トンガリコーンズが一夜限りの復活!/1月1日ZERO1後楽園大会試合結果
1月1日(木・祝)
ZERO1「Genesis 2009」
東京・後楽園ホール
第3試合
30分1本勝負
「One Day Bond」
○藤田ミノル
日高郁人
(21分23秒 サスケだましセグウェイ→片エビ固め)
×澤宗紀
稔
=試合経過=
序盤、日高に押し込まれた稔が場外エスケープ。最前列に座っていた観客のパンフレットを読んで息を整える。リングに戻り、交替した藤田が登場すると、場内が大きな「ミノル」コールに包まれる。それを聞いた稔は、「自分のことではないのか?」と複雑な表情を浮かべる。
その後は、4者によるスピーディーかつスリリングな展開が続き、両チームとも一歩も引かない。そんな中、「明けましておめでとう、後楽園!」叫んだ稔が、膝十字固めで日高を捕獲する。替わった澤は日高へ張り手、ローリングソバット、キック、ニールキックを高速で連射。さらにコーナーでLOVEポーズを決めて追撃を狙うが、四つんばいになった日高を踏み台にした藤田が、強烈なドロップキックを浴びせる。
それでも澤は日高と藤田の足を同時に掴み、二人まとめてドラゴンスクリュー。その直後に逆転された澤だったが、日高組の連携を阻止して藤田へ卍固め。稔は日高にコブラツイストを極めてアシストする。
澤対藤田になり、澤がシャイニングウィザードからフォールに行くが、日高がカット。その日高を場外に落とした稔がプランチャで飛ぶが、かわされてしまい自爆。リング上では澤が日高組に捕まり、合体殺法の餌食となる。
澤を救出しようとした稔だったが、日高のショーンキャプチャーで捕獲されてしまう。その間に藤田がサスケだましセグウェイ(変型ノーザンライトボム)で澤を沈めた。
=試合後コメント=
稔「俺と澤、正直、接点はあんまりないんですよ。今日はとりあえず藤田と日高が組むということで、お年玉的なカードということで、俺と澤が組ませてもらったと思うんですけどね。まぁ、機会があったら、また澤と組めたらいいと思いますね。澤とのタッグだったら、(格闘探偵団)バトラーツだろうが、LLPWだろうが、どこでも行きますから。な、“澤子”!」
澤「そうですね、ハイ! じゃあ、女装で(やって下さい)」
第4試合
30分1本勝負
ニューイヤービッグファイト
○中西学
(14分56秒 大☆中西ジャーマン)
×佐藤耕平
=試合経過=
序盤はグラウンドでの静かな展開。しかし、パワーで勝る中西が徐々に佐藤を追い込んでいく。
中西は佐藤を場外に放り投げ、エプロンから飛び降りて手刀攻撃。さらに逆水平チョップを叩き込み、鉄製のフェンスに思いきり叩きつける。佐藤が反撃してくると、地獄突き、クロスチョップ、一本足頭突きで黙らせる。
リングに戻った中西はヘッドバットとストンピングを乱射し、「こんなもんか、オイ!」と佐藤に叫び、ツバを吐きかける。これに怒った佐藤がキチンシンク、キック3連射、フロントスープレックスで反撃。しかし、中西はスープレックスを狙う佐藤を引き剥がし、サイドバスター、ニードロップで再び攻勢に転じる。
それでも、雪崩式ブレーンバスター、ジャーマンスープレックスホールドで反撃する佐藤だったが、中西はカウンターの水車落としで逆転。さらにコーナー最上段からの雪崩式ブレーンバスターで追い討ちをかける。
しかし、佐藤は中西のラリアットを耐え、ジャーマンスープレックスホールド。これをカウント2で返されると、ロープに走って追撃を狙う。ところが、その後ろから組み付いた中西が、大☆中西ジャーマンで佐藤から3カウントを奪った。
=試合後コメント=
中西「相手も是が非でも勝ちたかったと思うけど、俺とやるんやったら、佐藤耕平をもっと貫いてぶつけて来い。そうしひんと、なんもないぞ。俺は1月4日の(東京)ドームで、秋山準(プロレスリング・ノア)に対して中西学を貫く闘いをする! そして、必ず奴をブッ潰す! 今年も貫いて行くぞ、俺は」
第6試合
30分1本勝負
ニューイヤースペシャルマッチ
○大谷晋二郎
高岩竜一
金本浩二
(20分34秒 スパイラルボム→エビ固め)
×田中将斗
邪道
外道
=試合経過=
かつて、新日本マットで暴れまくった金本、大谷、高岩のトンガリコーンズが復活。3人は、金本が以前使用していた入場曲「ジャンクション」で登場。邪道、外道、田中のコンプリートプレイヤーズと対峙する。
序盤は、6選手それぞれの持ち味が出た一進一退の攻防が続く。その後、場外乱闘を境にしてコンプリートプレイヤーズが高岩を捕獲。試合を優位に進める展開となる。
息の合った反則殺法にさんざん悩まされた高岩だったが、両腕ラリアットで邪道と田中を吹き飛ばして脱出に成功。タッチを受けた金本が外道を捕らえると、大谷も田中を捕獲。顔面ウォッシュの競演で場内を沸かせる。
終盤、コンプリートプレイヤーズが大谷にトレイン攻撃を敢行し、田中と外道がそれぞれコーナー最上段に立つ。そして、田中がスーパーフライでダイブするが、大谷はヒザを立てて回避。すかさず入った高岩が、コーナー上の外道を捕まえ、そのままデスバレーボム。これで大ダメージを負った外道を大谷がスパイラルボムで仕留めた。
=試合後コメント=
金本「“とうもろこし”は8年半ぶりか。あの頃はガムシャラに若さで突っ走ったけど、今はキャリアを積んできてインサイドワークがあるような感じがしたな」
高岩「多少、計算も使ってますね。向こうはタッグとしては百戦錬磨なんで。いい試合やったと思いますよ」
金本「俺の昔のテーマ曲が鳴った時、大谷と顔を見合わせて『懐かしいなぁ〜』って言っていた。懐かしさを感じて“さぶいぼ”が出たな(笑)」
※大谷は1人で後からコメント
大谷「正直ね、入場する前にかかった『ジャンクション』がメチャクチャ懐かしく感じたね(笑)。あの曲、前奏が長いんですよ。いつも3人で待っていた時、よくそういう会話をしていたことがあってね(笑)。凄く懐かしく感じた。それと、これだけ何年も組んでなくても自然と(体が)動くんだなという。まぁ、(1/4)ドームでは(永田裕志を倒して)田中がきっちり(世界ヘビー級)ベルトを取り戻してくれると思う。そうしたら、俺が田中に挑戦し、内容を見せた上でチャンピオンになる。万が一、田中がまた“行かれる”ことがあったら、刺し違えてでも俺が獲り返しに行く」