永田が高岩の挑戦を退け、ドームで田中との世界ヘビー“リターンマッチ”へ!/12月17日ZERO1新宿大会試合結果
12月17日(水)
ZERO1-MAX
「ZERO1 Delight‘08」
東京・新宿FACE
メインイベント
世界ヘビー級選手権試合
60分1本勝負
○永田裕志
(第2代王者)
(17分53秒 バックドロップホールド)
×高岩竜一
(挑戦者)
※永田が2度目の防衛に成功
=試合経過=
共に1992年に新日本プロレスでデビューし、文字通り同じ釜の飯を食ってきた永田と高岩が、両団体の威信を懸けて激突。ブーイングと歓声が入り混じる中、しっかりとその腰にベルトを巻いて入場した永田。序盤、「天下一ジュニアトーナメント」決勝戦で稔を下して勢いに乗る高岩を鋭いキックで圧倒する。
それでもジワジワと永田の腕にダメージを蓄積させた高岩。永田の膝でのフォールをキックアウトすると、追撃の串刺しニーをキャッチし、パワーボムで叩き落す。そして、ダイビングエルボードロップ、脇固めからステップオーバーアームブリーカーへ。
永田が脚でロープエスケープすると、高岩はショルダーアームブリーカー連打。しかし、永田も高岩のラリアットをフロントキックで迎撃し、ステップオーバーアームブリーカーで逆襲。高岩が脚で何とかロープに触れると、永田は左右のミドルキック連打。すると、高岩はカウンターのラリアットを繰り出し、デスバレーボム、ラリアットと繋いでフォール。これはカウント2。
永田は高岩のパワーボムをリバーススープレックスで切り返すと、フロントハイキックからエクスプロイダー。そして、キック乱射。脚にしがみ付いてきた高岩を容赦無くストンピングし、今度こそ串刺しニー。そして、垂直落下式ブレーンバスターからカバー。
カウント2で凌いだ高岩は、永田のバックドロップを空中で避けて、みちのくドライバーⅡ。続けざまに雪崩式デスバレーボムを浴びせてフォールするが、永田はカウント3を許さない。
高岩は正面、後頭部、正面とラリアット3連発。そしてブレーンバスターの体勢に入るも、これは逆に永田が持ち上げてマジックスクリュー。そして、延髄斬り、カウンターのハイキックと畳み掛け、バックドロップからフォール。高岩が意地で肩を上げると、永田はバックドロップホールド。綺麗な弧を描いて高岩をマットに突き刺し、ピンフォールを奪った。
試合後、ブーイングの中、マイクを握った永田は、「ZERO1-MAXファンの皆さん、残念な結果で終わってしまったな。田中、このベルトをしっかりと防衛した。東京ドームではお前の望み通り懸けてやる。獲り返したかったら、全力でかかってこい!」とセコンドにいた田中将斗を挑発。すると、田中もリングインし、「俺に連敗は無いから。必ずベルトを取り返すから、覚悟しとけ!」とマイクで応戦。1月4日東京ドーム大会での世界ヘビー級タイトルマッチが決定的となった。
=試合後コメント=
永田「高岩とは12年ぶりくらいかな、闘ったんだけど。ガラにも無く相手に付き合っちまった。高岩の意地が見えて良かったし、ファンにとっては残念な結果ですけどね。俺が高岩に愛情をいっぱい注いだ。彼が欲しかったものを、目いっぱい叩き込んだ。田中に1つ言う事は、前回と同じ闘い方じゃ俺には勝てねぇぞと。俺は元々、このベルトをドームに掲げてタイトルマッチをしようと思っていたし、負けるつもりは微塵も無かった、今日は。ちょっと苦しんだけど。田中は、インディーから這い上がって新日本で成り上がってきた。その田中と俺のカードが第6試合なんだ。10月(13日)にやったカードとはいえ、その位置で満足できるのか、田中? 今一度、世間にこの闘いをアピールする事で、テメェの生き様を披露してみろや。生き様と生き様がぶつかって試合が爆発すれば、メジャーと言われてもおかしくないベルトになりますよ」