蝶野と武藤が6人タッグで激突!/12月23日「BAPESTA!! PROWRESTLING」試合結果(2)
12月23日(火・祝)
「A BATHING APE 15th anniversary BAPESTA!! PROWRESTLING 2008」
東京・JCBホール
第4試合
30分1本勝負
○中西学
金本浩二
(15分04秒 大☆中西ジャーマン)
×THE APEMAN
小島聡
=試合経過=
全日本プロレスと、ファッションデザイナーNIGOが率いるA BATHING APEのコラボレーション興行の第4試合。
中西のパートナーとして、金のガウンに身を包んだAPEMAN GOLDが登場。その正体は、なんと金本だった。
試合開始早々、APEMANを捕まえた金本。そのままいたぶり続けるが、APEMANもハイキックをかわしてドラゴンスクリューで反撃。
中西対小島となり、小島のチョップを受け止めた中西が1発のチョップで逆転。喉元を狙った手刀、フロントスープレックスで追撃する。そして、中西のチョップと金本のハイキックが、交互に小島へ連射された。
中盤、体格で勝る中西がAPEMANへ集中砲火。金本もこれに続き、小島組は劣勢となる。それでもAPEMANはなんとかニールキックで脱出に成功。
替わった小島は金本にチョップ乱射、いっちゃうぞエルボー。だが、金本もアンクルホールド、ファルコンアローで反撃。
続いて中西が得意の連続攻撃から小島をアルゼンチンバックブリーカーで担ぎ上げる。たまらずAPEMANがカットに入るが、中西は担いでいた小島を放り投げて応戦。
小島はラリアット、コジコジカッターで中西に逆襲。ところが、ここで小島が「○ズ!」と大声で叫んでタッチを行なってしまう。これで場内がどよめくが、小島とAPEMANは合体攻撃を中西にお見舞いする。さらにAPEMANのWA4、小島のラリアット、APEMANのフライングボディプレスで中西に追い討ちをかける。
だが、中西は合体ブレーンバスターを狙う小島とAPEMANをまとめて投げ捨てて脱出。金本と供に合体ドロップキックをAPEMANへ浴びせる。そして金本がプランチャで小島を分断する中、APEMANの背面エルボーを受け止めた中西が、大☆中西ジャーマンで3カウントを奪い、勝利を収めた。
=試合後コメント=
中西「ありがとうございました(と言いながら金本と握手)。どうや、金本、中西組、もっと見たいんやないか。この2人で全日本、なんぼでも乗り込んで行ったるぞ。それなりのカードを用意してみろ。誰が来ても俺と金本やったら、ケッチョンケチョンにいびりまくって、最後、俺らが決めるわ」
金本「俺、この試合のオファーが来て、凄く言いたくてムズムズしてたけど、今日の今日まで隠してたからよぉ。入場の時、全然ファンがウンともスンとも言わなかった。『あれは誰や?』いう感じや。見てると面白いな。でもよ、俺はプロレスがやりたくて仕方がない。俺と中西で組んで他団体、全日もそうや、ZERO1もそうや、全部そうや。俺ら2人が引っかき回したるわ。俺のイケイケと中西のパワーでよぉ、全部ブッ潰したる。それにしても快感やね、俺の入場、みんなが誰か分かってないっちゅうのは」
第5試合
60分1本勝負
○武藤敬司
ウルティモ・ドラゴン
新崎人生
(18分35秒 シャイニングウィザード→体固め)
×TAKAみちのく
蝶野正洋
高木三四郎
=試合経過=
メインイベントは全員が社長という豪華な6人タッグマッチ。それぞれの団体を象徴する千両役者たちが所狭しと顔を揃えた。
試合は、蝶野と武藤の“闘魂三銃士対決”でスタート。蝶野が腕を取って先制すると、武藤はショルダータックルで反撃。そして、フラッシングエルボーを落とし、蝶野を場外エスケープさせた。
TAKA対新崎の場面。新崎がTAKAの腕を取り、ロープ拝み渡りの構えを見せる。すぐにウルティモも高木の腕をとって追従すると、武藤も蝶野の腕をロック。なんと、3者による拝み渡りの競演が実現する。高木対武藤の場面。武藤が低空ドロップキック、ドラゴンスクリュー、足4の字固めと得意の流れを作るが、蝶野がカット。
その後、リング上は再び蝶野対武藤となる。武藤がいきなりドロップキックを放てば、蝶野もケンカキックで応戦。だが、武藤は続いてのケンカキックをキャッチしてドラゴンスクリュー。そしてシャイニングウィザード。だが、ブロックした蝶野がSTFで逆襲。ここで高木がウルティモへSTF、TAKAが新崎へジャストフェースロックを極めてアシストするものの、決着はつかず。
替わったTAKAは、蝶野たちと供に武藤へトレイン攻撃を敢行。そして、蝶野のシャイニングケンカキックからTAKAが武藤をフォールするが、新崎たちがカット。続いてTAKAがロープへ走るものの、武藤は低空ドロップキックでその足を止め、シャイニングウィザード。
このピンチを蝶野が救出しようとするが、ウルティモたちがそれを妨害。最後は武藤がシャイニングウィザードでTAKAを仕留めた。
試合後、この日揃って誕生日を迎える武藤とNIGOを、会場内の全員が歌で祝福。最後は記念撮影で幕となった。
=試合後コメント=
武藤「いやぁ、なかなかなかなか、社長ばっかりで気を使うなぁ(笑)。まぁ、それも一つ、プロレスの個性で。あと、何と言っても点だからね、難しいわ。(蝶野との久しぶりの対戦について)状況が蝶野だけでなく、向こうも味方も社長・社長・社長と。あと、空間がプロレスファンだけでなくAPEファンもいっぱいいるんだ。その中でT.P.O.が、蝶野に一点集中できなかったというか。難しかったですね、意外と。プロレスを見たことのない人たちのハートをどこまで突っつけるかも、俺達の課題。(横にいたNIGOに向かって)ありがとうございます。またやりましょうよ。(今後について)蝶野も強引になってくれないと線にならないし。でも、やっぱり懐かしい痛みであったり、間合いであったり(があった)。ただ、そこに“新しい”がどこまであったかは微妙なとこですね。NIGOさん、どうでしたか?」
NIGO「(テレビ)解説してたんですけど、見入ってしまいました」
武藤「ただ、俺達はプロの塊だから。もっと素晴らしいプロレスを表現できると思います。また、ぜひ来年も再来年も、恒例になってくれたら嬉しいなぁ」