棚橋選手の“トーク偏差値”は上昇? 「棚橋弘至vsユリオカ超特QスーパートークバトルVol.2」報告
12月15日夜、都内の「池袋3〜Tri〜」にて、「棚橋弘至vsユリオカ超特QスーパートークバトルVol.2」が開催された。
棚橋選手のマイク力を向上させていくというメインテーマのもと行なわれた、好評の第2弾。まずは、ユリオカさんが新ネタの“ハスキーなレスラー6連発”を披露し、詰め掛けたファンの笑いを誘う。そして、トナカイの耳飾りを着けた棚橋選手が登場し、新しいキャッチコピー「プロレス界100年に1人の逸材、棚橋弘至です!」で挨拶。ビールを手に、自ら「帰国を祝ってもらってないですから。帰って来ました、乾杯!」と音頭を取って全員で乾杯した。
トークバトルは前回以上に本音満載となり、ユリオカさんの突っ込みもより厳しさを増す。その都度タジタジとなった棚橋選手だが、試合中の声援とブーイングについてや、プロレス界に入って1番練習したという3週間のアメリカ遠征時の裏エピソード。さらには、今年のクリスマスの予定や、まもなく2年の任期を終えるという選手会長の後継者問題などについて、笑いを交えながら語った。
そして、今回の特別企画である「1月4日ドーム大会全試合、棚橋弘至面白コメントつき一言解説」では、独自の視点で各試合の見どころを紹介。自身がIWGPヘビー級王者・武藤敬司選手に挑戦するメインイベントについては、次のようにコメントした。
棚橋「武藤敬司に勝っているところはいっぱいある。ただ、余裕を奪うまでには至ってない。何か武藤敬司の弱点を突いて行きたい。俺、やさしくないですよ。(当日は)車椅子を引いて行きますから、俺が死に水を取ります。勝ちますよ、俺しかいない。後はもうやるべき事は分かっているので。武藤さんはここ10年、ブーイングを受けた事が無い。武藤コールが予想される中で、棚橋コールが来たら焦るんじゃないですか。今日、ここに50人来てますけど、(ドームで)1人が10人分の声を出せば500人になる(笑)。まぁ、どういう状況になっても俺はできますよ。ただ、プレッシャーはありますね」
最後は、“タナサンタ”が現地で手に入れたTNAのTシャツ(サイン入り)をジャンケン大会で勝ち残った1名に。さらには、来場者全員に2人のサイン入りクリスマスカードを、それぞれプレゼント。「1月4日はターニングポイントになるので、今まで以上の俺を出したい。第3回はベルト姿で」と締めの言葉を述べると、「会場の皆さん、愛してまーす!」で幕。前回以上の手応えを感じたのか、棚橋選手は満足気な表情を浮かべていた。
=イベント後のコメント=
ユリオカ「2回目なんですけど、アメリカに行ってスケール感がアップしてきた。もう迷いが無くて、『俺はこれで行くんだ』と。大きくなっていますね」
棚橋「その辺の気持ちの吹っ切れが、スランプ脱出に繋がったなと。テレビを通じて言える事と、ここでしか言えない事はありますから(笑)」
ユリオカ「武藤政権打倒の後に、大きな事をやってくれそうな感じがします」
棚橋「(武藤さんは)意外に完璧なように見えてあるんですよ、探せば崩すポイントが。探さないと無いんですけど(苦笑)。ドームまで時間があるんで、これからユリオカさんと盲点を突くように」
——今後も3回、4回と続けていくのか?
ユリオカ「まだ何も決まってませんけどね(笑)。でも、だんだん棚橋選手の1人喋りのコーナーとか作ってもいいんじゃないですかね(笑)」
棚橋「もちろん、最終的にはドームで!」
ユリオカ「試合で埋めないで(笑)。まぁ、お客さんは(距離が)近いから、喜んでくれてたと思いますけど」
棚橋「非常に近い!」
ユリオカ「でも、新しくプロレス界にファンを引っ張ってこれるのは、武藤敬司ではなく棚橋弘至でしょう。そこら辺は自信を持って」
棚橋「ありがとうございます。自分で言うとやらしいので(笑)。勉強になります。今回、貫き通す事の大事さ、それはもうホントに自信になったし、アメリカでもやり通してきた。ドームに向けて気持ちがひるむ事は無いので。“完全体”で臨めると思います」
——前回と比べてトーク偏差値はUPしたか?
棚橋「(笑)それは主観的より、客観的に聞いてもらった方が」
ユリオカ「(笑)10点満点で、前回は何点くらいかねぇ」
棚橋「4点くらいですね」
ユリオカ「前回4点だとすると、じゃあ今回は4.5点で(笑)」
棚橋「(苦笑)ちょっと話の膨らませ方が上手になったかなと」
ユリオカ「いや、でもね、ホントに上がりましたね。7点くらいは」
棚橋「おっ! 大幅アップ」
ユリオカ「僕が今8点ですけどね。トップのトーク力というのは、やっぱり高いものと思って頂いて。僕がサポートできるのはそこくらいですから」
棚橋「強力なサポートです」
ユリオカ「でも、マイクを毎シリーズ持っている訳ですからね」
棚橋「いやが上にも上達しないと。光よりも速く!」
ユリオカ「2009年は“真の棚橋時代”にして欲しいですよね。いつもそう思っているんですけど。名実共にプロレス界が認めるIWGPチャンピオン、全ての意味で。見る目は厳しいですけど」
棚橋「私服から食べるものから。でも大丈夫です、俺は全部受け止めますから」