永田が佐藤を下し世界ヘビー級王座初防衛!/10月30日ZERO1-MAX後楽園大会試合結果(2)
10月30日(木)
ZERO1-MAX
「ZERO1 Energy’08」〜天下一ジュニアトーナメント2008〜
東京・後楽園ホール
第7試合
60分1本勝負
世界ヘビー級選手権試合
○永田裕志
(第2代王者)
(13分26秒 バックドロップホールド)
×佐藤耕平
(挑戦者)
※永田が初防衛に成功
=試合経過=
チャンピオンとして後から入場した永田は、ガウンを広げて四方の観客と佐藤へ世界ヘビー級ベルトを見せ付けた。佐藤のコールには大歓声。永田のコールには大ブーイングが起こる。
立ち上がり、両者がもつれてロープ際へ。永田はゆっくりとクリーンブレイクするが、佐藤が不意打ちの張り手。これに怒った永田がローキックを連射するものの、佐藤は落ち着いてバックドロップで反撃する。
場外に転落した永田を追った佐藤は、観客席に永田を放り投げ、イス攻撃。そして、強烈なミドルキックを胸板にお見舞いする。続いて、佐藤はリングに押し入れた永田の背中へサッカーボールキック。さらにニーリフトからスリーパーホールドを極める。一方の永田は、ヒザへの低空ドロップキック2連発で反撃。これで佐藤が片ヒザ立ちになると、その背中、胸、顔面を容赦なく蹴りまくる。
だが、そのすべてを耐えた佐藤が、永田の体に組み付いてジャーマンスープレックスホイップ。そして、パイルドライバー、裏投げと畳み掛ける。これに対し、永田は裏投げをお返しして、シャイニングウィザード。さらに串刺しニーリフト、雪崩式エクスプロイダー。
しかし、佐藤もブレーンバスターの投げあいからファルコンアローを決め、すかさず腕ひしぎ逆十字固め。さらにミドルキック3連発で永田を倒し、高角度ジャーマンスープレックスホールド。だが、カウントは2。
ピンチの永田は次の攻撃を狙う佐藤をバックドロップで投げ捨てて逆転。大「耕平」コールの中、佐藤がカウンターのキチンシンクからタイガースープレックスホールド。これもカウントは2。
ここで佐藤は永田が立ち上がるところを待ち構え、気合いを込めたハイキック。だが、ブロックした永田が延髄斬り。そして、バックドロップからフォールするが、カウントは2。しかし、直後に永田のバックドロップホールドが決まって3カウント。永田が世界ヘビー級王座初防衛に成功した。
試合後、勝ち誇る永田がマイクを握り「ZERO1-MAX、敗れたり!」と叫ぼうとするが、怒り心頭の大谷晋二郎らZERO1勢が寸前で阻止。それでも永田は不敵な笑みを浮かべつつ、退場して行った。
=試合後コメント=
永田「(ペットボトルの水を掲げて)乾杯だ。カンパーイ!」
※ここで、第6試合に出場したMr.レスリングIIIが永田に話しかけ、静かに去って行った
永田「リングが熱い! これはきっと、耕平に俺を倒して欲しいという数少ないZERO1ファンが高めた熱気かな。まぁ、思ったより苦戦しましたね。やっぱり(佐藤が)一発一発持っているものというのは、凄い破壊力ですよ。この至宝(ベルト)を持った永田裕志と闘うことで、ファンもビックリするような凄い潜在能力が見えたんじゃないですか。元々、将来が楽しみな選手だと思っていたし。彼は僕なんかをはるかにしのぐレスラーになれる素材ですよ。このままで終わるか、あの才能を開花させるか、二つに一つでしょうね。それは本人次第。耕平がフリーという立場で闘ってきた中で、大谷と握手して、それをファンが後押しする。俺が出現したおかげですよ。ZERO1-MAXの改革は始まっているということですね。バラバラだった構図が一つになってる。俺一人の出現で。それはスッゲェ自己満足してる。俺なりの愛着がやっぱりあるんですよ。橋本真也が残したZERO1-MAXですから。アイツらが何を言おうと、俺は俺なりのやり方で橋本さんへの恩返しをしたい。次の挑戦者は誰でもいいです。俺はこのベルトの価値観をIWGPに匹敵するぐらい、ヘタすりゃそれ以上のものを築きたいと思っていますから。今日は本当に第一歩ですよ。耕平、あっぱれ。彼に対して言えることですかね」