昭和を代表するレスラーたちに観客大歓声!/12月18日「昭和プロレス」試合結果
12月18日(木)
昭和プロレス
東京・後楽園ホール
10分1本勝負
オープニング特別マッチ 新日本 対 全日本
山本小鉄
星野勘太郎
(10分00秒 時間切れ引き分け)
グレート小鹿
ザ・グレート・カブキ
=試合経過=
「プロレス黄金期の感動を再び」を合言葉に開催された「昭和プロレス」の第2弾興行。山本&星野のヤマハブラザーズが第1試合で復活。
田中秀和リングアナウンサーの声で選手が1人ずつ呼び込まれ、場内が大歓声に包まれる。4選手が入場した時点で、大会名誉会長の田中敬子さんが、力道山OB会の岩沢敏雄氏と供にリングに上がり、開会の挨拶を行なった。
先発したのは星野と小鹿。星野が執拗なヘッドロックで小鹿を攻め立てる。
山本対カブキとなり、山本が強烈な張り手で先制。さらにヘッドバットを食らったカブキはアッパーカットで反撃するが、替わった星野がパンチ攻撃で流れを戻す。
星野対小鹿の場面。星野の顔面パンチに対して小鹿もパンチでお返し。パンチの打ち合いになったところで7分経過。
その後、両軍とも積極的な攻めを見せるものの、どれも決め手にならず。山本のチキンウィングアームロックが小鹿に決まったところで時間切れのゴングが鳴った。
=試合後コメント=
星野「これからって時に終わってしまったな」
山本「昔やっていたから、だんだん(カンが)よみがえってきますね。ちょっと10分じゃ物足りなかった。僕は負けてもいいから現役選手とやりたかったんだけど。でも、彼ら(小鹿、カブキ)もさすがだね、お兄ちゃん?」
星野「やっぱりツボは心得ている。まぁ、(自分が)意識したと言えば、“新日本プロレス最強”」
山本「思ったこと何もできなかったね?」
星野「2人であれだけ作戦練ったんだけどね。一つもできなかった。一夜限定じゃなく、こういうイベントがあればボンボンやっていくよ」
山本「お兄ちゃん、元気だね(笑)」
星野「(アントニオ)猪木さん、坂口(征二)さんが出てくればよかったんだよ。今日は何も出してないよ」
バトルロイヤル
○アントニオ小猪木
(13分41秒 小卍固め)
×ジャイアント小馬場
※退場順:タイガー戸口→剛竜馬→木村健悟→小林邦昭→ドン荒川
=試合経過=
序盤は局地戦が続き、脱落者が出ないまま中盤戦へ。戸口、剛が失格となる。続いて荒川が小林をスローイングし、木村がカウンターで稲妻レッグラリアットを炸裂させる。だが、小林はすぐさまフィッシャーマンズスープレックで逆襲。これを荒川にカットされると、次の攻撃態勢に入る。
しかし、木村がスモールパッケージホールドで丸め込み、荒川も一緒に覆いかぶさって3カウント。さらに、荒川は2人をそのままひっくり返し、木村も失格に追い込む。
意気揚々とロープへ走る荒川だったが、リング下の小林に足を引っ張られて転倒。小猪木たちに押さえ込まれて失格となる。
これでリング上は小猪木対小馬場という昭和チックな展開となり、小猪木が延髄斬り2連発、卍固めと畳み掛けて勝利を収めた。
30分1本勝負
メモリアルタッグマッチ
○蝶野正洋
長州力
(7分46秒 シャイニングケンカキック→片エビ固め)
×獣神サンダー・ライガー
渕正信
=試合経過=
ターザン後藤の欠場により、ライガーが代打で登場。全日本プロレスの渕正信とコンビを組み、長州&蝶野と対戦。長州の入場には大きなコールが起きる。
長州とライガーの先発でゴング。ライガーが長州を場外に追いやり、トペフェイントを見せてかく乱。蝶野対渕になると、両者への応援合戦で場内が大きく沸く。
渕のボディスラム3連発に対し、STFで反撃した蝶野だったが、ライガーがカットに入る。
蝶野対ライガーになり、ライガーがフライングクロスチョップ、コーナー最上段からのフライングボディアタック。さらにライガーの串刺し掌底、渕のフロントハイキックが連続で蝶野にヒットする。
しかし蝶野は、渕とのダブルショルダースルーを狙うライガーに飛びついて前方回転エビ固めで逆襲。すかさず長州が渕へラリアット、サソリ固め。一方の蝶野が、シャイニングケンカキックでライガーを仕留めた。
=試合後コメント=
蝶野「今回は、話で聞いたことのないような先輩たちの試合とか、伝説と変わってない生き方とか、そういうものに感銘を受けたよ」
長州「今日は後藤(が渕のパートナー)だったら、また雰囲気が変わったと思うけどね。またチャンスがあれば」