと投げっぱなし、なおもエプロンに立った土井へハイキック一閃。さらに場外ファルコンアローを敢行する。
ここから金本は猛ラッシュ。土井は、ムーンサルトプレスを両膝でブロックするも膝を痛めてしまう。それでも、顔面ウォッシュで逆襲し、大暴走を見舞う。そして、金本をブレーンバスターで場外へと投げ捨て、トペスイシーダでダイブ。
リングインした土井は、DOI555からバカタレ・スライディングキック。フォールはカウント2で返されると、マスキュラーボムの体勢に入る。金本が切り返すと、土井はそのまま上から押さえ込む。だが、金本はキックアウトと同時にアンクルホールドで捕獲。土井は苦しみながらも何とかロープエスケープする。
金本はローキック、足4の字固め、スピニングレッグロック、変型のレッグロックと土井の脚を集中砲火。ムーンサルトプレスを凌がれると、再度アンクルホールドへ。これもロープへと逃れた土井は、張り手合戦からバカタレ・スライディングキック、タイガースープレックスホールド。金本は脚でロープに触れると、下から土井の脚を掴んでアンクルホールド。土井は必死に目の前のロープを掴む。
20分経過、金本はコーナーに上った土井へ雪崩式タイガースープレックス。カバーをカウント2で返した土井は、スクールボーイ、V9クラッチと連続して丸め込む。これをキックアウトした金本は、またしてもアンクルホールド。
ロープに逃れた土井はコーナー上の金本をDOI555で投げようとするも、金本は先にリングへと着地。そのまま脚を掴んでアンクルホールドへ。土井のセコンド陣がタオルを投げようとするも、土井は執念でロープエスケープ。
金本は雪崩式フロントスープレックス、タイガースープレックスホールドとスパート。それでも土井はカウント3を許さない。そして、アンクルホールドを切り返し、バカタレ・スライディングキック3連発、タイガースープレックホールドと猛反撃。しかし、金本もカウント2で返し続けた。
すると、土井は今度こそマスキュラーボムを発射。金本をマットに突き刺し、寸でのところで至宝流出を阻止した。
試合後、金本は自ら手を差し出して土井と握手。ファンの声援を背に、望月成晃と共にゆっくりと引き上げて行った。
=試合後コメント=
金本「土井、お前今日大仕事をやってのけた。両国のメインでお前が勝ってしめた、万々歳やのう。俺に獲られたらドラゲーは終わりや。ひょっとしたら、モッチーはこれを狙って俺を呼び込んだんじゃないかな。やってる内にそう思った。土井が俺に勝つなんて、不可能に近い。普通やったらゼロや。でも今日、土井が俺に勝ったという事は、やっぱりモッチーがアイツにチャンピオンを植えつけようとして俺を呼んだ。俺、はめられたよ、モッチーに(苦笑)。ドラゲーがワンステップ上に行く(ために)。(『試合後、土井に自ら握手しに行ったが?』)やっぱり、認めなきゃしゃあないよ。あのフィニッシュ、あれだけは何とか阻止しないとと頑張ってきた。やっぱり、この年で元気があると思うけど、若さには勝たれへんのかな(苦笑)。金本浩二、まだこんなもんじゃないって。まだできる。ドラゲーのメインイベントという大役を果たして、俺はさらに上に行ったはずやから。新日本に帰ってもう一発頂点を目指す。メインで土井に負けておいて、それは無いと思うかも分からないけど、それは間違い。(引き上げてくる土井に向かって)チャンピオン!」
土井「ハイ、ありがとうございました!」
金本「負けたけど凄く充実感あるよ。俺は、新日本のJr.でもう一回頂点に立つから、(土井も)ずっと防衛して。俺もJr.のチャンピオンになって、もう一回。今度はダブルタイトルマッチでやろう! (笑顔で)その時はよろしくお願いします」
土井「お願いします。絶対に守ります、このベルト!」
金本「(土井の前から立ち去り)やっぱり土井の方が一枚気持ちが上に行っていた。(『ファンからの声援が多かったが?』)モッチーと組んでるというのもあって、あんまり敵対というイメージは無いですね。ドラゲーを見に来てくれたファンが、これで『新日本プロレスってあんなすごい奴がおるんや』って思ってくれたら。もっと盛り上げるための架け橋になりたいし。それを狙って頑張りました」